ロードバイクのタイヤで溝があるのと溝がないもの(スリックタイヤ)では性能は違いますか?【質問いただきました】

ロードバイクのタイヤについて質問を受けましたのでご回答いたします。
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ロードバイクのタイヤにはパナレーサーのタイヤみたいに溝がないスリックタイヤと、コンチネンタルのように溝が付いているタイヤがあると思うんですけど、性能って違いますか?
特に雨の時の滑りやすさは違いますかね?
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ご回答いたします。

タイヤの溝の意味

自動車やオートバイのタイヤは、原則として溝が付いていると思います。
そもそも、この溝は何のためにあるのでしょうか?

溝が付いていることで何をしているかというと、排水しているわけです。
要はウェットな路面において、タイヤと地面の間には水があります。

水を排水するために存在するのがタイヤの溝です。

ハイドロブレーニングという現象をご存知でしょうか?
先ほど書いたように、タイヤの溝は排水のために存在しています。
路面の水を排水し、路面をタイヤが掴む(グリップ)しながらタイヤは回転しています。
こうすることで前に進むわけです。

自動車やオートバイで高速道路を走行中に、速度が上がって限界点を超えたとき、排水が追い付かなくなってタイヤが水の上に乗っかったような形になってしまうことがあります。
これをハイドロブレーニングと言いますが、水の上をタイヤが滑走するような形で路面をグリップしていませんので、当然ですが操作不能に陥るわけです。

ハイドロブレーニングが起きれば車体のコントロールが効かなくなります。
この状態ではブレーキングしても意味はないですし、ハンドルも利きません。

つまりは排水のために溝があると考えていいでしょう。

ロードバイクのタイヤでは、確かにパナレーサーの上位タイヤには溝がありません。
RACE A、L、Dとありますが、どれも完全なスリックタイヤです。

一方、コンチネンタルの人気タイヤであるグランプリ4000S2では溝があります。

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とは言え、接地面はスリックでサイドに溝(というより模様に近い)なので、これがどれだけの意味を成しているのかはわかりません。

ロードバイクにおけるハイドロブレーニング

ハイドロブレーニングが起きる状態というのは、かなりの高速域です。
正直なところ、ロードバイクでは一般人では出せないような速度でしか起こらないと考えていいでしょう。

実際のところ、何キロくらい出ているとこのハイドロブレーニングが起きるかというと、私の聞いた話ですがロードバイクのタイヤでは100キロ以上の速度でなおかつ路面がウェットな状態という話を聞いたことがあります。
これには様々な説があり、もっと速い速度でしか起こらないという話も聞いたことがありますが、どちらにせよロードバイクで100キロで走れる人というのはプロ選手でも困難です。
また、もし100キロで走れる人がいても、まさかウェットなコンディションで100キロでは走らないと思いますので、ハイドロブレーニングが起こる可能性は限りなく低いと考えていいかと思います。

実際にパナレーサーのRACE Aも使ったことがありますし、コンチネンタルのグランプリ4000S2も使ったことがあります。
また今使っているのはヴィットリアのオープンコルサCX3です。

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オープンコルサの場合は、接地面に溝ありです。

で、溝の有る無しでグリップ力が違うかというと、たぶんあまり関係ありません。
ロードバイクのタイヤは自動車やオートバイよりもはるかに細いですが、例えばクロスバイクについてくるような安物タイヤのほうがよっぽど滑る気がします。
クロスバイクについてきた32cの溝ありタイヤは、安物だけあって滑りました。
ロードバイクのタイヤはあまり安物を使ったことがないのですが、クロスバイクの安物タイヤ32cよりも、ロードバイクの高級タイヤ23cのほうが滑りにくい感じがしました。
溝がないパナレーサーのタイヤでも、ウェットコンディションで滑りまくるという感覚は全くありません。

溝の有る無しは、ロードバイクでは関係ない

ロードバイクのタイヤでも安物タイヤだと滑りやすいですが、要はロードバイクのタイヤにおいては、グリップ力の違いはあくまでもゴムの質や設計によるところが大きく、溝の有る無しは関係ないと考えていいでしょう。

またハイドロブレーニングはロードバイクでは出せないような高速域でしか起こらないと思われますので、排水性というのもあまり関係ないように思います。

ロードバイクにおいては、タイヤはケチらないほうがいいです。

前にブレーキ力を上げるならタイヤからという記事を書きましたが、ブレーキ力はキャリパーのグレードもそうですが、タイヤの質により決まります。
ロードバイクのブレーキは、レバーを握ることでブレーキキャリパーがリムを挟み込みます。

リムの回転を抑えようとすることで減速しますが、あくまでも地面とタイヤがしっかりグリップしてこそブレーキが効くわけです。
もしキャリパーがデュラエースでも、タイヤが低質なものならホイールロックして滑りやすくなります。

結論としては、ロードバイクのタイヤの溝は、それによりグリップ力に変化を出すわけではないということです。
あくまでもゴムの質とかタイヤの設計により変わります。

強いて言うなら、溝があるタイヤは、摩耗度がわかりやすいというメリットがあります。
溝が完全になくなるまで使ったら、もうタイヤは交換時期を過ぎています。




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