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RS21について。絶賛している人が多いけど、本当ですか?【質問いただきました】

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シマノのホイール、RS21について質問を受けましたのでご回答いたします。
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RS21の購入を検討している者です。
いろんなサイトや掲示板などでRS21が絶賛されているように感じていますが、管理人さんのサイトではむしろ酷評されているような気がします。
実際のところ、完成車についてきた無名ホイールよりも走りが良くなりますか?
買う価値はありますか?
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これについて回答いたします。

確かに、絶賛されているのは知っています・・・

RS21についてですが、確かにいろんな方面で絶賛されているのは知っています。
個人的な見解として述べますが、完成車に付属してくる無名のホイールよりは明らかに格上です。
走りも軽くなると思いますが、これについては人それぞれ感じ方は違いますし、必ず走りが軽くなるとは断言できません。

RS21ですが、確かにあの価格ではよくできていると思います。
販売当初は、1万円台でした。
今は値上がりしていますが。
値上がりした理由はあくまでも為替の影響だと思いますので、値上げしたことによりスペックが上がったということではありません。

例えばですが、RS21を絶賛しているライダーが、レースでRS21を使っているかというと違いますよね。
レースではやはり決戦用だったりしますし、練習でもせいぜいローラー台程度しか使っていないことが多いように感じます。

某掲示板でRS21を絶賛している方がいますが、その方の主張を見ていくと【ホイールに求める性能は耐久性】などと書いていたりします。

決して走りの軽さを求めているわけでもなさそうです。
一般論として、リムを軽量化していけばその分の耐久性は落ちていく可能性があります。
RS21のフロントリムは534gと実測している方がいますが、これはリム重量としてはかなり重たい部類に入ってきます。

例として挙げますが、(全てフロントリム)
・デュラエース WH-9000-C24-CL  385g程度
・マヴィック キシリウムエリートS 410g程度
・マヴィック オープンプロ(手組用リム) 440g程度
・ゾンダ(ワイドリム化する前)  460g程度
・アルテグラ WH-6800  460g程度
・完成車付属の無名ホイール  500~600g程度

フロントリムが534gという数字がどういう意味を持つのかというと、重い部類のリムということになります。
ホイールは持つものではなく回るものなので、全体の重量よりもリムの重量のほうが走りに直結する要素なのですが、RS21の漕ぎ出しは重いです。

とはいえ、この価格帯では敵がいない

ホイールの購入を考えている人はわかると思いますが、ホイールって結構なお値段です。
ホイール界最強と言われるライトウェイトについては50万オーバーと飛びぬけていますが、例えば人気が高いカンパニョーロのボーラウルトラなんかは海外通販でも20万を超えてきます。
アルミクリンチャーだとそこまで高くはないですが、アルミクリンチャーで最強と言われるフルクラムのレーシングゼロは、海外通販などでは実売10万程度でしょうか。

そんな中、RS21の安さは群を抜いていて、定価で25000円程度、実売だと海外通販などでは1万円台中盤で買えたりしますし、国内通販でも2万円程度でしょう。

この価格帯ではあまりいいなと思えるホイールがないのが現状です。

ここでRS21のスペックを見ていきましょう。

フロント重量 820g
リア重量 1030g
総重量 1850g
ハブ カップ&コーン
スポーク数 F16、R20
リムハイト F21mm,R24mm

 

これを見たときに、正直な感想でいうならばわざわざお金を出して買うほどのことでもないと個人的には感じます。
スポーク数がF16、R20とかなり少ないホイールなのに、重量としては重くなってしまうのは単純にリムの重量が重いからです。

完成車付属ホイールの総重量って、2キロ超えが多い気がします。
でもそういうホイールって、ほとんどの場合スポーク数が32本です。
32×2=64本ですが、RS21が16+20=36本なので64-36=28本もスポークが減るとそれだけでかなり軽くなります(ここでいう軽くなるは、持った時の重さです)。

28本分のスポーク重量といっても、スポークの種類やスポークの長さなどで変わるので一概には言えませんが、28本分だと100g以上になるのは間違いないでしょう。

完成車付属ホイールのリムは、ほとんどの場合550g程度あるような気がしますが、そこからRS21だとリム重量はわずかに軽くなる程度なので、漕ぎ出しがそれほど軽くなるわけでもなく、スポーク数が減ったことで空力がいいくらいの効果しかありません(←体感できるかは微妙ですが)。

そんな理屈よりも実際に使ってみた印象のほうが大切なのは明白ですが、実際に走ってみても漕ぎ出しが特別軽いわけでもなく、巡航中は【超普通】、そんなわけでスペックアップを狙って買うようなホイールでもないと私は考えています。

というよりたった2万円のホイールが【超普通】に使えるということがむしろ驚きなのかもしれません。

ローラー台用にホイールが欲しいなら、RS010のほうがいいと思います。
安いので。

Shimano – WHRS010 クリンチャーリアホイール

どうせお金出すなら、リムが軽いほうがいい

2キロ超えの完成車付属ホイールからRS21に変えた場合、最低でも150g程度は軽くなっているわけです。
よく【ホイールの100gの軽量化は、誰でも体感できる】などと言われたりしますが、これはモノによります。
私の感覚ですが、完成車付属の無名ホイールからRS21への変更の場合、気持ち走りが軽いような感覚がありますが、明確な違いかと聞かれたらノーです。

そんなところに2万円程度をつぎ込むなら、もう少し貯金していいホイール買ったほうが絶対にいいです。
そこからワンランク上でリムが軽くなるとしたら、フルクラムのレーシング3とか、マヴィックのキリシウムエリートでしょうか。

フルクラムのレーシング3ですが、これは兄弟会社であるカンパニョーロのゾンダとほぼ同じものです。

Fulcrum – Racing (レーシング) 3 クリンチャーホイールセット

重量 F670g,R885g

1555g(ペア)

リムハイト F25mm、R30mm
対応タイヤ クリンチャー
23cタイヤ
スポーク数 16/21
対応スピード シマノ8-11s

ですが、ゾンダはワイロリム化したためリムがちょっと重くなりました。
ほとんどの人で、レーシング3とゾンダを比べたらレーシング3のほうがいいと思います。
見た目うんぬんは置いといて。

マヴィックのキシリウムエリートもワイドリム化していますが、キシリウムエリートについてはワイドリム化してもレーシング3よりもリム重量は軽いです。

重量 F680g,R870g

ペア1550g

リムタイプ ISM 4D

(ワイドリム17㎜)

リム高 F24mm,R26mm
スポーク素材 スチール
スポーク数 F18、R20
付属タイヤ イクシオンプロ25c

(210g)

対応タイヤ クリンチャー

サイクリングエクスプレスでキシリウムエリートを見る

正直なところでいうならば、これらよりも例えばフルクラムのレーシングゼロを買ったほうが走りは良くなりますし、レーシングゼロよりもカンパニョーロのボーラウルトラのほうがよく走るような気がします。
ですが上を見ればキリがないのがホイールです。

上を見だせばキリがないのがホイールですが、せっかくのグレードアップ時にRS21ではもったいない気がします。
もうちょい出せばもうちょっといいホイールが買えるのに、もったいない。

なのでRS21についてですが、
・2万円という価格帯では、最強と言っていいでしょう。敵はいません。
・走行性能については、やはり2万円です。もう少しお金を出せば走りが変わるホイールはあります。
・どこまでホイールにお金をつぎ込むかは資金力や価値観があるので人それぞれ違いますが、2万円のホイールと5万円のホイールでは明確な違いがあります。




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