PVアクセスランキング にほんブログ村
スポンサーリンク

ロードバイクに乗らないときはタイヤの空気を抜いたほうがいい?【質問いただきました】

blog
スポンサーリンク

ロードバイクのタイヤ(チューブ)についての質問をいただきましたので回答いたします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ロードバイクに乗らないとき(保管時)は、毎回空気を抜いたほうがいいのでしょうか?
それともそのまま?
どっちのほうが正しいのでしょうか??
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



回答いたします。

基本的には抜きません

乗った後に毎回空気を抜いて、乗る前にまた空気を入れるというのは間違いです。
基本的には空気は入れっぱなしで大丈夫です。

 

これの理由ですが、空気を抜くことにはメリットもありますが、デメリットもあります。
<メリット>
・リムテープへの負荷を減らすことができる

ホイール内部にはリムテープがありますが、タイヤ内(チューブ内)の空気圧によりリムテープは変形していきます。
リムテープは素材的に、伸びたら戻らない(不可逆性)なのですが、空気を抜くことでリムテープへの負荷を減らすことはできると思います。

<デメリット>
・タイヤが変形する

ほとんどの人は、後輪をハブスタンドで支えるタイプを使っていると思います。
こういうやつですね。

この状態では後輪は宙に浮いていますが、前輪は地面に接地しています。
空気を抜いた状態でタイヤを接地させていると、設置している部分が折れ曲がりますので、その周囲のタイヤビートが曲がった状態で変なクセがつきます。
これにより曲がっている部分が割れやすくなる可能性はあると思います。

・チューブへの負荷が大きい

タイヤ、チューブ、リムテープの中で、最も伸縮性が高いのはチューブです。
チューブはゴムでできていますが、空気を入れて高圧にしたり、抜いて空気圧をゼロにしたりを繰り返すほうが、ずっと空気を入れっぱなしよりも負荷は大きいと思います。
なのでずっと空気を入れっぱなしで一定の圧を保つほうが、負荷が小さいと考えられます。

 

これについてはいろんな意見があり、ずっと空気を入れているほうがチューブへの負荷が大きいと考える人もいるようです。
どっちが正しいのかはわかりませんが、私の経験では一度使ったあとに違うチューブに変えてみたくなって外して数ヶ月とか放置したチューブは、なんか脆い印象があります。
なのである程度ずっと同じ空気圧を保っているほうがマシなんじゃないかという印象です。

 

そもそもですが、チューブからはパンクしていなくても自然なエア抜けが起きています。
ラテックスチューブだと1週間も放置すれば乗れないくらいにエア抜けしています。

 

これらのメリット、デメリットを考えたときに、私は空気を抜くということがタイヤやチューブの保護につながるとは思えませんので、抜きません。
毎回抜くという人も聞いたことがありませんし。

MINOURA(ミノウラ) バイクハンガー4R [BIKEHANGAR4R] ロードバイク等用
MINOURA(ミノウラ) (2014-12-01)
売り上げランキング: 375

こういうものを使って前輪も後輪も宙に浮いていれば、空気を抜いてもタイヤへの負荷は避けられるかもしれません。
ただ、一旦すべて空気を抜いた後にもう一度空気を入れると、タイヤとチューブの噛みこみも起こりやすくなりますし、正直なところ面倒です。

 

なので乗った後に毎回空気を抜いて、乗る前に入れるというのは普通はしません。
しないだけでなくメリットよりもデメリットのほうが大きいかと。



長期保管時はどうする??

