BIANCHIのフルカーボンロード、SEMPRE PRO(センプレプロ)の実力を見ていく。インテンソとどう違うのか?【質問いただきました】

BIANCHIの中でも20万円台でお買い得なフルカーボンロードバイクに、センプレという車種があります。
ビアンキのカーボンフレームについて質問を頂きまして、【インテンソとセンプレ、何がどう違うのでしょうか?オススメのほうを教えてください。ついでにオススメのコンポも!】ということでしたので、ご回答いたします。



まずはセンプレとインテンソの違いから

まず共通する事項としては、どちらもフルカーボンフレームに、フルカーボンフォークです
付いているパーツについては、コンポのグレードの違いもあるので一旦置いておきます。

ビアンキのロードバイクを見ていくとき、大きく分けて2つのカテゴリがあります。
一つは【RACING(レーシング)】という分野で、その名の通りレース向きとされるカテゴリです。

センプレはレーシングに入ります。
もう一つは【ENDURANCE RACING(エンデュランスレーシング)】、こちらについてはロングライドなどを主体にしたカテゴリとなります。

2018年モデルのセンプレについてはこちらから。

【2018モデル】ビアンキ SEMPRE PRO(センプレプロ)にソラモデルが登場!プロも使うフレームにソラ!

インテンソはエンデュランスレーシングに入ります。

レーシングとエンデュランスレーシングで何が違うのかというと、大きな違いはフレームのジオメトリと、フレームの剛性です。
ジオメトリというのは、こういう図で、各チューブの寸法図となります。

ここでセンプレとインテンソの【サイズ53】同士のジオメトリを比べてみましょう。

センプレ インテンソ
シートチューブ長(AS) 500 500
トップチューブ(水平換算)

B1

535 535
チェーンステイ長(C) 406 409
BB下がり(D) 68 68
ヘッドチューブ長(E) 130 155
フロント

センター(F)

585 586
リーチ(X) 382 375
スタックハイト(Y) 528 551
フレーム重量 990g

ぶっちゃけ言うと、これだけ見て違いがわかる初心者の人は少ないと思います。
なのでわかりやすいところだけピックアップしていきます。

Yのスタックハイトというのは、ペダル中心(BB)からハンドルまでの距離を示す数値です。
つまりは長ければハンドルが高い、短ければハンドルが低いという意味合いです。

センプレが528mmに対し、インテンソが551mm。
つまりはステムを一番下げたときのハンドルの高さは、センプレのほうが低く設定できるという意味です

次にXのリーチという数字。
これは簡単に言うと、ハンドルまでの距離なので、数字が大きいほどハンドルが遠いという意味です。
センプレは382mmに対して、インテンソが375mm。
このリーチとスタックハイトを合わせると、センプレのほうがハンドルが低く、遠いことがわかります。

ハンドルが低くて遠いということは前傾姿勢が強くなるわけなので、レース向きという意味になります。
一方のインテンソはハンドルがやや高めで近いので、アップライトなポジションで乗れるのでロングライド向きということになります。

ただし、これらはステムの長さやステムとスペーサーの関係である程度は変えることができますから、あくまでも【ステムを一番下まで下げた場合の比較】となります。

ステムの下にスペーサーが何枚か入っていますが、スペーサーを取ってステム位置を下げることもできます。

次に注目すべき数字はチェーンステイ長(C)です。
ここはリアセンターとも言われますが、簡単に言えばペダル(BB)からリアホイールの中心までの距離です。
ここが短いと、加速性が良くなります
逆にここが長いと、振動吸収性が良くなります

レース向きのセンプレではチェーンステイ長が406㎜と短くすることで加速性を重視し、ロングライド向きのインテンソでは409㎜と長めにして振動吸収性を重視しているわけです。
ちなみに他社では、ロングライドモデルだとチェーンステイ長420㎜などもあります。

フレーム自体の剛性も、センプレのほうが高いので加速性重視のレース向きとなります。

主なセンプレとインテンソの違いはこんなところです。

ビアンキのロードは、バランスがいいものが多い

某社のレースモデルのバイクだと、やたらと硬くすることを重視して振動吸収性が悪く初心者には乗りにくい車種もありますが、センプレについては剛性バランスのチューニングがよく、センプレで【硬すぎてツライ】ということになる人は少ないと思います。
インテンソについても、他社のロングライドモデルよりチェーンステイ長さが短めで、アップライトなポジションで乗りやすくしながらも加速性は確保しているような印象です。

