落車時の注意事項!これを守らないとあなたの怪我は重症化する。

普段、ほかのロードバイクのサイトを見ることが極端に少ないのですが、某サイトにて「初心者にありがちな間違い」みたいな特集が組まれていました。




ほかのサイトを批判する意図があるわけではないのですが、これを真に受けると落車時の怪我は重症化します。
なのであえて書きたいと思います。

内容

そこで書かれていたことですが、初心者にありがちな間違いとして【転んでも自分よりも愛車を守る】みたいに紹介されていて、その後ろに【これは正解】みたいに書かれていました。
で、そこ自体も問題だと思うのですが、もっと問題なのは【落車時に、手をついている画像】が載っていたことです。

落車時に、ハンドルから手を離してはいけない

人間の本能というか、転んだ時には手を地面について身体を守ろうとします。
これ自体は成長の過程で学習した能力であり、頭部や内臓などを守るために必要な防衛能力です。

赤ちゃんの時からハイハイするようになり、いずれは立って歩くようになります。
最初のうちは立っても転んでしまうのですが、転んだときに手をついて身体の中心部を守るという重要な能力です。
人間の大切な部分は身体の中心に近いところにあります。
心臓だったり、脳だったり。

ですが、ロードバイクに乗っていて落車してしまったときには、手をついてはいけないのです。

これの理由を説明します。




まずロードバイクで落車するときというのは、スピードが出ている状態が多いと思います(立ちゴケを除く)。
歩いていて転ぶときは、衝撃度や衝撃の方向が違うわけです。
歩いていて転ぶ分には、前方に進もうという方向にはそれほど加速度がついていません。
ロードバイクで落車するときは、前方への加速度がかなりついていると考えていいでしょう。

ここで手の構造について考えてみます。
人間の手というのは、非常に高い自由度を持っています。
人間の手は、モノを持つ、パソコンを操作する、包丁で野菜を切るなど様々な細かい動きが可能になっています。
細かい動きが可能ということは、関節構造が細かく複雑になっているということです。

画像引用:i-l-fitness-jp.com

手首の根元には、手根骨という豆状の骨が並んでいます。
これらは隣り合わせの骨と複雑に関節を形成しているのです。

関節には、骨、靭帯、筋肉など様々なものがついています。
こういう複雑な構造をしているのが手だと思ってください。

昔、ヤンキースの松井秀喜選手が、外野の芝生にグラブを引っかけて骨折したのを覚えていますか?
手が行ってはいけない方向にグニャッと曲がっていました。
手というのは、着いただけで簡単に折れるようになっています。


4:50あたりです。

松井選手は前方にチャージかけながら手をついて骨折しましたが、ロードバイクでも前方への加速度が入った状態で落車し、手をつけば同じようになります。

なのでハンドルから手を離さずに、肩から落ちるほうが正解です。
あと、下手に手を出した場合、後続車に手を轢かれる可能性もあります。

で、誤解のないように書きますが、肩から落ちると大体の場合は鎖骨が折れます。
しかしながら、手首よりは折れにくいです。

一般人だと、鎖骨骨折と手首骨折だと鎖骨骨折のほうが重傷かと思うかもしれませんが、鎖骨というのは比較的単純な構造をしています。
そのため治り自体は早いですし、その後も変な痛みを引きずることは手首に比べると少ないのです。
手首近辺は細かい骨や靭帯が密集しているため、医学的に骨折が完治(=骨がくっついた)した後も変な痛みを引きずりやすいのです。

なので後々も不調を引きずりやすいので、手首の骨折は非常に面倒な怪我なのです。
ロードバイクに乗るうえで手首というのは意外と使っていて、ハンドルを持つにも使っていますし、STIで変速するときも使います。
手首を骨折した後、骨折自体は治っても変速動作が痛いとか、下ハンドル持つと痛いなどの不調で悩まされることが多々あります。

背中に携帯ポンプを入れるのもNG

なぜかベテランローディに多い気がしますが、携帯用ポンプを背中のポケットに入れている人を時々見ます。
これもNGです。
というのも、携帯用ポンプは細い棒みたいな形状ですが、落車時に背中を打ちつけた時に、携帯用ポンプのせいで背骨を骨折することがあるからです。
背骨の骨折はなかなかやっかいなので、危険なのでやめたほうがいいでしょう。

落車時は、なるべく怪我が重症化しないように身体を丸めた状態でハンドルから手を離さない

落車時には、ハンドルから手を離さずに、身体を丸めたような形で落ちるのが正解です。
バイクを守ろうとか、余計なことは考えないほうがいいです。
結果的に、身体のほうがバイクよりも外に出ているので、落車時は身体を打ち付けるもののバイクへの衝撃はそれほど大きくないのが普通ですが、変にバイクを守ろうとか考えると怪我がややこしくなります。

なのでハンドルから手を離さずに、肩から落ちるようなイメージで落ちてください。

万が一ロードバイクが破損しても、そんなもんはお金さえ出せば買えます。
怪我で負った痛みは、いくらお金を積んでも良くならないこともありますし、元通りの機能には戻らないこともあります。
ロードバイクを守ろうとか考えると、変な動きが入って余計怪我が大きくなるだけです。

と書いても、最初に書いたように人間の防衛本能で手をついてしまうのがオチです。
ですが頭の中で【手を離さない】と覚えておけば、もしかしたら手を出さずに済むかもしれません。
スポーツですから、不意な事態で怪我することはあります。
その時に怪我を最小限で食い止めるのか、重症化させるかは心がけ次第です。




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コメント

  1. ふくまる より:

    私の場合は一時停止無視の車を避けようとして左側に転倒しました。
    手を出してはいけないとは考えていませんでしたが、最後までハンドルを握っていた
    記憶はあります。
    不幸にも肩から落ちずに大腿骨を骨折しましたが、多少の痛みこそ残るものの
    また元のようなロードバイク生活に戻っています。
    ちなみにバイクはほぼ無傷でした。
    事故後にとのような体勢が正解だったのか分かりませんでしたが参考になりました。

    • roadbikenavi より:

      コメントいただきありがとうございます。

      実際のところ、不意な落車で身体をうまくコントロールするということは不可能に近いレベルで難しいです。
      私は後ろから車に突っ込まれて大落車したことがありますが、当たり前のように手をついたようで、その後2年くらいは手首の痛みに悩まされました。

      大腿骨骨折となるとなかなかの重症ですが、後遺症で股関節の硬さが出やすかったりするので、股関節周りのストレッチを念入りにしたほうがいいと思いますよ。

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