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ロードバイクのディスクブレーキで大怪我!大事故!とうとう恐れていた事態が現実に!

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近年、各コンポメーカーが推進してきたロードバイク用のディスクブレーキ。
キャリパーブレーキだったロードバイクをディスクブレーキにするには、リアエンド幅の拡張やフレーム設計の見直しが必要で、フレームメーカーもシマノなどの動きに追従するようにディスクブレーキ搭載のロードバイクをリリースし始めていました。




しかしながら選手には反発も多かったのが現実。
主に以下の二点から、ロードバイクのディスクブレーキは危険との声が挙がっていました。

制動力の違い

集団走行しているときにキャリパーブレーキ車とディスクブレーキ車という、制動力が全く違うものが混在すると、落車につながる危険性がある。

ディスクローターの危険性

むきだしのディスクローターは刃物と同じであり、落車時に高速で回転する刃物が選手に突き刺さり、致命傷を負わせる可能性が高い。

これらの理由から選手側はディスクブレーキ車を否定的でした。
しかし、ジャイアントのDEFYなどはディスクブレーキ車しかない状態になっていて、メーカーからの圧力に屈する形でUCIもディスクブレーキ車を解禁してきていました。(DEFYのうち、低価格のものはキャリパーブレーキもある)

ところが2016年パリルーベにてディスクブレーキ車が選手に大怪我を負わせる事態になってしまいました。
パリルーベといえば、石畳のガタガタ道をロードバイクで駆け抜けるレースで、毎年落車率はほかのレースに比べて格段に高いレースです。

フランシスコ・ヴェントソ(モビスター)は、落車時にほかの選手のディスクローターが足に突き刺さり、骨が見えるくらいの裂傷を負いました。
緊急手術が行われ、さらに追加で手術が行われる予定だそうです。
これはディスクブレーキでなければもっと軽度の裂傷で済んだはずです。

高速で回転し、さらにブレーキングで熱を帯びたディスクローターが、身体に刺さったらどうなるのか?
電動ノコギリで身体を刻まれるような状態ですね。

これが例えば首に刺さったら、頸動脈を切って即死の可能性すらあります。

ロードバイクは各部がむき出しで、ほかにも例えばチェーンリングなども凶器になりえます。
ただしアウターにギアを入れている状態では、チェーンリングにチェーンがかかっていますから、そこまでの怪我にはならないでしょう。
インナーにギアを入れていたら、アウターはむき出しですが、インナーに入っているとこいうことはスピードが出ていないわけですから、まだマシです。

UCIは暫定的に、ディスクブレーキを禁止にしたようですが、これをきっかけにディスクブレーキは禁止になる可能性もあります。
これからロードバイクを買う人にとっては、今後のパーツの供給性を考えたら、ディスクブレーキは選ばないほうがいいと思われます。

怪我をした選手の一日も早いレース復帰をお祈りします。
http://www.cyclingtime.com/modules/ctnews/view.php?p=21277




コメント

  1. 飯田 健治 より:

    古い記事なので恐縮ですが、この事故はその後ディスクブレーキに因るものでは無いと言うことになったと思いますし、今現在は回転しているディスク外周部を素手で止めても大丈夫という検証結果もたくさん出てます。

    初心者が古い日付のこの記事を丸呑みして、キャリパーブレーキ前提で選ぶのは選択の幅を狭める事になるかと思いますが如何でしょうか。

    このサイトは大変参考になり、影響力も大きいかと思いますので。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      私の記憶では【チェーンリングによる怪我の可能性が高い】という結論だった気がしますが、ディスクローターが原因ではないと完全に否定されたのでしたっけ??
      無知ですみません。

      >今現在は回転しているディスク外周部を素手で止めても大丈夫という検証結果もたくさん出てます。

      これについては申し訳ありませんが全く知らなかったのですが、いくつかソースをご提示いただけないでしょうか?
      実際にどのような実験が行われたのか興味があります。
      よろしくお願いいたします。

  2. からから! より:

    古い記事へのコメントになりますが、高速で回転しているイメージのディスクローターですが、地面に対する速度はゼロなのですし、「回転ノコギリ」のイメージと比べるとだいぶ遅くて、毎秒5回転くらい?(タイヤの回転数と同じ)
     しかも落車した瞬間、ほとんど回転数ゼロのはず。(ブレーキですから)
     さらにタイヤの外周の線速度より直径が小さいぶん、遅いのも事実ですよね。
     落車でディスクローターに体が触れるとしたら、当然スポークも体に当たると思います。落車の際にスポークで大怪我をしたとか言う話も聞きません。ローターはフォークやリア三角の内側にあるし、タイヤに轢かれずにローターだけに踏まれる角度で、体重がかかるものか、あり得ないと思います。
     スポークに触れずに頸動脈にディスクローターを当てることが可能だとは思えません。
     結論として、静止状態で触って怪我をしない程度に面取りしてあれば、落車が交錯した瞬間にも、自転車の他のパーツが押し当てられるのと同等以上の危険はないのではないかと思います。
     自転車競技が「雨でも決行」である以上、どんな条件でも止まれるってことは最大の安全性能ではないでしょうか。落車したときの安全性といいますが、落車しない安全性が確保できれば最高に安全です。
     問題は、対応メーカーの少なさ、準備不足。
     だから、主要メーカーの開発(フレーム、コンポ、ホイール)の足並みが揃ったところで一転推進、になるのでは。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      >落車の際にスポークで大怪我をしたとか言う話も聞きません

      これについてですが、実際にはあります。
      仕事上のお客さんの中に、落者時にスポークに足が巻き込まれたという話は聞いています。
      大落車してビンディング外れてという話で、どのように身体が動いたのかまでは知りませんが・・・

      現実的な話として、ディスクローターに体が触れての事故は少ないとは思いますが、ゼロだとは思いません。
      ただこれはかなり古い記事でして、その時はそういう見解だったということを書いているだけの話になります。

      その後もディスクブレーキについてはいろいろ取り上げていますので、興味がありましたらそちらをご覧ください。
      http://roadbike-navi.xyz/archives/5200/

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