ティアグラ4700系の互換性

ティアグラ4700系が登場してもうしばらく経ちますが、4600ティアグラを使っている人にとっては、STIノワイヤーが触角廃止になったり、クランクが4アームデザインになりカッコよくなったりなどで、STIだけ4700にしたいとか、クランクだけ4700にしたいなどの声はよく聞きます。




4700系の互換性については、非常に複雑なので解説します。

4700系ティアグラが4600系と決定的に違う点

4600ティアグラから4700ティアグラになるに伴い、大きく変わったのは以下の点です。

ディレーラーのワイヤー比の変更

シマノ RD-4700 10S SS RD-4700

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4600から4700になるに伴い、フロントディレーラーがロングアーチ化したり、リアディレーラーが改良されたりなどで、ワイヤー比が変更になりました。
そのため、4600STIで4700ディレーラー(フロント&リア)を動かそうとしても、正しく動かなくなりました。

もちろんですが、4700STIで4600ディレーラー(フロント&リア)も当然正しい動作をしてくれません。

チェーンの変更

4700ティアグラはロードコンポですが、どういうわけかチェーンはMTB規格のHG-Xチェーンを使うように変わりました。
対応するのはHG95、HG54の二つのチェーンです。

そのため、4600コンポを使っている人がHG95、HG54のチェーンを使うことはできませんし、4700コンポを使っている人が4600のチェーンや、旧アルテグラ(6700系、10速)を使うことができなくなりました。

HG-Xチェーンは左右非対称設計で、方向性があるので注意です。

ワイヤーの変更

4700ティアグラになって、シフトワイヤーがOPTSLICKに変わりました。
これについてですが、9000系のポリマーコーティングワイヤーの反省点を活かしているようであり、ポリマーコーティングワイヤーの弱点だった【毛羽立ち】が起こりにくくなっている模様です。
毛羽立ちが起こると変速が安定しないという問題が9000系では多く聞かれていて、4700ティアグラではその反省を活かしたようです。

なお、アウターケーシングを対応するものに変えれば、ポリマーコーティングワイヤーも使えますし、ステンレスワイヤーも使えます。
完成車の場合、もしかしたらコストダウンのためにステンワイヤーになっているものもあるかもしれません。

ちなみにですが、4600ティアグラの場合はポリマーコーティングワイヤーは絶対に使ってはいけません。

おおまかな変更点はこんな感じです。



4600と4700のミックスはアリ?ナシ?

一部では情報が独り歩きして、4600の一部だけを4700に変えることは不可能と書かれているものも散見します。
これは半分正しく、半分間違いです。
要は、やっていいこととやってはダメなことがあります。

現在4600ティアグラを使っていて、一部だけ4700に変える場合を想定してみましょう。
(4600、5700、6700、7900は同じシリーズなので、4600で大丈夫なことは5700の105でも大丈夫です)

STIだけ4700に

これについては無理です。
上に書いたように、ディレーラーのワイヤー比が変更になったため、4700のSTIでは4600のディレーラーを動かすことができません。

一応、フロントとリアのディレーラーを4700に変えれば、問題ないようです。

クランクだけ4700に

これについてですが、クランクだけ4700は無理です。
ですが、チェーンを4700用(HG95,HG54)に変えれば、クランクを4700にすることが可能です。

これについて、情報が錯綜しているようなのですが、シマノが認めています。

スプロケだけ4700

これについては全く問題がありません
チェーンを変える必要もありません。
とはいえ、これをしたい人の多くはリア32Tや34Tを使いたい話だと思います。
4600系のリアディレーラー(RD-4600)では30Tまでしか使えないため、RDを4700にしないといけないのですが、RDを変えるということはSTIも4700でないとダメで、さらにはフロントディレーラーまで4700にしなくてはいけなくなります。

そうなるとあまりにも大掛かりな改造になってきますから、本当に32Tや34Tが必要なのかをよく考えましょう。
個人的には、リアなんて25Tまであればなんとかなると思いますが・・・

ディレーラーだけ4700に

上にも書きましたが、ディレーラーだけ4700は不可です。
前後のディレーラーを4700にし、STIも4700にするなら大丈夫です。

ブレーキだけ4700に

これについては全く問題ありません
というより、9000デュラでも、6800アルテでも、5800の105でも行けます。

4600ティアグラユーザーがブレーキを変えるなら、105以上にしたほうがいいでしょう。

シマノがなんでこんな互換性の変更をしてきたのかですが、イマイチ理解しがたいところではあります。
まあ、こうなってしまった以上は仕方ないですが。

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