GIANTのクロスバイク、RX1、RX2、RX3、RX4はどれがコスパがいいのか?

ジャイアントの人気クロスバイクに、RXシリーズというものがあります。
クロスバイクを買おうとしている人なら、一度は検討したことがある車種なのではないでしょうか?



RXシリーズのうち、どれを買うのがいいのか?という質問を受けましたので、ご回答いたします。

RXシリーズの立ち位置

ジャイアントのRXシリーズの立ち位置ですが、定番のエスケープR3との決定的な違いでいうならば、アルミの素材を変えているということです。
アルミフレームなのはR3もRXシリーズも同じなのですが、違うアルミを使っているということです。

アルミフレームに使われるアルミは、純粋なアルミニウムではありません。
アルミニウムは、ほかの金属を混ぜることでアルミニウム合金となっています。
何を混ぜるかによってアルミ合金の特性が変わるのですが、簡単に言えばRXシリーズに使われているアルミ合金は、R3のアルミ合金よりも硬いものを使っています。
硬いということは、フレームを薄く作っても強度が保たれるので軽量化につながりますし、フレームの捻じれが少なくなるので、より加速性が出るということです。

RXシリーズに使われているアルミのことを、ジャイアントではALUXX SL-Gradeと呼んでいます。
一方のR3に使われているアルミのことを、ジャイアントではALUXX-Grade と呼んでいます。

なんか凄そうな名前をしていますが、要はALUXX SL-Gradeというのは6013アルミニウム、ALUXX-Grade というのは6061アルミニウムを使っているだけの話です。
こういうアルミの数字は、アルミに何を混ぜているかを示す【品番】みたいな意味合いです。

他社ではALUXX SL-Gradeなどという強そうな名前を使わずに、品番表示だったり、単に【アルミ】とだけ記載しているケースが多く、ジャイアントのアルミ素材が他社のアルミと比べて秀でているということは一切ありません。
名前がすごそうだからと勘違いする人も多いので、ここは明確にしておきます。

RX1、RX2、RX3、RX4のスペック

RX1~4の基本的なスペックを挙げていきます。

RX1 RX2 RX3 RX4
フレーム アルミ アルミ アルミ アルミ
フォーク カーボン カーボン アルミ クロモリ
変速 ティアグラ

2×10

アルタス

3×9

アルタス

3×9

アルタス

3×8

重量 9.9キロ 10.3キロ 10.4

キロ

10.2

キロ

定価

(税抜)

100,000 74,000 64,000 57,000

この4つは、基本的なフレームについては全く同じです
ジャイアントのALUXX SL-Gradeのアルミフレームに、D-FUSEシートピラーを搭載
D-FUSEシートピラーというのは、シートピラーの形状を変えて振動吸収性を上げているというジャイアント独自のものです。
そのため、ジャイアント以外のシートピラーとは互換性がありません。

違いが出ているのはフォークの素材とコンポです。
それ以外にも違うパーツがありますが、正直些細な事なのであまり気にしなくていいようなレベルです。

なのでRXシリーズのグレードの違いは、主にフォークの違いとコンポの違いと考えればいいでしょう。

RX1はフラットバーロードなのか?

RXシリーズの中で、RX1だけがロードコンポであるティアグラを装備しています。
一部サイトでは、RX1を【フラットバーロード】と書いている人がいますが、RX1はフラットバーロードではありません。

フラットバーロードかクロスバイクかの違いですが、コンポがロードコンポだとかMTBコンポだとかは全く関係ありません。
ロードバイクとクロスバイクでは、大きな違いがあるのはフレームのジオメトリです。

各メーカーサイトには、こんなフレームの寸法図が書いてあると思いますが、これをジオメトリと呼びます。
クロスバイクとロードバイクの違いですが、この寸法図を見ていけばわかります。

分かりやすいところでいうと、Cのチェーンステイ長でしょうか。
チェーンステイ長(リアセンター)は、長くなれば低速安定性と振動吸収性が良くなる一方、加速性は悪くなります。
逆にチェーンステイ長が短いフレームは、低速での安定性や振動吸収性は劣るものの、加速性が格段に良くなります。

