ビアンキの正規代理店であるサイクルヨーロッパジャパンより、フルカーボンフォークについての通達がメールで来た。
ちょっと理解しがたい内容もあり、その真意がわからないのだが、簡単にまとめてみる。
サイクルヨーロッパジャパンからの通達内容
こちらのリンクから正式な通達内容を見てもらったほうが早いです(と、手抜きをしてみるテスト)。
サイクルヨーロッパジャパンのHPへ
フルカーボンコラムへのコンプレッションデバイスの取り付けについて
対象はフルカーボンフォークのみで、カーボンフォークでアルミコラムのものは関係ありません。
要点をまとめると
・適切なステムの取り付けは、ステムの上に5mmのスペーサーが一枚だけ乗っかっている状態。
・ステムの上にスペーサーがない、もしくは5mmよりも長いスペーサー(10mmなど)が入っているとフォークコラムが破損する恐れがある。
・スペーサーなし、もしくは5mmよりも長いスペーサーをステム上に入れていた奴は、即点検。見てわかんないなら販売店に行ってくれ。
・スペーサーなし、もしくは5mmよりも長いスペーサーがステム上に入っていた奴は、とりあえず乗らんといて。
・ステム下には、5mm以上35mm以下のスペーサーを入れてね。この範囲じゃないとコラムが破損するかも・・・
こんな感じです。
とりあえず、フルカーボンフォークの方は、いったんステムを外してみてコラムの確認をしましょう。
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サイクルヨーロッパジャパンからの通達を考察する
これはブリジストンの資料ですが、ステムの上を面一でコラムカットするのはよろしくなく、5mmのスペースが必要と言うことは理解できます。
そうしないとヘッドのガタが取れませんから。
しかしイマイチわからないのは、
・なぜにステム上に5mmよりも長いスペーサーが入っているとダメなのか?
・なぜにステム下に5~35mmのスペーサーが必要なのか?
勝手な推測では、恐らくはフォークコラム内部にあるプレッシャープラグの膨張の問題なのかと推測しますが、それにしてもイマイチ理解しがたい部分ではあります。
そして最大の疑問ですが、これはビアンキのフルカーボンフォークだけの問題なのか、他社も含めた全てのフルカーボンフォークの問題なのかということです。
そもそも、ビアンキのフォークってビアンキが直接製造しているわけではなく、台湾とかでのOEMですよね??
そうすると、そのOEMを請け負っていた会社のフォーク全般がダメということでしょうか???
それとも、ビアンキのフォークだけの脆弱性の問題なのでしょうか???
他社も含めて、すべてのフルカーボンフォークに言える問題なのでしょうか???
(この辺はかなり推測が入ってしまうので、全くわかりません)
レース志向の人なら特にですが、ステム下にスペーサーが入っていない、つまりはハンドルがベタ下げになっている人ってそれなりにいますよね?
どうなっているんでしょうか??
とりあえず言えることとしては、私が持っているビアンキのバイクは、コラムがアルミですww
他のバイクでフルカーボンフォークも持っていますが、そちらのメーカーサイトでは何の通達も出ていません。
とりあえず、ビアンキでフルカーボンフォーク搭載車、つまりはセンプレ、インフィニート、スペシャリッシマ、オルトレ、フェニーチェプロ、インテンソ、イントレピダのオーナーさんは念のためフォークコラムのチェックをしましょうね。
サイクルヨーロッパジャパンのホームページにあるようなフォークの破損画像があった場合は、当たり前ですが絶対に乗らないほうがいいです。
恐怖心を煽るようで恐縮ですが、レース中にコラムが折れて落車した映像をどうぞ。
公道を走行中にコラムが折れたら、車に牽かれて爆死するのは必至だと思うんですが・・・
コメント
> なぜにステム上に5mmよりも長いスペーサーが入っているとダメなのか?
2017.07.24の「安全に関する重要なお知らせ」に回答があるようなので、こちらにも貼っておきます。
http://www.japan.bianchi.com/news/index.cgi?mode=news_detail&task_type=3&category_type=0&news_ym=&news_id=75
> ステム上部に5mmより厚いスペーサーが入れられている場合、コラム内部のプレッシャーアンカーがステム下端まで届かず、且つハードユースによりステム下端で過度な力がコラムにかかります。