コンポのグレードは統一したほうが性能が発揮されるのか?

時々聞く話なんですが、【コンポはすべて同じグレードで統一してこそ性能が最大限発揮できるようになっているから、バラバラにすると性能が落ちる】という話があります。



これの意味するところは、例えばメインコンポが105で、STIだけアルテグラとかそんなイメージです。
一部分だけ違うグレードのパーツを入れる状態です。

一部では、ミックスすると性能が落ちると言われていると聞きますが、実際のところどうなのでしょうか?

ミックスコンポ

ミックスコンポと言う状態を考えるとき、いろんなパターンがあります。

メインコンポがシマノで、一部分だけシマノ以外を入れているケース

例えばですが、メインコンポが105で、ブレーキがテクトロ、クランクがFSAなどシマノ以外を入れているケースです。

これについてはほとんどの場合、完成車の価格を抑えるためのコストダウンのツールとしてブレーキやクランクをシマノ以外にしていると考えられます。

ただし、完成車価格が60万などのそこそこのバイクの場合、あえてクランクだけシマノ以外にしているケースは結構あります。
これの理由ですが、BBの規格がBB386EVOなど特殊な規格になっていて、BB386EVOではシマノクランクを取り付けできないためになっているケースです。
似たような理由で、LOOKとかTIMEなどは、自社のクランクをフレームセットにつけて販売しているケースもあります。
この場合は、決してコストダウンの結果ではなく、よりよい性能を求めてという方向性になります。

すべてシマノだが、例えばリアディレーラーだけ違うグレードの場合

メインが105で、リアディレーラーだけアルテグラなどのケースです。
完成車でこのようなことはマレなので、自分で何らかの意図でパーツ交換した結果であることがほとんどです。
まだ105が10速コンポだった頃ですが、完成車のスペックで【メインコンポがティアグラ10速、STIだけ105】というものが結構ありました。
105が5700系、ティアグラが4600系だった時代ですので数年前の話です。

例えばですが、2014年モデルのビアンキ、ヴィアニローネのケースです。
https://cycleurope.co.jp/2014/bikes/road/c2c/via_nirone_7_alu_carbon-tiagra_105_10sp_compact.html
STIだけ105で、他がティアグラというスペックになっています。

こういった【STIだけ105】ですが、この時代のSTIはティアグラ(4600)が触覚ワイヤーで、105(5700)が非触角だったため、ティアグラのSTIがカッコ悪いと考えて敬遠する人が多かったのも事実ですが、実はティアグラのSTIよりも105のSTIのほうが定価が安かったという謎の数字のマジックがありました。
なのでメーカー的には、単純にコストダウンしたかっただけと言えるでしょう。

最近では互換性の問題から、このようなミックスコンポの完成車はほとんど見なくなった気がしますが、最近気になった事例を紹介しましょう。

メリダのスクルトゥーラ100という完成車があります。
コンポはクラリス(2×8速)なんですが、どういうわけかリアディレーラーだけソラ(9速用)になっています。

これは本来はシマノが推奨しない組み合わせのように感じますが、どういう理由でリアディレーラーだけソラにしているのかは全く分かりません。

ミックスすると、性能は落ちる??

最近はわかりませんが、以前シマノは【コンポはグレードを統一することで性能が最大限発揮できる】と謳っていたように記憶しています。
105ならすべて105、アルテグラならすべてアルテグラで統一すべし、と言う話ですが、すべて統一しているから性能が完璧になるわけではありません

これは状況にもよりますが、例えばデュラエースをメインコンポにしながら、STIだけ105とグレードダウンさせたら、すべてデュラエースで統一するよりは性能が落ちます。

でも例えば105をメインにしながら、STIだけデュラエースにすることは、性能的には上がります

105のディレーラーは、105のSTIと合わせてこそ最高と言うわけではなく、105のディレーラーでもデュラエースのSTIで引けば性能は上がります。

コストダウンのためにシマノ以外のブレーキやクランクを入れているケースでは、やはり【フルシマノ】よりは性能が落ちます。
これは仕方ないことです。

【コンポは統一すべし】という間違った考え方ですが、なぜこんな話が広まったかというと、昔はコンポと言う概念すらありませんでした。
まだSTIがなくてWレバーだった時代ですが、シフターはA社、ディレーラーはB社、スプロケはC社などと好きなパーツを選んでくっつけるのが当たり前だったのです。
そこにシマノがコンポという考え方を推奨し、販売戦略として【すべて同じグレードのコンポで統一してこそ最高の性能】といって売り出したため、その名残で【コンポは統一すべし】という考え方があったのです。

なので、一部分だけパーツのグレードを上げる(例えばクランクだけデュラエースなど)は、明らかに性能としては上がります。

ミックスコンポするときは、互換性に注意

ミックスコンポするときは、パーツの互換性に注意です
リア11速コンポ(ロード用)ならば、原則としてデュラエース、アルテグラ、105の中から好きにパーツを選んで付けることができます。

大前提として、リアの変速段数が同じコンポ同士ならミックスできると考えてよいです。
ところが、今のシマノはリアの変速段数が同じコンポ同士でも互換性がない組み合わせになっているものもあり、正直メンドクサイです。
例として挙げるならば、ティアグラは4600系と4700系で、同じリア10速ながらも一部互換性がありません。

なので互換性に困ったら、シマノに聞くのが一番でしょう。
私が答えられる範囲であれば、質問いただければ回答いたします。

例えばですが、スムーズで楽な変速ができることで大人気の電動コンポ、アルテグラDi2(6870)があります。

Shimano – Ultegra (アルテグラ) 6870 Di2 11スピードグループセット

定価 294,900円⇒109,999円~149,900円(49~62%オフ)

値段の幅があるのは、クランク長、フロント歯数、リア歯数の組み合わせの違いで変わるようです。

グループセットでこの値段はお買い得ですが、例えば今コンポが105だった場合に、最安で電動化しようとした場合、別にBBとかクランクとか変える必要もないわけです。
・STI
・フロントディレーラー
・リアディレーラー
・ケーブル類
・バッテリー
これだけ揃えれば電動化できますから、無理にすべてアルテグラでそろえる必要性もありません。


Shimano – Ultegra (アルテグラ) 6870 Di2 11スピード STI ロードレバーセット


Shimano – Ultegra (アルテグラ) 6870 Di2 ダブルフロントディレィラー (直付けタイプ)


http://www.wiggle.jp/shimano-ultegra-アルテグラ-6870-di2-11スピードリアディレイラー/

もちろん、グループセットのほうがお得なのですが、最安で電動化しようと考えたら、こだわりさえなければクランクやチェーン、スプロケなどは105のままでも構わないわけです。

ケーブルやバッテリーについては、フレームが電動対応フレームなら内装キット、電動非対応フレームなら外装キットになります。

互換性のあるパーツ同士なら、いろいろ組み合わせてスペックアップすることも可能です。



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