初心者が一台目のロードバイクを買うとき、完成車とバラ完どっちがいい??

ロードバイクの買い方には、大きく分けて2つの方法があります。
一つは完成車といって、ロードバイクの全てのパーツが揃った状態で売っているもの。
ただし、ペダルだけは原則として別売りです。



もう一つはバラ完といって、フレームを選び、コンポ、ホイール、タイヤ、ハンドル、サドルなどを自分で選んで組み立ててもらう方法です。

この二つにはメリットもあればデメリットもあります。
今回は初心者が一台目のロードバイクを買うときに、完成車とバラ完のどっちがいいのかを解説します。

完成車のメリットとデメリット

完成車を買うということは、フレームもホイールもタイヤもハンドルも、全てのパーツが揃った状態で売っています。
ペダルだけは別売りですが、要は【ペダルさえ買えば、すぐに乗れる状態】だということです。

完成車のメリット

・パッケージ化されているため、どのパーツにしようかと悩む必要性がない

例えばビアンキのミドルグレードのカーボンバイクであるセンプレプロ105を見てみましょう。

Bianchi(ビアンキ) 2018年モデル SEMPREPRO105 (センプレプロ105)[カーボンフレーム][ロードバイク・ロードレーサー]

付いているパーツはこんな感じです。

フレーム カーボン PF30
フォーク フルカーボン
STI 105
クランク FC-RS510

50/34

BB FSA BB-PF6000

+ EE085

FD 105
RD 105
スプロケ 105 11-28T
ブレーキ 105
ホイール 手組
タイヤ ビットリア ザフィーロ

25C

定価 210,000円(税抜)
カラー チェレステ

ペダル以外はすべて揃っているので、ペダルを何にしようか以外は悩む必要がありません。
初心者の場合、ハンドルをどれにしようとかサドルはどれにしようなどと自分で決めるのはなかなか難しいでしょう。
だって何が良くて何がどうなのかなんてわかりませんし、ネットで一つ一つのパーツについてのインプレを探していたら、もう永久に決められないんじゃないかと思うほどです。
なのでパッケージ化されているというのはある意味ではラクです。

・バラで買うよりも安い

これについては後で詳しく書きますが、同じバイクを完成車で買う場合とフレームで買って組む場合では、圧倒的に完成車のほうが安くなります。
これの理由ですが、フレームメーカーは自社で作っているのはフレームだけです。
ビアンキのロードバイクなら、ビアンキが作っているのはフレームだけ。

残りのホイールやコンポなどは、それぞれメーカーからビアンキが買ってきて組み立てているわけですが、フレームメーカーは大量購入するために安くパーツを仕入れることができます。
例えばコンポの【105】のフルセットを自転車屋で定価で買うと7万円くらいしますが、フレームメーカーはそれを千単位とか万単位でシマノから購入しているはずなので、当然ですが安く買えるわけです。

これについては後から詳しく書きます。

完成車のデメリット

・気に入らないパーツがあった場合、困る

例えばですが、ビアンキのセンプレプロでは、ソラモデル、ティアグラモデル、105モデルがあります。
このうち、ソラモデルではラピスブルーというカラーがありますが、ティアグラモデルや105モデルにはラピスブルーがありません。


Bianchi(ビアンキ) 2018年モデル SEMPREPROSORA (センプレプロアソラ)[エアロロード][ロードバイク・ロードレーサー]

例えばですが、どうしてもフレームカラーはラピスブルーがよくて、コンポはどうしても105にこだわりたい場合、どうするかという話になるわけです。
ほとんどの自転車屋では、ソラモデルの完成車を買ったうえで、105のフルセットを別途購入して組み替えてもらうということになります。
その結果、手元には【未使用のソラのフルセット】が残り、代金は【ソラ完成車+105フルセット+工賃】となります。

センプレプロはフレーム単体販売がないのでフレーム組という選択肢はないですが、もしフレーム単体販売があったならば余計なソラフルセットが手元に残るということはありません。

自転車屋によってはこういう時に、未使用のソラフルセットを買い取りみたいにしてくれる場合もあります。
買取というよりも、差額分を105の代金から引くという形ですが、こういう対応をしてくれる店はほとんどありません。
手元に余ったパーツは、自分でヤフオクなどで売るしかありません。

バラ完のメリットとデメリット

バラ完の場合、まずはフレームを決めて、ホイールやハンドルなどのパーツも自分で決めていくという作業になります。
ショップで組んでもらう場合と、自力で組み立てる場合がありますね。

バラ完のメリット

・自分が好きなパーツをチョイスできる

全てのパーツを選ばないとロードバイクにはなりませんから、自分が好きなパーツで揃えることができます。
これが最大のメリットでしょう。

バラ完のデメリット

・高額になる

ほとんどの場合ですが、完成車で買うよりも高額になります。
まず、フレーム単体で売っているものは、そもそもミドルグレードのフレーム以上しかありません。
最近は10万前後のフレームもなくはないですが、ほとんどの場合でフレーム単体で20万以上です。

完成車についているパーツには、市販されていないパーツもあります。
要は完成車用に安く作っているパーツですね。
市販品のハンドルやらサドルやらは、どうしても割高になります。

あと、ショップで組んでもらう場合、組み立て工賃がかかります。
工賃がいくらなのかはショップによって違いますが、目安としては【フレームをショップで買う場合⇒15000円程度】、【フレームを持ち込む場合⇒30000円程度】かと思います。