実際乗ってみるとわかりますが、センプレは加速性がよく、それでいて乗り心地も悪くない感じです。
インテンソはアップライトなポジションで楽できながらも、加速性も十分という感じがします。

レースモデルとエンデュランスレーシングという二つのカテゴリに分類されていますが、私個人としてはロングライドでもセンプレのほうが好みです。
このへんは、好みによる問題が大きいので、もしどちらか迷うなら、ロードバイクに何を求めるかで決めていいと思います。
とにかく速さを追求したいならセンプレ
振動吸収性を重視したいならインテンソ

こういう選び方でいいかと。

センプレはプロチームがレースで使っていた時期もありますし、加速性は折り紙付きです。

どのコンポがいいのか?【センプレ】

これは予算との兼ね合いもありますので一概に何がいいとは言い切れません。
どちらの車種も、アルテグラ、105、ティアグラの3つのモデルが用意されています。
もちろん、コンポのグレードとしてはアルテグラが最もいいのは間違いありません。

まずはセンプレの各コンポ別のパーツ構成を見ていきます。

アルテ 105 ティアグラ
STI アルテ 105 ティアグラ
FD アルテ 105 ティアグラ
RD アルテ 105 ティアグラ
クランク アルテ

52‐36

105

52‐36

ティアグラ

50-34

スプロケ アルテ

12‐25

105

11‐28

ティアグラ

12-28

ブレーキ アルテ 105 ティアグラ
ホイール VISION

TEAM30

フルクラム

レーシング7

ティアグラ

手組

タイヤ ハッチンソン

Equinox2

23c

ヴィットリア

ザフィーロ

23c

ステム FSA SL-K FSA

ゴッサマー

アルミ
シートポスト FSA SL-K

カーボン

プロマックス

カーボン

プロマックス

カーボン

サドル フィジーク

アリオネ R7

フィジーク

アリオネR7

フィジーク

アリオネR7

定価

税抜

320000 267000 210000

基本的にはコンポはシマノで統一されていますので、価格差の大きな元になるのはコンポのグレードです。
ティアグラモデルのみ、クランクの歯数が50-34のコンパクトクランクです。
これの理由ですが、ティアグラのクランクには52-36の設定がありません。
なので52-36よりはちょっとだけ軽いギアになりますが、ティアグラモデルでは50-34がセットされています。

次に価格差の元になるのは、ホイールのグレードです。
アルテグラモデルには、VISIONのチーム30というホイールがセットされています。
このホイールの定価は39,800円。重量は1920gです。

105モデルではフルクラムのレーシング7がセットされています。
レーシング7は定価で24,800円、重量は1750gです。

あれ?アルテのホイールのほうが重くね?と思うでしょうけど、チーム30はリムハイトが30mm、レーシング7はフロント24㎜、リア27.5mmとレーシング7のほうがリムハイトが低いため、重量的にはこうなります。

このホイールの走った感触の違いでいうなら、ぶっちゃけて言うなら【ほぼ分からないくらいの違い】でしょう。
ホイールの定価でいうと15000円の違いがありますが、ほぼ同じグレードのホイールと考えていいですし、どちらも完組ホイールとしては最下層のホイールと考えていいです。

ティアグラモデルのホイールは、ティアグラのハブでビアンキが手組したオリジナルのホイールです。

アルテ、105、ティアグラと各コンポ別のホイールを見る限り、どれも似たようなレベルのホイールで、走りを向上させたいなら交換することが前提になるので、ホイールの良し悪しで判断しないほうがいいと思います。
(これはほかのメーカーの完成車も含めて、この価格帯のロードバイクはそういうもんです)

タイヤについても同様で、完成車によくありがちな低価格のタイヤです。
ここも判断材料にはならないでしょう。

どのコンポがいいかですが、予算に応じて、としか言えませんね。
強いて言うなら、アルテグラに強烈なこだわりがないのであれば、105モデルを買ってホイールをいいものに変えてあげるのがコスパ的には最強な気がします。
105とアルテグラでは、変速性能に大きな違いはありません。
アルテグラのほうがフロント変速とブレーキがちょっとだけいい程度。

