ステムを選ぶ時の注意点。コラム径、ハンドルクランプ径、長さ、角度に注意せよ。

ロードバイクのポジション出しで大きな役割を担うのはステムです。
短いステムにすればハンドルは近くなりますし、長いステムにすればハンドルは遠くなります。



ステムですが、いろんな種類があります。
特にコラム径とハンドルクランプ径が合っていないとそもそも取り付けることができません。

コラム径とハンドルクランプ径

コラム径

コラム径というのは、フロントフォークのコラムの直径のことです。
ここが合わないと、そもそもあなたのバイクに取り付けることすらできません。

コラム径の規格ですが、いくつかあります。

呼び名 コラム径
ノーマルサイズ 25.4mm
オーバーサイズ、

1-1/8インチ

28.6mm
スーパーオーバーサイズ 31.6mm
1.5インチ、

ワンポイントファイブ

38.1mm

だいたいはこのあたりです。
ではあなたのバイクのコラム径がどうなっているかを、どう調べるかという話です。
1、ステムを外して実測する

これはわかりやすいですね。
計測ミスがないように、ノギスなどで計測します。

シンワ測定 ポケットノギス 100mm 19518
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2、カタログスペックから見る

例えばビアンキのオルトレXR3を見てみましょう。

ビアンキ 2018年モデル OLTRE XR 3 105(オルトレ XR 3 105)【ロードバイク/ROAD】【Bianchi】

【フォーク】という項目を見ると、【Full Carbon w/Countervail 1.1/8”-1.5”】と書いてあります。
この場合、フォークの上のほうが1.1/8”という規格で、フォークの下のほうが1.5”という規格になっているフォークということがわかります。
ステムを付けるのはフォークの上のほうですから、コラム径は1.1/8”、つまりは28.6mmのオーバーサイズだということがわかります。

最近の車種だとほとんどがオーバーサイズだと思いますが、適当にステムを買ってみたら付けられないでは困るので、きちんと調べることが必要です。

ハンドルクランプ径


ステムはハンドルに付くわけですが、ステムが付くところのハンドルの太さをハンドルクランプ径と言います。

ハンドルクランプ径は31.8mmがほとんどです。
ただし、中には25.4mmと26.0mmというものもあるので、使うハンドルを調べてからステムを選ぶ必要があります。

先ほどのビアンキのオルトレXR3のスペックを見ると、ハンドルの項目には【FSA ゴッサマーコンパクト 31.8mm】と記載があります。
なのでオルトレXR3でステムを交換するときは、コラム径28.6mm、ハンドルクランプ径31.8mmのものを選ぶ必要があるわけです。

長さ、角度

ステムには長さと角度があります。
先に角度のほうから。

ステムの角度にはいろいろありますが、そもそもですがロードバイクのフォークは、地面から垂直に出てきているわけではありません。
ヘッドチューブ角があるので、やや傾いています。

ほとんどの車種ではこのフォークの傾きが70~74度くらいあるのですが、よくあるステムの角度【17度】を選ぶとほぼ水平なセッティングができます。
70+17=87度、ほぼ水平というわけですね。

当たり前ですが、17度のステムは逆に見れば73度です。

こちらのステムは角度が82度になっています。

Deda – Zero100 Performance ステム
なのでやや上向き、もしくはやや下向きのセッティングは可能ですが、水平にはなりません。
この辺はお持ちのバイクのジオメトリを見れば、どういう角度になるのかがわかります。

元々ほぼ水平のステムを使っていて、そこから角度が付いたステムに変えたとします。
そうすると、ステムの長さが変わっても三角関数でそこまで実効距離が変わらないこともあります。
この辺はいろいろ試してみるしかないですが、角度は大切なのでハンドルを上げたいのか下げたいのか、きちんと考えて交換しましょう。

長さですが、お持ちのステムの長さは多くの場合、メーカーサイトを見ればわかります。
先ほどのオルトレXR3の場合、【90/90/100/110/110】と書いてありますが、要はフレームサイズによって初期装備のステムの長さが違うということです。

ステムですが、10mm伸びただけでも乗ってみると結構な差として感じます。
なのでいきなり30mm伸ばすとかはあまりオススメしません。
10mmもしくは20mm程度の違いで試したほうが無難です。

コラムクランプの高さ

ここは最重要なポイントです。

ステムのうち、フォーク側につく部分の高さは実はステムにより異なります。

Deda – Zero100 Performance ステム

こちらのステムでは40mmと記載がありますね。

元々使っていたステムとここの高さが違うと、スペーサーが足りなくなるとか、ヘッドが締まり切らないという結果になります。
このあたりはやってみないとわかりませんが、ヘッドがガタガタで走れば壊れる原因となりますので、スペーサーを追加したり交換する必要も出ることがあります。

ステムは素材よりも、長さや角度を重視すべき

よく、【カーボンステムってどうですか?効果ありますか?】と聞かれますが、正直なところ廉価なアルミステムと比べて劇的な違いが出るというわけでもありません。
廉価なアルミステムは剛性が低いものもあるので、カーボンステムにすると剛性が上がってダンシング時の挙動が良くなる場合もありますが、人によっては分かりづらいポイントです。

上はカーボンステム、下はアルミステムですが、モノによってはそこまで重量差もなかったりします。

Ritchey – WCS Matrix C220 カーボンステム


FSA – SL-K ステム

なのであくまでも長さと角度をどうしたいか基準でステムを選ぶのがいいかと。

このデダのステム、安いしカッコいいしいいかな?なんて思って買ってしまうと、痛い目を見ます。

Deda – Trentacinque 35 ロードステム (ホワイト)

なぜならこのステムはハンドルクランプ径が35mmという特殊サイズだからです。
そんなハンドル自体がデダ以外にはないので、ハンドルも交換する予定ならいいですが、そんな特殊なハンドルを使う人のほうが珍しいわけで。

ステムはサイズが合わないと何の使い道もありません。
まずはお持ちのバイクのサイズが何なのかを確認し、そこから長さをどうしたいのか、角度をどうしたいのかを決めていきましょう。




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