ジャイアントのクロスバイク、RX1とRX2はどれだけ違いますか?【質問いただきました】

クロスバイクについて質問を受けましたので回答いたします。
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ジャイアントのRX1かRX2の購入を考えていますが、税抜価格で24000円の差があります。
RX1とRX2ではコンポが違うということは分かったのですが、乗る上でどれくらい違うものなのでしょうか?
やはりRX1は24000円分の差がありますか?
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回答いたします。

RX1とRX2のスペック

まずはそれぞれのスペックについて見ていきましょう。

RX1 RX2
フレーム ALUXX SL-Grade アルミ ALUXX SL-Grade アルミ
フォーク カーボン

(アルミコラム)

カーボン

(アルミコラム)

BB RS500 BB-UN26
クランク ティアグラ

50/34

T3010

48/36/28

FD ティアグラ アルタス
RD ティアグラ アルタス9s
ブレーキ アリビオ アルタス
スプロケ ティアグラ

11-32

アルタス

11-32

ホイール GIANT S-R3 24H、28H GIANT S-R3 24H、28H
タイヤ GIANT S-R3 W/K-SHIELD 700x28C GIANT S-R3 W/K-SHIELD 700x28C
重量 9.9キロ 10.3キロ
税抜

定価

100,000円 76,000円

これらを見るとわかる通り、RX1とRX2ではフレームとフォークは全く同じものです。
違うのはコンポ(変速&ブレーキ)だけであって、RX1ではロードバイク用コンポであるティアグラ(2×10)、RX2ではMTB用コンポであるアルタス(3×9)であるというだけの違いです。

細かいパーツ類も全く同じです。
重量差は400gですね。

ティアグラとアルタスの違い

上に書いたように、RX1とRX2の違いは、コンポの違いのみです。
RX1ではロードコンポであるティアグラ、RX2ではMTBコンポであるアルタスを使っています。

ロードコンポとMTBコンポを同一視して比較することは困難なのですが、ティアグラはロードコンポの中ではミドルグレード、アルタスはMTBコンポの中では最下層です。

ロードコンポはフロントギアが2枚、MTBコンポはフロントギアが3枚あります。
そのため、2×10のティアグラは20段変速、3×9のアルタスは27段変速ということになります。

ここで注意点なのですが、初心者さんは【変速段数は多いほうがいい】と勘違いする人が多いです。
なのですが、フロントギアが3枚でリア9枚だと、組み合わせによっては【ほぼ同じギア】がたくさんあることになってしまいます。

フロントギアとリアのギアの関係性で、ギア比というものがあります。
これはペダル(クランク)を一回転させたときに、後輪が何回転するかという数字なのですが、RX2のギア比を計算すると以下のようになります。

11T 12T 14T 16T 18T 21T 24T 28T 32T
48T 4.36 4 3.43 3 2.67 2.29 2 1.71 1.5
36T 3.27 3 2.57 2.25 2 1.71 1.5 1.29 1.13
26T 2.36 2.17 1.86 1.63 1.44 1.24 1.08 0.93 0.81

これを見てもらえばわかると思いますが、被っているギアが結構あります。

例えばフロント48T×リア16Tというギアと、フロント36T×リア12Tは全く同じギア比です。
このように実際には同じギア比とかほぼ同じギア比がたくさんあるため、実用上ではそれほど使えるギアは多くないということです。



特に、フロントギアの一番軽い26Tで、なおかつリアが一番軽い32Tにすると、ギア比は0.81になります。
ペダルを一回転させても、後輪は0.81回転しかしていないわけです。
これを速度で表すと、ケイデンス(1分間のペダルの回転数)80としても速度は8.3キロにしかなりません。

RX1のティアグラコンポでも、被っているギア比はあります。
なのですが、実用上でたくさんのギアがあるかどうかは、要はリアが何枚あるかに依存します。
フロントがたくさんあっても使い道がないギアが多いというだけで、リアがたくさんあるほうが実用上はギアが多いということになります。

特に、RX2の一番軽いフロントギアは、ほとんどの人は使い道がないくらい【軽すぎるギア】だと考えていいでしょう。

RX1がRX2よりも高い理由は、コンポの価格差だと考えていいです。
ティアグラのほうが高いので、単純にその価格差がクロスバイクの価格差になっているということです。

ロードコンポ=フラットバーロードではない

ロードコンポが付いているからフラットバーロードであると思う人もいるかもしれませんが、これは全く違います。
クロスバイクとフラットバーロードの違いは、あくまでもフレームです。

この図はジオメトリと言いまして、要は各部の長さを表すものです。
この図のCをリアセンターと言いますが、フラットバーロードはここが短く、クロスバイクのフレームはここが長いのです。

リアセンターが短いと、加速性が上がります。
リアセンターが長いと加速性は落ちますが、低速安定性は上がります。

実際のフレームでは、シートチューブ(サドルが刺さっている部分)と後輪の間の隙間を見れば大体わかります。

こちらはFUJIのルーベオーラというフラットバーロードですが、シートチューブと後輪タイヤの隙間がほとんどありません。

FUJI(フジ) 2017モデル ROUBAIX AURA ルーベオーラ シャンパンゴールド サイズ56 完成車 【自転車】

こちらがRX1ですが、見ればわかるようにルーベオーラよりも隙間が空いています。

RX1は【ロードコンポを搭載したクロスバイク】と言えます。

RX1とRX2の乗り味の違い

RX1とRX2の違いはコンポだけです。
フレームとフォーク、コンポ以外のパーツは全く同じです。

従って、基本的な乗り味は全く同じです。

コンポが違うことで、変速などの操作感が違うというだけの話です。
また、RX2は超軽いギアがありますので、超激坂を登る上では、RX2のほうがラクです。

私もフロントギアがトリプルのクロスバイクに乗っていたことがありますが、フロントの一番軽いギアを使ったことは一回しかありません。
実用上ではほぼ使わないギアと思っていいです。

ギアの使いやすさとか、変速性能とかはRX1についているティアグラのほうが良いというだけで合って、それ以外の基本的な乗り味は全く同じと考えていいでしょう。

どっちを選ぶべきかですが、これは正直微妙です。
24000円アップでで変速性能や使い勝手のいいギアを選ぶのか、それとも24000円をケチって乗り味は変わらないRX2にするのか。

これは考え方次第ですかね。
どちらを選んでも、オールマイティに使えるクロスバイクであることには変わりありません。
一応、RX1のほうが一番重いギアのギア比がわずかに高いですが、スピード自体はほぼ変わりません。

RX1の一番重いギアは50×11なのでギア比は4.54です。
RX2の一番重いギアは48×11なのでギア比は4.36です。

もしケイデンス80でこの二つを比べた場合、RX1は46.7キロ、RX2は44.7キロ出ます。
でもトップギア11Tをケイデンス80で回し続けられる一般人はそういませんので、結論としては変わらないと思っていいです。

なので予算やカラーリングの好みだけで選んでいいかと思います。

もしとにかく早いものを、というのであれば、RX1を買うよりもFUJIのルーベオーラのほうが加速感はいいです。
コンポのグレードはRX1よりも落ちますが、加速性はルーベオーラのほうがいい。

FUJI(フジ) 2017モデル ROUBAIX AURA ルーベオーラ シャンパンゴールド サイズ56 完成車 【自転車】

ただし、街乗りみたいに低速で乗るのであれば、RXのほうが安定感は高いでしょう。




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