ジュニアカセットスプロケットについての誤解。クロスレシオなのはローギアではない!

先日メールで問い合わせしていただいた方とやり取りをしている中で、ジュニアカセットについて誤解されているのではないかと思う部分がありました。
どういうやり取りなのかの詳細は書きませんが、ポイントは【初心者】、【ヒルクライム用】、【ジュニアカセット】です。



ジュニアカセットについて

ジュニアカセットというのは、現行モデルだと6800アルテグラに存在する11速用スプロケットです。

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このカセットが【ジュニア】という名前が付いている件ですが、ジュニア選手(高校生以下)の場合、未発達の身体の保護のために重たいギアを使うことが禁止されています。
そのため、高校生以下ではギア比制限と呼ばれるものがあり、そのギア比制限に適合したスプロケットを付けていないと、車検で失格処分となってしまいます。

そのジュニア選手のギア比制限に対応するために、通常のスプロケットに存在する重たいギアの【11T、12T、13T】を排除して、14Tから始まっているスプロケットをジュニアカセットと呼んでいます。

これについては以前も書いたことがありますが、ヒルクライム用とかブルべ用として、あえてジュニアカセットにしている人もいます。
要は重たいギアを使わないから排除して、その分がクロスレシオ化されたほうが使いやすいという意味です。

アルテ(6800)のジュニアカセットは一種類で、14-28Tのみです。

旧製品で10速アルテ(6600)にはいくつかのジュニアカセットがありました。
14-25Tというのがあります。

15-25Tもあります。

これがビックリなのですが、16-27Tもあります。

細かい規定は忘れてしまいましたが、高校生以下でも中学生などではまたちょっとギア比の制限が違う(?)とかそんな事情で存在していたギアです(間違っていたらゴメンナサイ)。
ただし、トップ16Tのスプロケが入るフレームって、どれだけあるのかはかなり疑問です。
ほとんどのフレームでは入らないような予感がします。

ジュニアカセットのメリットとデメリット

11速アルテグラのジュニアカセットの話に戻ります。
14-28T一択です。

最近一般的なスプロケというと、11-28Tだと思います。
この11-28と14-28を比べたときに、どうなのかという話です。

大人でジュニアカセットを選ぶという人の場合、多くの人は【重たいギアは使わないから、ローギアがクロスレシオになっているほうが登りで使いやすい】などと考えるのではないでしょうか?
そんなジュニアカセットと、11-28Tの比較です。

<11-28>

11-12-13-14-15-17-19-21-23-25-28

<14-28>

14-15-16-17-18-19-20-21-23-25-28

これを見ればわかると思うのですが、21T以下の構成は両者全く同じです。

11-28カセットでは、15~21Tまでが2T差になっているのに対し、ジュニアカセットではここが1T差でクロスレシオになっているのが特徴です。
ですが21T以下は完全に同じ。

登りメインで使う場合、登坂で21Tよりも重いギアを使うことってそんなにないと思います(斜度にもよりますが)。
なので登りで使う場合には、11-28Tもジュニアカセットも、使い勝手自体は変わらないかと思います。

まあ、登坂で苦しいときに、カチッと操作して1Tしか変わらないと、正直なところつらさはほとんど変わりません。
なのでローギアがクロスレシオであってもそれほど使い勝手がいいというワケでもない気がしますが。

ジュニアカセットは、実は平坦では使いやすかったりします。
というのも、平坦道で巡航している分には、11~13Tって脚力が結構ないと使わないと思います。
なので一般人は平坦道ならジュニアカセットで、クロスレシオ化されている真ん中あたりのギアって有用です。
ですが、下り坂で足が回り切ってしまい、重いギアが足りないという結末になりかねません。

先日のクランク歯数とスプロケ歯数の選択の記事で、初心者はフロント50-34、リア11-28が一番オススメだと書きました。
初心者さんにとっては21Tがどんな足への負担になるとか、11Tがどんな重さなのかについて、体験したことがないからわからないのは当然です。

なのでまんべんなく体験できるという点と、使い勝手の良さから考えた場合、初心者はリアは11-28Tを選んでおけば十分な気がします。




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