あるメーカーのロードについて自転車屋に聞きに行ったら、違うメーカーをオススメされるという不思議

先日メールいただいた方とのやりとりなのですが、あるメーカー(A社)のロードバイクの購入を考えていて、自転車屋に評判など聞きに行ったところ、B社やC社をオススメされたという方がいました。
この方にはなぜそうなるのか簡単ではありますが返事させていただきましたが、意外と知られていないのかなと思いあえて書いてみます。



※A社、B社、C社などは実在するメーカーですが、A、B、Cはメーカー名とは一切関係がありません。

話の流れ

メールでお伺いした内容はこんな感じです。

この方はA社のロードバイクが良さそうだと思い、A社を取り扱っているプロショップへ行ったそうです。
自転車屋で話を聞いたそうですが、大雑把に書くとこんな感じ。

A社のロードバイク(具体的な車種名は伏せます)はどうですか?

取り扱いできますけど在庫がないので取り寄せになりますね。
ただ、A社は最近パッとしないというか・・・あんまりねぇ・・・

イチ押しはB社ですよ!その次だとC社かな!

どうやらこんな感じで、二つのお店でA社はあんまり・・・みたいな対応をされたようで、そこで私に【A社ってどうですか??】というメールをしてきたわけです。

自転車屋が他社を勧める理由

ちなみにですが、この【A社】は私的には全然悪くないし、むしろ好印象のブランドです。
プロチームへの供給もあったはずですし、比較的新しいブランドではありますがしっかりとしたフレーム作りという印象です。

このメーカーのバイクがダメという話を聞いたことは、今までありません。

メールしてきた最初ですが、【A社はあんまり・・・】と言われたということだけで、B社やC社を勧められた話は書いてありませんでした。
私は違和感を感じたので、その自転車屋はどこですか?と聞きました。
別に自転車屋の名前はどうでもいいのですが、その自転車屋の取り扱いブランドを見ればなんとなくわかるからです。

そして返信が来まして、自転車屋の名前は出せないけど、B社とC社をオススメされたという話ですぐに理由がわかりました。

勘のいい人ならわかるかもしれませんが、このB社とC社は【販売ノルマがキツイ】と噂されるメーカーだったからです。

なのでこの方には、販売ノルマの関係でそういう話になったのだと思うということをメールさせていただきました。

販売ノルマがキツイというメーカーもある

どことは書けませんが、販売ノルマがキツイというメーカーはあります。

販売ノルマがキツイというメーカーの件ですが、私が聞いた話では

・年間の仕入れ額がいくら以上とノルマを要求される

・年間の仕入れ量(金額)に応じて、翌年の仕入れ値が変わる

・年間の最低限のノルマを達成できないときは、翌年から取引停止になることもある

こんな感じらしいです。
私はロードバイクの仕入れ値が定価の何%なのか知りませんが、私も商売でわずかですが物販をしているのである程度の仕組みはわかります。
私の商売では、ある商品は仕入れ値が定価の60%だが、いくつ以上まとめて発注すると55%になるとか。
違うメーカーから仕入れると、仕入れ値が定価の80%とか(儲けはほぼでません・・・)

なので仕入れ値は安いほうが、商売としては儲かります。
仮定ですが、例えば定価20万のロードバイクが、仕入れ値が65%だったとしたら、自転車屋の儲け分は20万の35%で70,000円です。
それが仕入れ値を70%に設定されたら、自転車屋の儲けは60,000円となります。
そもそも自転車業界の仕入れ値がどれくらいなのか知りませんが、5%違うだけで結構な差になりますよね。

また、取引停止にされるとかなり大変なので、ノルマがキツイメーカーをゴリ押しする自転車屋もあるようです。

あとノルマがきついせいで、そのメーカーの専門店にリニューアルしたプロショップもいくつか知っています
そのせいで、そのプロショップに行きにくくなったという話も聞きますが・・・



ただし、普通はA社というメーカー名を出してお客さんが来ているのを、無理矢理否定してまでB社・C社を勧めることはないと思うんですけどね。
特にブランドにこだわりがなさそうなお客さんにB社・C社をオススメするのはわかりますが、他社をダメ出ししてまで自分が売りたいブランドを推薦してくる自転車屋は、あまり関わらないほうがいいような気がします。

もちろんですが、自転車屋も死活問題ですので、気持ちはわかります。
ただ、営業トークが下手な人が多いというか、例えば

A社のロードバイクですが、評判は高いですよね。私も好きです。
ただ、あいにく在庫がないので取り寄せになります。
同じようなグレードでB社やC社のロードバイクもオススメでして、スペック的にはA社と変わらないくらいです。
もしよかったらB社の試乗車があるので試乗してみませんか??
もちろんA社がよければ取り寄せします。

こんな感じで、お客さんが出してきたA社を否定することなくB社・C社という選択肢を与えればいいと思うんですけどね。

ちなみにですが、メーカー直営店に行って他社の評判聞いたらダメですよ。
ジャイアントストアに行って、【トレックが欲しいと思うんですがどう思いますか?】と聞くのは、喧嘩売っているのと同じです。
そんな質問されても、店員さんは【お、おぅ・・・】としか言えないでしょう。
ジャイアントストアの店員さんはジャイアントしか勧めませんし、トレック専門店の店員が【実はトレックよりもTIMEがオススメ】などと言うわけもありません。

最後にまとめますが、
・自転車屋は、売りたいメーカーがあるのは普通

・ただしノルマが厳しいメーカーとそうでないメーカーがある

・買いたいと思って聞いた車種を否定してまで自分の売りたいメーカーを推してくるのはどうかと思う

もちろんですが、メカニックから見て【このメーカーは精度が悪い】などの情報を元にダメ出ししてくることもあります。
ダメだししてきた理由を聞いておかしいなとか不自然さを感じたら、その自転車屋はやめたほうがいいかもしれません。
ダメならダメで的確に指摘すればいいだけですし、ダメだと思っているメーカーなら取扱店から外れればいいだけの話ですし。




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