GIANTのCONTEND SL1を見ていく

コスパがいいと言われるジャイアントですが、2017年モデルからアルミロードのラインアップが変わり、コンテンドになりました。
今まではレース系のTCR、ロングライド系のDEFYの二本柱でしたが、両者のいいところ取りをしたと言われるコンテンドに統一されました。




そんなコンテンドSL1を見ていきます。

コンテンドSL1のスペック

詳しいスペックはメーカーサイトに書いてありますが、わかりやすく書くと、

アルミフレームにカーボンフォーク、メインコンポは105(2×11速)ということになります。

フレーム素材はアルミで、ジャイアントが言うALUXX SL-Gradeというアルミになります。
これがほかのアルミと比べてどう違うのかというと、ほとんどのアルミフレームは6061というアルミ素材を使っています。
ALUXX SL-Gradeでは6013というアルミ素材を使っています。
この数字が意味するものですが、アルミフレームというのは純アルミニウムで出来ているわけではありません。
アルミニウムにほかの素材を混ぜることで、硬さやしなやかさを調整しているのですが、何を調合しているかで品番が変わります。

6013は理屈の上では6061よりも硬いため、硬い分薄く作れて軽量化できると言われていますが、そこまですごい差になるわけでもありません。
7000番台のアルミニウムだと、また話は変わりますが。
なので【ALUXX SL-Gradeって凄そう!】と思うなら、そこまでの差はないと考えていいです。

そのほか、振動吸収性が良くなると言われているD-FUSE型のシートポスト。
パワー伝達が良くなるとジャイアントが提唱するBB規格、BB86(ジャイアントではパワーコアと呼びます)。

ジオメトリを見ると、リアセンター410mmと反応性を重視していますね。
ジオメトリってなんぞや?という方もいると思いますが、下のような寸法図をジオメトリと言います。

ロードで大切なのは、コンポではなくジオメトリです。
DEFYは420mmもあったので、乗り味が相当マッタリしてました。
ここは歓迎すべきポイントかもしれません。

コンポは105をメインにしながら、ブレーキはテクトロでコストダウンし、クランクはRS500というノーグレード品になってます。
RS500については、ティアグラと105の中間くらいの性能と考えればいいですが、ちょうど中間ではなく限りなくティアグラに近いほうです。
と言っても、105のクランクとの違いを感じ取れる人はいないので、クランクについては気にする必要性はないかと。



やっぱりコンテンドSL1はコスパがいいのか?

税抜き定価で14万、それでいて105装備という点だけ見たら、まあまあコスパがいいバイクと言えるでしょう。
ですが私は絶対に買いません。

理由ですが、BB規格がBB86だからです。
BB規格には大きく分けるとネジ切りと圧入(プレスフィット)があります。
ネジ切りというのは、JISとかITA規格で、フレーム側にネジ山があり、そこにBBを付ける形です。
圧入というのは、フレーム側にネジ山がなく、ベアリングをフレームに圧入する形です。

圧入の問題点ですが、BBのメンテナンスをしようとして脱着するたびに、フレームに大きな負荷がかかります。
そして脱着を繰り返すうちに、フレーム側のベアリング挿入部がガバガバになっていき、それが異音の原因となるからです。

圧入BBというと、悪名高きキャノンデールのBB30が有名です。
BB86についても、基本的な構造はBB30と変わりありません。

ちなみにホローテック2というのは、ネジ切りでも圧入でもあります。
ホローテック2というのはBBの規格ではありませんのでご注意を。

次に買わない理由ですが、D-FUSE型のシートポストです。
これはジャイアント独自の規格なので、ジャイアント製品以外のシートポストは使えなくなります。
かっこいいシートポストがあっても、ジャイアント製品以外は入りません。

ブレーキがテクトロなのは、買ってから変えればいいだけなので大きな問題ではありませんが、フレーム側の規格の問題についてはどうしようもないのです。

しかしながら、メンテナンスをするつもりはないし、パーツ交換もさほど考えていないという方には安くていいかもしれません。
BBのメンテナンスは結構重要なポイントなので、ここのメンテナンスが現実的に難しくなるBB86規格は、手を出さないほうが無難な気がします。

同じ台湾のメリダも、上位車種はプレスフィット(圧入)BB採用ですが、コンテンドSL1と似たようなスペックのスクルトゥーラ400についてはネジ切りのようです。
むしろこっちのほうがコスパはいい。

最近、どこのメーカーでも上位車種にはプレスフィットBBを採用したがりますが、いつの日かネジ切りJISに回帰してほしいものです。

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