ここでいう長期というのは、半年とか一年とかそういう単位での話です。

 

私自身、長期間乗らずに放置するというシチュエーションが全くありませんが、これは正直なところどちらでもいいです。
というのも、空気入れっぱなし派と空気を抜く派にはどちらもメリットデメリットがあり、このあたりは考え方次第です。

 

空気を抜く派の意見としては、
・クリンチャータイヤは空気圧によりビートを引っかけているので、空気を抜いたほうがビートへの負荷を下げることができ、タイヤサイドのひび割れを防ぐ。

・長期保管時はホイールからタイヤを外して、直射日光を避けて涼しいところに保管する

こうすることで劣化を防ぐといいます。

 

一方、空気を入れっぱなし派の意見としては
・タイヤをホイールから外して保管しても、変なクセがつく

・一度使ったタイヤは、空気圧をゼロにして保管するとゴムの伸縮性が失われる。一度縮こまったタイヤを使おうと再び空気を入れると、伸びにくくなったタイヤを無理矢理伸ばしている状態になり、ゴムが割れやすくなる

 

両者の言い分にはもっともらしい感じがありますが、例えば【空気を入れっぱなし派】の意見で空気圧をゼロにして保管するとゴムの伸縮性が失われるというのは、イマイチ説得力がない気がします。
新品時は折りたたまれて空気圧ゼロの状態で売られているわけで、使ったからそれが変わるかと言われるとどうでしょうかね??

 

空気を抜く派のビートへの負荷を下げるについては、確かにクリンチャータイヤは空気圧でタイヤを固定しているので、負荷は下がるかもしれません。
ですがタイヤを激しく劣化させるほどのものですかね??

 

私自身、長期間使用して、その後外したタイヤを一年弱放置し、もう一回だけ使ったことがあります。
こんなことをした理由ですが、長期間使ったタイヤがもうそろそろ寿命かなと思い交換。
その後、直射日光が当たらない場所に保管(というよりも捨てるの待ち)していたのですが、新しく買ったタイヤに鋭利なものが突き刺さりダメになり、その時家にあったタイヤの中で最もマシなものをつけて自転車屋まで走り、そこで新品タイヤを購入したという流れです。

 

その時につけたタイヤは、直射日光が当たらない涼しい場所に保管(というよりも捨てるの待ちで置いといただけ)ですが、走ってみるとわかりますがゴムがかなり劣化しているというか、なんかグリップ力や振動吸収性が悪いのは明確です。

 

ちなみにですが、大手のタイヤメーカー、パナレーサー、ミシュラン、コンチネンタル、ヴィットリアのホームページを見てみましたが、一度使ったタイヤの長期保存法に関する記載は見つかりませんでした。

 

私としては、一度使ったタイヤを長期保管するということ自体をオススメしていません。
タイヤは安全性に大きく関わるパーツなので、やはり劣化したものは使わないほうがいいです。

 

もしどうしても長期保管せざるを得ないなら、とりあえずはそのまま空気入れっぱなしでいいと思います。
どうせそのうち勝手に空気は抜けていくので、そこまで空気圧による大きなダメージは受けません。
かといってタイヤを外して保管するのが必ずしも間違いとも言い切れませんし、要は変な荷重がかかるような保管とか、高温多湿環境下で保管するとかではないなら、そこまで大きな差にはならないような気がします。

 

ロードバイクのタイヤは、自動車やオートバイなどと比べたらはるかに薄いです。
薄い分、劣化したときの性能の差は大きいでしょう。
なので本来は長期保管したタイヤを再利用するのではなく、新品に交換して使ったほうがいいでしょう。




コメント

  1. カモがネギしょってる より:

    タイヤやチューブの劣化ですが、走行してるかどうかで変わります。
    タイヤやチューブは走行すると熱が入るのですが、これによって本来の性能を発揮出来るようになります。いわゆる皮むきといわれる行為ですが、表面の離型剤とか膜を取り去ると同時に熱を入れます、通常の走行で十分です。熱を入れると化学的にどうなっているかはまだ良く分かってないようです。
    劣化については、この熱入れを行うと急激に進みます。ですので、保管場所もさることながら、開封後は早めに食べきるが如く、使い出したら寿命まで一気に使うべきです。

タイトルとURLをコピーしました