ショップによっては、持ち込むパーツは不可の場合もあるので、要注意です。

・初心者の場合、パーツを選ぶのが難しい

フレームについては見た目や予算で決めていけばいいですが、ステムをどうするかとかハンドルをどうするかなどの細かいパーツ構成ではなかなか選ぶのが大変かもしれません。
ある程度予算をショップに伝えて、ショップに提案してもらう方法もあります。

同じ構成にするならば、完成車のほうが安くなる

例えばですが、私の乗っているLOOK765を例に挙げてみます。

LOOK765ですが、価格は以下の通りです(税抜)。

フレーム 210,000
105完成車 260,000
アルテグラ完成車 349,800

105完成車は厳密にはフル105ではなく、ブレーキやクランクは105ではありません。
105完成車のスペックはこんな感じ。

STI 105
クランク FC-RS500
FD&RD 105
スプロケ 105 11-32
ブレーキ BR-R451
ホイール WH-RS010
タイヤ コンチネンタル ウルトラスポーツ 25c
ステム

ハンドル

FSA アルミ
シートポスト FSA アルミ
サドル Selle Italia Q-Bik Flow

サイクリングエクスプレスでLOOK 765 105を見る

LOOK765のフレーム単体が21万、105完成車が26万です。
その差はたった5万。

105のフルセットは定価で7万強、ウイグルで買っても5万弱します。

Shimano – 105 5800 グループセット

圧倒的に完成車で買ったほうがコスパ自体はいいんですね。

参考までに、もしフレーム単体で買ったとして、105完成車と同じスペックにするにはどれくらいのお金がかかるのか計算してみました。
(あくまでも概算です)

フレーム 21万
ホイール 1万ちょい
タイヤ&チューブ 1万弱
ステム・ハンドル・シートピラー・サドル

バーテープ

2万5千円くらい?
105フルセット 7万程度
工賃 1万5千円程度
合計 34万程度

多少の割引が入っても30万は超えてくるでしょう。
なのでバラから組んだ場合、高くなるというのが定説です。

RS010は完成車ご用達ホイールですが、走行性能は高くないです。
なので走りを変えたいならホイールは買い替えをオススメします。
頑丈なのと低価格なので、ローラー台専用としてはお勧めですが。

シマノ ホイール WH-RS010-PCB 前後セット 11S対応
SHIMANO(シマノ)
売り上げランキング: 9,418

例えば完成車についているホイールが気に入らないと思っていたら、バラから組んでお気に入りのホイールを買ってつけるよりも、完成車で買ってホイールを交換し、要らないホイールをヤフオクなどに流すほうが安くなる可能性が高いということです。

じゃあなんでフレーム単体で売っているかというと、元々乗っていたロードバイクのパーツを活かしてフレームだけ変えたいとか、事故などでフレームが破損してフレームのみ買えたいという人向けですね。

もしくはやたらとこだわりがあって、フレームから組みたい人向けです。

シマノコンポしか完成車がないけど、カンパニョーロとかスラムで組みたいなどの人は、バラ完で組んだ方がいいでしょうし。

初心者はまず完成車で買ったほうがいい

初心者が一台目のロードバイクを買うときは、まず完成車から入ったほうがいいでしょう。
理由ですが、まずは費用的に安くなるということが第一の理由です。

もう一つの理由ですが、パーツ選択で苦労するからです。
完成車を買って、多くの人は何らかのパーツを後から変更しています。
特にステムやサドル、ホイール、タイヤなどですね。

これらを変える理由ですが、ホイールやタイヤなどは走行性能の向上を目的としているわけです。
一方、ステムやサドルなどは、合わないから変えるのです。

初心者の場合、合うか合わないかが乗ってみないとわかりません。
バラ完で最初から高級なステムなどを導入しても、乗ってみたらもう少し長いステムにしたいと思ったときに、費用的に高い勉強代になります。

なのでまだ合うか合わないかがわからない段階では、とりあえずは完成車についている安いパーツで相性を確認したほうがいいのです。

もちろん、お金には困っていないからということで最初から高いパーツで揃えたい人はこの限りではありません。

以前にメールで相談を受けたケースなのですが、
・初めてのロードバイク
・フレームは50万くらいのフルカーボン
・ホイールはカンパニョーロのボーラ50クリンチャーを予定

みたいに書かれていてビックリしたことがあります。
別にダメとは言いませんが、初めてのロードバイクでカーボンクリンチャーはやめたほうがいいんじゃね?と私は思いました。
理由は、ライディングスキルが出来ていないうちは、ブレーキを多用しまくってリムをダメにする可能性もあるし、50mmハイトは初心者には扱いづらいからです。

一応そのことをメールで返信させてもらって、まずはアルミのローハイトリムで半年とか1年くらい乗ってからボーラにした方がいいですよとお伝えしましたが、返信はありませんでした。
初めからバラで最高のパーツを付けることは個人の自由ですが、高いパーツほど初心者向きではないものも多く、高いから常に最高というわけでもありません。

初心者はまず完成車から入って、二台目以降でバラ完のほうがいいと思います。
始めの完成車に乗っているうちに、パーツのことなどの知識も増えてくるでしょう。
それからバラ完のほうがいいように感じます。




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