自転車屋がやるフィッティングサービスに効果はある?ポジション合わせの救世主??

近年、様々な自転車屋で【有料フィッティングサービス】が行われています。
有名どころでいうと、シマノのフィッティングシステム【REAL】とか、ワイズロードの【バイオレーサー】、スペシャライズドの【BGフィット】、トレックの【PRECISION FIT】などでしょうか。



ポジショニングに悩む人は多いですが、こういうサービスではそこそこの値段がかかる場合もあります。
そのため、費用対効果という点から敬遠してしまう人も多いのではないでしょうか?

こういう有料フィッティングサービスは本当に効果的なのでしょうか?

いきなりですが結論です

まず結論から書きます。

こういう有料サービスは、一定の効果があります。
ポジショニングに悩む人には一つの参考になります。

ただし、条件があります。
・あくまでも参考程度の数値と考え、これで全てが解決するとは思わないほうがいい

・ペダリング解析をしてもらえるサービスを選ぶべき

この二点です。
これらについて解説します。

機械的に出される数字は、あくまでも平均値みたいなもの

有料フィッティングサービスの特徴ですが、多くの場合はまず身体計測から始まります。
身体の各部の長さを測り、その上で理想的と言われるサドル高やハンドル高などを出していく作業ですね。

ここで大切なことですが、何をもって【理想的な数字】を出しているのでしょうか。

よくサドル高の合わせ方で、【股下×0.875】みたいなものがあります。
この【0.875】というのは係数というものですが、これは文献によっても数字が違います。

こういう【理想的と言われる数値】ですが、世の中のロードバイク乗りのいろんなデータを元に【これくらいが理想的だろう】と推測している数字です。
私の感覚ですが、あくまでも平均点を目指す数字であって、100点満点を目指しているわけではありません。

なので実際には、数字上の理想値を出した後、そこから微調整することで100点満点を出すわけです。

この100点満点のフィッティングですが、正直なところ個人差が大きいと考えています。
なのでこういう数字に固執しすぎると、100点満点は出せないことが多いです。

なので機械的に出される数字については、あくまでも【大きく外れていないけど、100点満点かはまだわからない】という値だと考えましょう。

ペダリング解析もしてもらえるサービスを選ぶべき

もし自転車が進むのにペダリングが不要で、単に跨っているだけの乗り物であれば機械的に出された数字でもそんなに外れにはならないでしょう。
しかし、自転車はあくまでもペダリングすることで進む乗り物です。
ペダリングしたときにきちんと力を発揮できているのかが大きな問題なわけで、乗り手の出した出力に対して自転車にロスが少なく伝わっているかが大切です。

なのでペダリングしながら微調整するようなフィッティングサービスでないと、意味が薄くなってしまいます。
ペダリングしたときに専門家から見てどうなのか、また乗っている自分自身の感覚はどうなのかを確認しながらフィッティングは進むべきです。

大きく外れるケースもある

私の知人が某所で有料のフィッティングサービスを受けたときの話です。
その方は身長が172センチくらい、乗っているロードバイクのホリゾンタルトップチューブ長が530mm程度というフレームですが、某所で有料フィッティングサービスを受けたところ、フレームサイズが2サイズ小さいと指摘されたそうです。

この場合の2サイズ上だとホリゾンタルトップチューブが550mmを超えますが、そうなると一般的には身長180センチ程度の人がベストという話になります。
この方から相談を受けたとき、【何か計測を間違ったんじゃね?】と思うほどでしたが、なぜこういう提案をされたのかも不思議です。




ただ、ペダリング解析みたいなのをしたうえで出された数字らしいので、もしかしたらその人にはそのサイズのほうがペダリング的にはあっているのかもしれません。
しかし、一般的には勧めないサイズです。

ポジションに悩む人には参考にはなる

私がよく行く自転車屋では、こういう有料のフィッティングサービスを行っていません。
昔ながらの方法で、跨って下死点で踵を合わせてサドル高を決め、ローラー台みたいなのに乗ってペダリングをして微調整してという感じです。

私自身これで満足していますし、有料のサービスは簡易的なものは受けたことがありますが、特に修正点がないというほどでした。

人間、数字化されると説得力を感じるものです。
血圧を測って数字を伝えられずに【正常ね】と言われてもピンときませんが、【120-80だから正常範囲ね】と言われると安心したりします。

そういうのと同じで、サドル高は何ミリで、ハンドル落差が何ミリで・・・と数字化されているとあたかも科学的な感じがするわけです。

ちなみに医学的な正常範囲の話ですが、こういう数字もあくまでも統計学上の数字なだけです。
統計学的に、この範囲の人はこういう病気が起こりにくいから正常範囲としよう、みたいな感じで決まっているだけなので、ここから外れることが即異常というわけでもありません。

とはいえ、最初にも書いたように機械的に出された数字というのはあくまでも平均点であって、【大きくは外れていないけどこの数字付近のことが多い】という値です。
なのでポジションに悩む人は、こういうサービスを受けて目安を提示してもらうのもいいでしょう。

ただし、必ずペダリングしている状態を見てもらえるサービスにしましょう。
自転車は跨るだけでなく、ペダリングして進むものです。
ペダリングを見てもらえないなら、効果としては半減します。




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