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コラムスペーサーを手で回せるのが正しい状態?【質問いただきました】

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コラムスペーサーとヘッドのガタ取りについて質問を受けましたので回答いたします。
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ある人から、ヘッドのガタを正しく取りながらもハンドルが軽い状態では、コラムスペーサーは手で回せると言われました。
コラムスペーサーが手で回せない状態はハンドルが重く三流の整備だというのですが、これは本当でしょうか?
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回答いたします。

ヘッドのガタ取り

コラムスペーサーというのは、ステム下に入っているわっかです。

私の場合、2枚入っていますね。

ロードバイクの整備の中でもそれなりの頻度でしなければならないのは、ヘッドのガタ取りです。
全くやったことがないという人は、即座に検査してください。

ここは超重要なパーツです。

まず検査法から。
バイクの横に立ち、前ブレーキを握った状態でバイクを前進させるように動かします。

フロントブレーキがかかっているので、タイヤ(ホイール)は動きません。
その状態でバイクを前進させるように動かしたときに、カクンカクンとフォークが動くような感触があるかないかを検査します。

カクンカクンという手触りがあるならば、ヘッドが緩んでいます。
フロントブレーキがかかっているので、バイクを前進させようとしても本来は動きません。
タイヤは動かないのに、ハンドルがカクカク動くような感触が出たらヘッドが緩んでいます。

ヘッドが緩んでいた場合、ヘッドの増し締めを行います。
これは順番があります。
順番を間違うと意味がない上にパーツを破損する可能性があるので要注意です。

順番ですが、まずはステムを緩めます。
s_20161117_234609

ステムを十分緩めたら、アンカーボルトを締めます。
s_20161117_234557

ここは全力で締めたりしてはいけません。
ここを全力で締めると、ハンドルが切れなくなり、またダストシールを痛めたりします。

なのでほんのちょっとです。

最後にステムを締めます。
s_20161117_234609

ステムは二つボルトがあると思いますが、一個を少し締めたらもう一個を少し締めて・・・という繰り返しで締めていきます。
一個だけ完全に締めて、もう一個を締めるというやり方はNGです。

最後に、もう一回検査法を実施し、ガタがなくなっているかをチェックします。

コラムスペーサーは検査基準ではない

コラムスペーサーが動くかどうかですが、そもそもコラムスペーサーが動くかどうかは関係なくて、あくまでもガタが取れていながらもハンドルが軽く切れる状態かの話です。
なのでコラムスペーサーが動くかどうかは指標にはなりません。

 

で、ちょっと気になったので実践してみました。

まず現状では全く動きません。
怪力なら動かせるのかもしれませんが、無駄な力を使いたくもありません。

 

で、一旦緩めてギリギリのところを狙ってみました。
確かに、検査での感触ではガタがなく、それでいて頑張ればコラムスペーサーを手で回せるポイントはありました。
クルクル回るというよりも、くいっと力を入れれば動く状態です。

 

最初の状態と今の状態でハンドリングの違いを見ましたが、そこまで劇的な差には思いません。
もちろん、実走してみないとわからないのでしょうけど。

ただ、私には納得いかない点があったので、元に戻しました。

実走ではもっと負荷が大きい

ガタの検査では、ブレーキ握って前後にゆする程度の力しかかかっていませんが、実走ではもっと大きな力がかかります。
あまりありませんが、急ブレーキしなければならない状態などではもっと大きな力がかかっているでしょうし、路面の凹凸でも検査法よりも大きな負荷がかかっているのは明白です。

 

コラムスペーサーを手で回せるということは、そこに隙間がある証拠です。
なので簡易検査法では検知できないような実走での負荷がかかった場合には、ヘッドにはガタが生じていると思われます。

 

なのでベアリングを痛める可能性もありますし、コラムへの負荷も見逃せるレベルではありません。

 

実際に走って確認したらもしかしたら【超ハンドリングが軽いぜ!】みたいな世界があるのかもしれませんが、そんなことよりも安全性を重視したほうがいいと思います。
また、そんなギリギリのところを狙って調整した場合、走るたびに毎回調整が必要になるかもしれません。
もしかしたら上級者向きのメンテなのかもしれませんが、わずかな【軽さ】だけをみて安全性を軽視した調整は好きにはなれないので、個人的には全くお勧めしません。

 

特に初心者さんには全くお勧めしません。

自己責任の下実行するのは好きにすればいいと思いますが、これを他人に勧めるのはいかがなものかと思います。
なので私としてはオススメしませんし、安全性重視の調整法をオススメします。




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