とんでもない情報が出てきました。
クロスバイクの定番というと、ジャイアントのエスケープR3ですが、当然クロスバイクなのでフラットバーハンドルです。
このR3、昔からドロップ化の改造に踏み切る人が一定数いたのですが、今回はなんと!
ESCAPE R DROPという、最初からドロップハンドルのR3が登場します。
2020 GIANT ESCAPE R DROP
今風に言うなら泥の脱獄をサムスンが出したみたいな pic.twitter.com/Jwd39oXpzk
— うぱー(司法試験受験生ギタリスト) (@YUKINEXMK2) August 28, 2019
R3のドロップ版、という位置づけのようですが、純粋にR3と同じフレームではないようで、ドロップハンドルに最適なようにややトップチューブを短くした新設計だそうです。
お値段は、66,000円(税別)。
2020年モデルのR3は52000円です。
しかし、ドロップのほうは、クラリス2×8速を採用していて、R3とはコンポも違うわけで。
スペックはこちらです。
フレーム | ALUXX-Grade アルミ |
フォーク | クロモリ |
STI | クラリス(サブブレーキレバー付属) |
クランク | PROWHEEL 46-30T |
FD,RD | クラリス |
スプロケ | シマノ8s 11-34T |
ブレーキ | テクトロRX1(ミニVブレーキ) |
ホイール | GIANT SPINFORCE LITE |
タイヤ | GIANT R 30c |
重量 | 10.9キロ |
定価(税別) | 66,000 |
フレームはR3と同じグレードのアルミを使用し、クロモリのベンドフォークを使うのもR3と同じ。
クラリス8速ですが、ややフロントのギアの歯数を抑え気味にしている印象です。
スプロケも11-34Tのワイドギア。
ジャイアントはここにきて、ドロップバークロスという新しいジャンルを確立w
フラットバーロードじゃないんですよ。
ドロップバークロス。
あくまでもクロスバイクとしてのスペックを残しながらも、ドロップ化ですね。
本来、シマノ的には
というのが通説でしたが、実際には
という扱いでした。
堂々とシマノ互換性を無視するあたり、ちょっと面白い存在で。
ドロップバークロス
このエスケープRドロップですが、ロードバイクとしての走行性よりも、街乗りなどでもドロップハンドルで乗りたい、というライトユーザー向けのスペックと見ていいでしょう。
こちらのサイトがより詳しく書いています。
https://3196kintarou-blog.com/blog-entry-8016.html
ちなみにフラットバーロードと名乗っているのは、FORMAのほうでしょうか。
個人的にはフォーマよりも、伝説のFCRを復活させてもらいたいところですが・・・
FCRはTTバイクをフラットバー化して売るという、もはや変態の領域に達していたバイクです。
誰がターゲットなのかすら不明な一台ですが、フラットバーではダントツ速いという評判でした。
というか、当たり前ですが。
ただ、値段が当時で13万(ソラ)、15万(ティアグラ)とフラットバーとしてはちょっとお高いプライスだったのと、
一部の変態たちに愛されただけで終わってしまったという惜しいモデルです。
ジャイアントの場合、資本力があるからか、時折変態的なバイク、誰がターゲットなのか不明なバイクを出してきます。
そんな中、エスケープRドロップという、ドロップバークロスという新しいジャンルを創設してきました。
恐らく、Rドロップも日本独自かと。
ただ、正直なところで言いますと、
値段がロードバイクより安いので、買いやすいというのが一つのポイントですね。
さすがに、ワイヤーはフル外装になっているようですし、
フォークがクロモリだったりしますし、ブレーキもVブレーキと、ロードバイク視点で言うと相当意味不明なスペックです。
しかし、街乗りでもドロップにしたいという層には、これで十分ともいえるスペックなわけで。
このドロップバークロスという新ジャンルですが、恐らくは各社ともに追従しないでしょうw
なので、このジャンルではジャイアントがリードしている印象ですね。
R3と同様にダボ穴がついているなど拡張性も高そうです。
アルミフレーム&クロモリフォークというスペックを活かして、荷物をかなり積んでキャンプツーリング的な使い方もできそうな予感。
Vブレーキって結構強力ですし。
コメント
補助ブレーキ外してリアキャリア付けたら普段使いに良いかもなぁ。
惜しむらくは、廉価なディスクブレーキを待つのではなく、現段階でvブレーキで出してしまったこと。(恐らく)来年のソラ、再来年のクラリスの油圧ディスクブレーキを使ってこの手の完成車が組まれてたら、喜んで飛びつくのに。
勿論、フロントホイールはハブダイナモに変えて、オートライトも付ける極限普段使い自転車に改造するけど。
コメントありがとうございます。
ディスクブレーキじゃない理由は、恐らくですがコストダウンかと。
ディスクブレーキにするとコンポの値段も上がるので、6万円台では済まないのかもしれません。
開発の意図を推測するに、安価でドロップ車が欲しい人向けなんでしょうから、いかに完成車の定価を抑えるかがポイントだったのではないでしょうか?
ブリヂストンのグリーンレーベルにそんな感じのラインナップがありましたね。(2018年モデルまで CYLVA D16orD18)
乗ってる人を見かけることなく手放してしまいましたが。
コメントありがとうございます。
そうなんですね。
ブリジストンはノーマークで知りませんでした。
シクロクロスですが、2015頃のF95xとだいたい同じことやってる印象ですね。
コメントありがとうございます。
F95Xと同じようなことをしている、というのはどういう点でしょうか?
町中を見ていると高校生位の子が良くわからないメーカーのドロップハンドルのルック車に乗っているのを結構見るのでその辺の層を取り込めそうですね、ちょっと高い代わりにネット商材なルック車より安心できるメーカーで店頭受取な分組立不要、バイトで貯めるにしても親にねだるにしてもギリギリなんとかなりそうなラインかなと思います。
コメントありがとうございます。
ルック車購入層を取り込もうとしている、という点は同意です。
そのギリギリを攻めた価格帯なんでしょうね。
中高生にはいいと思いますが、ロードほしい社会人がこれで妥協すると、その後本格バイクを買い足した後での使い道に困りそうな…。
ドロハン&トライアングルフレームだと前にも後にもカゴつけられないから、ママチャリ代わりにならないですよね。キャンプツーリング用ですかね。
*別記事の薄型軽量袋について私がネガティブと受け止められるコメントをした件ですが、言葉足らずですいません。ちゃんとしたメーカーの商品をディスる気はないのですが、今後ごみ袋レベルの素材に取っ手つけて激安の「輪行袋」として売るセラーとか出てきたら問題案件だなあ…と思ったという意図です。
コメントありがとうございます。
まあ、かなり売れそうな予感はしますが、逆にいえばロードバイクが売れづらくもなるので諸刃の剣かと。
軽量輪行袋ですが、この話題は最終的には屁理屈になりかねないというか、おかしなメーカーがごみ袋レベルから制作して製品化する可能性もゼロではありません。【使い捨て輪行袋】などと称して販売して来る可能性もなくはないので、そのあたりはメーカーの良心に委ねるしかないのかなと思ってます。