ビンディングペダルを始めて選ぶときに、その種類の多さに戸惑う人も多いでしょう。
シマノのSPD-SLでもデュラエースから始まっていくつもありますし、LOOKもたくさんあります。
スピードプレイも同様ですし、TIMEもかなりの種類があります。
まずどのメーカーのビンディングペダルを選ぶのかという問題の後に、どのグレードを買おうか悩みますよね。
TIMEペダルを4年以上使ってきた私が、TIMEのメリットとデメリットについて語ろうと思います。
Contents
TIMEのメリット
とりあえずほかのメーカーのビンディングの比較は置いといて、TIMEのメリットを語りましょう。
軽量性
TIMEのペダルは、とにかく軽いことで有名です。
シマノの最高峰と言えばデュラエースですが、デュラエースR9100のペダルは228gとなっています。
Shimano – Dura-Ace (デュラエース) R9100 SPD-SL カーボンペダル
TIMEの下位グレードのXPRESSO4では、224gとデュラエースよりも軽量です。
実売価格でデュラエースの4分の1くらい。
Time – Xpresso 4 ペダル
フローティング機構が秀逸
今は各社、左右に遊びがあるペダル(クリート)が当たり前のように存在しますが、左右に遊びがあるペダルを最初に作ったのはTIMEです。
元々TIMEのペダルは、元LOOKの開発者により作られています。
LOOKでは遊びのあるペダルを受け入れられずに、TIMEに移籍したみたいな感じです。
各社左右に遊びがあるクリートがありますが、TIMEが秀逸な点は、遊びがある上にバネの力でセンターに戻そうという動きをすることです。
シマノやLOOKなどは、遊びがあるだけ。
TIMEは遊びがある上に、センタリング機構みたいなのがあります。
これをよく【ウニウニ感】とか【グニグニ動く】と言われますが、これが膝に優しいと言われる理由です。
ちなみに最近は固定モードのクリートもあります。
TIME(タイム) 自転車 ロードバイク ビンディングペダル ICLIC/XPRESSO 固定クリートセット 1051-51006221
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個人的にはTIMEを使うなら通常のクリートだと思っています。
この【ウニウニ感】は最初は違和感が強かったのですが、慣れるとこれじゃなきゃダメと言えるほどいいです。
ステップイン、ステップアウトが軽い
TIMEの良さとして、ステップイン(キャッチ)、ステップアウト(リリース)が軽いということが挙げられます。
TIMEのペダルを評価するときに、【TIMEと、それ以外】と言われることがあります。
これの理由ですが、他社のペダルの場合、シューズ(クリート)でペダルをこじ開けるようにして嵌めるようになっています。
ところがTIMEの場合、最初から空いている隙間にクリートを近づけると勝手に閉じるみたいな動きをします。
そのため心地いい【パチーン】という音とともにクリートが吸い込まれるように固定されるのが特徴です。
シマノはクリートで踏み込んで嵌める感が強いですが、TIMEはクリートをペダルに乗せると勝手に嵌ります。
歩きやすい
シマノやLOOKのクリートに比べると、歩きやすいですし滑りにくいです。
TIMEではクリートのことを【カフェクリート】と呼んでいますが、カフェでも滑りにくいということでカフェクリートです。
デメリット
どんな商品にも言えますが、メリットがあればデメリットもあります。
TIMEのデメリットについて書きましょう。
クリートが高い
シマノのクリートに比べると、割高感があります。
シマノ クリートセット(1度フローティング/左右ペア/M5×8mm) SM-SH12 Y40B98140
TIME(タイム) アイクリック クリート iclic cleat (iclic、iclic2、xpresso用) [並行輸入品]
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他社に比べて+1000円程度の予算が必要と思ってください。
念のため書きますが、新品ペダルを買えばクリートは付属してきます。
クリートの消耗が激しい
TIMEのクリートは、すり減りが早いです。
また、TIMEはカフェクリートで滑りにくく歩きやすいと謳っているため、クリートカバーを販売していません。
サードパーティのクリートスキンズ製ですが、TIME用のクリートカバーというものも発売されています。
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しかしながらこいつがなかなかの入手困難品でして、リアル店舗ではまず見かけません。
通販系でも入荷すると早く完売してしまい、その後の入荷が未定という有様。
一応、シマノのクリートカバーの一部をカッターナイフで切り取ると、TIMEのクリートにも使えます。
http://roadbike-navi.xyz/archives/285
私もシマノクリートカバーをカッターで切り取って使っていますが、切るのはなかなか硬くて難儀しました。
シマノ クリートカバー ペア SM-SH45 ESMSH45
ベアリングの調整ができない
TIMEのペダルは、ベアリングの調整をするためには専用工具がないとできません。
この工具は自転車屋にもなく、輸入代理店にしかないようでして、原則としては代理店送りで調整してもらう形のようです。
恐らくですが本来は並行輸入品(海外通販購入品)はやってくれないのかと思いますが、一度自転車屋で聞いたら【うちから送るから問題なくできるよ】と言われました。
ただし工賃のほかに送料がかかるので、上位のペダル以外なら買いなおしたほうが安い場合もあるとのことです。
耐久性がない
これはネット上ではよく言われることでして、TIMEのペダルはカーボンバネが折れやすいとか、ベアリングが壊れやすいなどと言われています。
こういう声もある中、私のTIMEのペダルは4年くらい使っても特に不調もありません。
というより、私が使っているペダルはワケあって中古で手に入れていまして、前のオーナーさんがどれくらい使っていたのか全く知りませんが特に問題もなく使えています。
私はシマノのアルテグラグレードのPD-A600(SPD)を使っていたこともありますが、こいつはベアリングが壊れるのが異常に早かったです。
謎の異音に悩まされて半年に一回くらいは調整していましたが、我慢ならなくなりもう一個買ったPD-A600も同じ運命を辿りました。
なのでTIMEだけ耐久性がないということはないと思っています。
シマノはどこの自転車屋にもあるが、TIMEはない場合も
シマノのペダルとかクリートは、どこの自転車屋に行っても売っています。
TIMEはそれに比べると少数派なのか、置いてない店もそこそこある気がします。
ただ、多くの人はクリートなんて通販で買うのでしょうから、あまり気にする問題でもないかと。
TIMEのどのグレードを買うべきか?
TIMEの場合ですが、グレードが上がるほどカッコよくなり軽量化されているのですが、根本的な使用感はどれでも変わりません。
なのでコスパ的にいいのは、XPRESSO4です。
TIME XPRESSO 4 タイム エックスプレッソ 4 クリート付【並行輸入品】
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これについてはウイグルが結構安いです。
Time – Xpresso 4 ペダル
こちらはツールドフランス限定モデルの10ですが、限定モデルもカッコいい。
TIME XPRESSO 10 TOUR EDITION(ツールドフランス限定モデル) [並行輸入品]
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最上級のXPRESSO15まで行くと定価は5万オーバーです。
ただし重量は片側66.5g、ペアで123gともう意味が分からないレベルになっています。
Time – Xpresso 15 カーボン/チタンロードペダル
ただ、軽いということは脆いという意味にもなるので、バランス的にはXPRESSO4あたりがコスパ的には最強かと思います。
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