ここまで書いてお気づきの方も多いと思いますが、ロードバイクのフレームはチェーンステイ長が短く、短い車種だと405mm程度、一般的には410mm程度が多いです。
逆にクロスバイクのフレームは、クロスバイクの持ち味である低速での安定性(=つまりは街乗り)を優先させますから、チェーンステイ長が425mm以上あります。
コーダブルームの軽量クロスバイクなんか、たしかチェーンステイ長が440mmもあったはずです。

そのため、コーダブルームの軽量クロスバイクの場合、持つと軽いのに走るとそれほど軽く感じないというものもあります。

これはジオメトリの問題と、恐らくはフレームの剛性が低いからだと思っています。

RXシリーズのフレームのジオメトリを見ていくと、チェーンステイ長は425mmあります。
なのでロードバイクのような加速性はなく、やはり低速安定性重視です。
ジャイアントファンの方に言わせると、アルミの素材がいいから加速もいいと言いますが、私が乗った感じでは確かにアルミ素材が硬めなので他のクロスバイクよりはシャープな動きをしますが、それでも他社のフラットバーロードに比べると加速性は落ちます。

素材のレベルも大切なんですが、ここはジオメトリのほうが重要な気がします。

そんなわけで、RX1については【ロードコンポを載せたクロスバイク】であって、フラットバーロードとは呼びません。

RXシリーズでお買い得なのは?

私が見ている限りでは、RXシリーズを買う人の目的の一つに、【速いクロスバイク】を挙げている方が多い気がします。
確かにクロスバイクの中では、比較的加速性はあるほうです。
でもフラットバーロードに比べると、加速性は落ちます。

RXシリーズのアルミ素材は、硬いということを書いてきました。
硬いということは、振動吸収性は悪くなる傾向にあります。

D-FUSEのシートピラーで振動吸収性を上げているというのがウリの一つですが、これについてはほとんど体感できないでしょう。
しかし、リアのシートステーをベンド形状にしたりなど振動吸収性を上げようとする加工をしており、以前のRXシリーズよりは振動吸収性が改善されているような印象です(=以前は絶望的に乗り心地が悪かったので・・・)。

その上で書きますと、フロントの突き上げは比較的大きい感じがするので、アルミフォークであるRX3についてはあまりオススメしません。
よっぽどクロモリフォークのRX4のほうがフロントの突き上げが少ない感じがしますし、カーボンフォークのRX1,2についてはフロントの突き上げはだいぶ改善されている印象です。

で、RX1はティアグラ装備なのですが、ティアグラだから驚くほど変速が良くなるわけでもなく、しっかり調整すればアルタスでも変速は良好です。
これの正確な調整を自力でできる人は、正直少ない気がしますが、きちんとしたメンテをすればティアグラもアルタスも変速自体は悪くありませんし、そこまで大きな差があるわけでもありません。

そうなると、総合的に見てお買い得なのはRX2もしくはRX4な気がします。

速いクロスバイクが欲しいなら

中には速さを重視した自転車が欲しいけど、ドロップハンドルには抵抗があるという人もいます。
そういう人がRXシリーズを買う傾向にあるような気がしますが、それならば中途半端なジオメトリのRXシリーズよりも、フラットバーロードを買ったほうがいいと思います。

例えばですが、FUJIのルーベオーラ。

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コンポはクラリスなので2×8ですが、フレーム自体はRXシリーズよりもいいです。
ロードバイクと全く同じフレームを使っているので、ドロップ化もしやすい。

ほかにはジオスのアンピーオ。

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ビアンキのヴィアニローネ。

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RXシリーズも、街乗りとかクロスバイクとしての能力は高いほうではありますが、スピードにこだわるフラットバーの自転車を探しているなら、フラットバーロードを買ったほうが性能の良さを体感できると思います。
ていうか、スコットにもフラットバーロードがあって、speedster FBという車種があったはずなんですが、メーカーサイトを見たらなくなっていました。
2015年くらいまではあったように記憶していましたが・・・

RXシリーズについての質問だったので回答はズレてしまって申し訳ないですが、RXシリーズの中で値段と性能のバランスがいいとしたらRX4もしくはRX2、もしスピードにこだわったクロスバイクが欲しいということなら、そもそもRXシリーズではなくてフラットバーロードを検討したほうがいいかと思います。




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