ホイール(ハブ)のメンテナンスをして以降、変速がおかしい【質問いただきました】

ホイール(ハブ)のメンテナンスと変速不良について質問をいただきましたので回答いたします。
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先日、ハブのメンテナンスをしたのですが、それ以降変速が安定しないというか、やたらとカリカリ言ったり変速がもたついたりします。
ワイヤー調整もしてみましたが、イマイチです。
何か考えられる原因はないでしょうか?
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回答いたします。

ハブのメンテ前後で変わるもの

この手の相談は、正直なところでいうと自転車屋に行くほうが早いです。
というのも私は想像でしか答えられないのに対し、自転車屋は現物を見ながらあーだこーだとチェックできるからです。

その上で考えてみましょう。

まずハブのメンテナンスをしたということですが、やった作業を細かく分析してみましょう。
・クイックを緩めた
・ホイールを外した
・スプロケ外した
・ハブを分解した
・ハブを組み立てた
・スプロケ付けた
・ホイールを嵌めた
・クイックを締めた

ザックリ書くとこんな感じです。
これらの作業で変速に関わりそうな要素を挙げてみます。

変速不良の原因となりうるもの

ホイールがまっすぐ嵌っていない

ホイールが真っすぐ嵌っていないと、当然ですがホイールについているスプロケットも真っすぐではなくなります。
その結果、リアディレーラーに対してスプロケが傾いている状態になるので、変速がもたついたりカリカリ言ったりしてスムーズな動きではなくなります。

変速不良の原因でディレーラーハンガーが曲がってしまったというケースがあるのですが、ディレーラーハンガーが曲がるとスプロケの歯とリアディレーラーがまっすぐな位置関係になりませんから、結果として変速不良を起こします。
ホイールが真っすぐ嵌っていない場合は、リアディレーラーに対してスプロケが傾いている状態なので、関係性は逆になりますがどちらもスプロケとリアディレーラーの位置関係がおかしくなるというわけです。

クイックの締め具合による変化

ロードバイクのホイールはクイックリリースで締め付けて固定するのですが、締め具合が変わると変速がわずかですがズレます。
強く締めれば圧縮力がかかってエンド幅が縮むような形ですし、緩く締めればエンド幅がわずかですが開く方向になっているわけです。

11速コンポだとチェーン自体が細いので、このわずかな違いで変速がズレることがあります。
ただしスプロケ自体が縮むわけでもないので、これの場合はアジャストボルトを調整してワイヤー調整すれば問題なくなります。

ハブにガタが出た

ハブを分解して組み立てたそうですが、ハブの玉当たりが緩くてガタがあると、スプロケもガタがあるような形となり変速が安定しないことがあります。
これはスタンド上で変速調整する分には恐らくは全く分からないレベルだと思いますが、実走でトルクがかかったときには変速が安定しない結果となりえます。

スプロケの組み立てが間違っている

ハブを分解しているので当然スプロケを外していると思いますが、スプロケはバラバラにできます。

当たり前ですが、直径の大きなギア(ローギア)から入れていって最後にトップギアを入れていきますが、さすがにこれの順番を間違って入れていれば見ればすぐにわかると思います。

間違うとしたら、スペーサーの位置関係でしょうか。
最終的にスプロケを組み立てたあとは、歯と歯の隙間は全て等間隔になります。

それをどこかで間違って、歯⇒スペーサー⇒スペーサー⇒歯⇒歯、みたいな組み立て方をしたら、そこの場所だけは変速がおかしくなります。

これも見ればすぐにわかりますし、【特定のギアだけ】で変速不良が出るのが特徴です。
正しく組まれている部分で変速かければ、問題なく変速するはずです。

10速以下のコンポなら、ロースペーサーを入れ忘れている

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11速対応ホイールに10速以下のスプロケをつける場合、1.85mmのロースペーサーが必要です。
これを入れ忘れていれば、スプロケにガタが出て変速が安定しないかと思います。

私はやったことがないので想像ですが、これをやったらスプロケの固定自体ができないんじゃないかと思うのですが、どちらにせよ10速以下のコンポなら要注意です。

スプロケの固定が甘い


スプロケをつけたときはロックリングでフリーボディに固定しますが、固定が甘いとスプロケにガタが出て変速不良につながるかもしれません。

まさかロックリングを斜めにして無理矢理締め付けたりなどはないと思いますが。

ハンガーを曲げた?