ビアンキ 2017年モデル センプレ プロ 105 / SEMPRE PRO 105【ロードバイク/ROAD】【Bianchi】

もしくはティアグラモデルを買って、ホイールを結構いいものに変えてあげるとか。

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アルテグラと105では性能差はわずかですし、ホイールは確かにアルテグラモデルのほうがわずかにいいものが付いていますが、そこまでいいホイールでもないので、あえて105モデルを選びホイールを変えてあげたほうがコスパはいいかと思います。

ティアグラも変速性能はここ数年で良くなってきていますし、見た目も4700系ティアグラになってから良くなりました。
なのでティアグラモデルを買って、浮いたお金でホイール買うほうが幸せかもしれません。
ですが、世の中には【強烈な105志向】が強い人もいますので、後々105以上にコンポを変えたくなるような性格の人は最初から105モデルを選びましょう。

どのコンポがいいのか?【インテンソ】

インテンソもセンプレと同様に、アルテグラ、105、ティアグラの三つが用意されています。

アルテ 105 ティアグラ
STI アルテ 105 ティアグラ
FD アルテ 105 ティアグラ
RD アルテ 105 ティアグラ
クランク アルテ

52‐36

RS500

50-34

ティアグラ

50-34

スプロケ 105

11‐28

105

11‐28

ティアグラ

12-28

ブレーキ アルテ 105 ティアグラ
ホイール フルクラム

レーシング5

105

手組

ティアグラ

手組

タイヤ ヴィットリア

ザフィーロ

25c

ヴィットリア

ザフィーロ

25c

ヴィットリア

ザフィーロ

25c

ステム FSA

Team

ISSUE

アルミ アルミ
シートポスト FSA SL-K

カーボン

アルミ プロマックス

カーボン

サドル フィジーク

Ardea

サンマルコ

Era Start

サンマルコ

Era Start

定価

税抜

293000 228000 189000

インテンソについてですが、基本的な価格差はセンプレと同様にコンポの価格差です。
アルテグラモデルについては、レーシング5がついています。
このホイールですが重量が1645gとなっており、完成車についてくるホイールとしては軽量なほうです。
105モデルやティアグラモデルが、ビアンキオリジナルの手組ホイールなことを考えたら、ホイールについては頭一つ抜き出ている印象です。

105モデルではクランクがシマノFC-RS500となっていますが、このクランクは【ノングレードモデル】であり、どのコンポにも属しません。
実力的には105とティアグラの中間くらいという印象で、使ってみて105のクランクとの差がわかる人はいないと思います。

どれがコスパがいいかですが、これもセンプレと同様に105モデルでしょうか。
ホイールについては買い替えること前提と考えて、105モデルがコスパ的にはいい。

《在庫あり》2017年モデル Bianchi(ビアンキ) INTENSO105 (インテンソ105)[カーボンフレーム]純正ボトル&ケージ付[ロードバイク・ロードレーサー]

ただし、ティアグラモデルも定価で20万以下になっているので、ティアグラモデルを選んでホイールを結構いいものに変えてあげるのもいいでしょう。

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目的別の選び方

一般論でいうならば、ロングライドならインテンソ、レースならセンプレというのが常識です。
個人的に乗ってみた感覚としては、
・センプレ
加速性が高く、それでいて嫌な振動が少ない
・インテンソ
振動吸収性が高いながらも、加速性も十分

似たような表現になりますが、センプレはあくまで加速性のほうを重視、インテンソは振動吸収性を重視という違いがあります。

最初のほうで書いたジオメトリの違いですが、スペーサーやステムの交換である程度はポジションを変えることができます。
その中で、センプレは【インテンソよりハンドルを下げることが可能】という部分のアドバンテージがあります。
センプレでもステム下にスペーサーを突っ込めばそれなりにアップライトなポジションもできますし、個人的な感覚では乗っていて楽しいのはセンプレのほうです。

なので最初のほうでも書きましたが、加速性を楽しみたいならセンプレ、乗り心地優先ならインテンソでしょうね。

どちらもいいフレームなので買って後悔することはないと思います。

できればホイールもフルクラムのレーシング3以上に変えてあげれば、より楽しめると思います。

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リムハイト F25mm、R30mm
対応タイヤ クリンチャー
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スポーク数 16/21
対応スピード シマノ8-11s




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