これもこんなことで曲がるとは思えませんが、ホイールを外すときに絡まっているチェーンを無視してホイールを強く引っ張って外せば、可能性としてはディレーラーハンガーやディレーラー自体を曲げてしまった可能性もなくはないと思います。
可能性としてはかなり低いと思いますが。

それ以外だと、リアホイールを外した後にフレームを倒したとかでハンガーを曲げた可能性もなくはないです。

こんなところでしょうか?

チェックしていく

こういう時はまずは最も簡単にできるところからチェックしていきます。

ハンガーとスプロケの確認

とりあえず、ハンガーが曲がっていないかの確認です。

これは可能性としては低いですが、見るだけなので簡単。
バイク後方からハンガーを見るだけです。

そのついでに、スプロケの歯と歯の感覚がすべて均等になっているかもチェックします。
これは見ればすぐにわかるはずです。

問題があれば修正します。

ホイールが真っすぐ嵌っているか、クイックが緩くないかの確認

まずはホイールが真っすぐ嵌っているかと、クイックが緩くないかの確認です。
とりあえず、一回クイックを開放してください。
で、ホイールが奥まで入っていて真っすぐかを確認したら、緩すぎないようにクイックで締めます。

私の場合は、ホイールの脱着時はバイクを逆さまにしてやります。

その場合はきちんと奥までホイールを入れます。
逆さまにしないでやるときは、ホイールを抑えてサドルをグッと下に押すようなイメージでやりますが、逆さまにしたほうがやりやすいと思います。

ここでもう一度変速を見て、改善されていないなら次に行きます。

ホイールのガタを見る

ホイールをフレームに付けた状態で、後輪を掴んで左右に力を入れてみてください。
この時にガタがあれば、ハブの組み立て時にガタがでているために変速不良になっている可能性があります。

この場合、ホイールを外してスプロケも外し、ハブの玉当たり調整を締めます。
締めすぎると回転が鈍くなるので、ガタがなくなるところを探します。

ハブの玉当たり調整は、ちょっと難しいです。
非常に感覚的な話になってしまうのですが、きつくても緩くても問題になるので、わからない人は自転車屋にお願いして【感覚】を教えてもらったほうがいいかもしれません。

スプロケをいったん外し、もう一度ロックリングを締めなおす

スプロケの固定がおかしい可能性もあるので、一旦ロックリングを外してもう一度締めなおします。

この際、10速以下のコンポを使っているなら、一番奥にロースペーサーが入っているかの確認をします。

これらの作業をしたら、きちんとホイールが真っすぐ入るようにして、なおかつクイックもきちんとした締め付けが出来ているかの確認をし、さらに車輪を揺すってガタがないかを確認したのちに変速を見ていきます。

問題点はガタだった

この方にメールしたあと、数日後にまたメールが返ってきたのですが、結論としてはリアホイールのガタが原因だったようだと書いてありました。
フレームにセットした状態でホイールを左右に揺すると、かすかにガタがあるような感覚があり、ハブ、スプロケの締め付けを直したところ変速が安定するようになったとの話でした。

よくわからなくて締めすぎたらホイールの回転が渋くなるし、玉当たりが緩いと変速が安定しないしで苦戦したそうですが、玉当たり調整はなかなか感覚が難しいです。
コツさえつかんでしまえばわかりやすいのですが、最初の段階としてどの感覚が【ガタ】なのかがわかりづらかったりします。

玉当たり調整ですが、クイックの締め具合でも玉当たりは変化します。
マヴィックのホイールだと、クイックで締めたあとでも玉当たりを調整できる機構がついています。

こういうマヴィック独自のレンチが必要です。

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※マヴィックのホイールでも、この機構がついていないものもあります。
ハブに【QRM+】という機能がついているならこのレンチで玉当たり調整が可能です。

変速の不調というと、ワイヤー調整とか可動域の調整とかそういうところに目が行きがちですが、今回のケースではリアディレーラーが絡まった状態でホイールを思いっきり引き出すとかそういうプレイをしない限りは、リアディレーラー(+ハンガー)付近の問題は出にくいと思います。
なのでホイール側の問題を疑っていきました。

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