ディスクブレーキ用ホイールの規格。QR?スルーアクスル?センターロック?6ボルト?

ディスクブレーキ用のホイール選びに付いて質問を受けました。
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ディスクブレーキ用のホイールを見ると、

スルーアスクル
QR
6ボルト
afs
12/15mm

など書かれていて、これらが何を表しているのかがまるでわかりません。
わかりやすく教えていただけないでしょうか?
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回答いたします。

QR、スルーアクスル

QR(クイックリリース)、スルーアクスルというのは、フレーム(フォーク)にホイールを固定する方式の話です。
これはフレーム側の規格次第で、QRのフレームにスルーアクスルのホイールを付けることはできませんし、その逆も無理です。

クイックリリースというのは、ロードバイクではお馴染みの方式です。

クイックリリースのフレームを見ると、エンド部が開口しています。
なのでホイールを外す時は、クイックを緩めて、ホイールを下に落とせば外れます。

スルーアクスルですが、穴は開口しておらず、丸い穴のままです。
なので緩めても下にはホイールが外せないので、一度シャフトを抜いてからホイールを外します。

またこのシャフトには、12mmと15mmがあります。
これらは全てフレーム側の規格に依存するので、フレームがクイックリリースなのか、スルーアクスルなら何ミリのシャフトなのかを確認しないといけません。

なんでこんなにいろんな規格があるかというと、ディスクロード初期はクイックリリースでした。
ディスクブレーキとキャリパーブレーキの大きな違いですが、キャリパーブレーキはホイールの外周部であるリムを止めようとします。
ディスクブレーキはホイールの中心にあるハブを止めようとします。

ディスクブレーキはハブの回転を止めようとし、そのパワーをスポークを介してタイヤに伝えて、タイヤと地面の摩擦で止まろうとします。
クイックリリースだと剛性が不足するため、ディスクブレーキのパワーを受け止めきれないんですね。

それでもディスクロードの初期は、ホイールの脱着を考えてクイックリリースを導入しようとしていたのですが、やはり剛性面で不安があるということで、近年はスルーアクスルが主流になりました。
シャフト径は12mmもしくは15mmがありますが、中には9mmというのもあります。

スルーアクスルはMTBでは一般的な規格ですが、ロードバイクではまだ規格が統一されていない印象で、フレームメーカーもマチマチな規格を導入している場合があります。

6ボルト、AFS(センターロック)

これはディスクブレーキのローターを、ホイールに固定する方式です。

こちらはデュラエースグレードのセンターロック式(AFS)のディスクローターです。

見れば分かるように、真ん中で固定している感じですね。

こちらは6ボルト式のディスクローターです。

こちらは6本のボルトで固定しています。

ゾンダでもディスクブレーキ用ホイールはいくつもある

カンパニョーロのゾンダですが、ディスクブレーキ用ホイールはゾンダDBとなっています。
上記のような違いにより、いくつかのゾンダDBがあるわけです。


Campagnolo – Zonda (ゾンダ) C17 ディスクブレーキホイールセット (ボルトスルー、センターロック)


Campagnolo – Zonda (ゾンダ) C17 ディスクブレーキホイールセット (QR, 6 ボルト)


Campagnolo – Zonda (ゾンダ) C17 ディスクブレーキホイールセット (QR, センターロック)


Campagnolo – Zonda (ゾンダ) ロードディスクホイールセット (QR)


Campagnolo – Zonda (ゾンダ) C17 ディスクブレーキホイールセット (ボルトスルー, 6 ボルト)

シマノはディスクロードの規格として、センターロック、12mmスルーアクスル、フロントエンド幅100mm、リアエンド幅142mmを推進しているように見えます。
2018年モデルの各社の完成車やフレームを見る限り、このシマノ規格に準拠しようとしているモノが多い気がしますが、全く違う規格を採用しているモデルもあります。

例えばセンチュリオンのギガドライブ4000を見ると、15mmスルーアクスル、リアエンド幅135mmを採用しているようです。

CENTURION(センチュリオン) 2018年モデル GIGADRIVE 4000 (ギガドライブ4000)[カーボンフレーム][ロードバイク・ロードレーサー]

だいぶ規格は統一されつつあるが


フェルト VR40 2018 グラベルロードバイク グリーン

上でも書いたように、シマノが推進するセンターロック、12mmスルーアクスル、リアエンド幅142mmが主流になりつつあるような感じですが、まだ完全統一というわけでもありません。

各フレームメーカーは、差別化の目的で独自規格を持ち出してくることがあります。
例を挙げるなら、キャノンデールが提唱したBB30。
一時期はBB30のフレームが増えましたが、近年はむしろ下火です。

ディスクブレーキロードバイクでも、初期はクイックリリース、リアエンド幅135mmでした。
ですがその規格は1年程度で消えて、あっという間にスルーアクスルが出てきて・・・と新しいものが登場したときは規格自体が不安定です。

プロ選手はメーカーから供給を受けて機材を手に入れるので関係ありませんが、一般人はころころと規格が変わるたびに買い直すわけにもいきませんから、規格が不安定なのはマイナス要素です。

私はまだディスクブレーキのロードは様子を見たほうがいいと考えています。
だいぶ統一されつつある気がしますが、恐らくは2019年モデル辺りでは今のシマノ規格でほぼ完了しそうな気がしています。

前にもディスクブレーキ車はまだ買わないほうがいいみたいな記事を書いたことがあるのですが、その際にメールで【ディスク車に乗らずに語るな】みたいな批判を頂いたことがあります。
1つ誤解してほしくないのですが、私自身はディスクブレーキ化自体はむしろ性能的にはメリットのほうが多いと考えています。
カーボンリムを使っても、キャリパーブレーキのようにブレーキ熱によるリムの破損を考えなくていいし、ブレーキの制動力という面でも力が弱い女性にはメリットですし、雨天時でも制動力が落ちにくいというのは大きなメリットです。

私は性能面で【まだ買わないほうがいい】と言っているのではなく、規格が不安定だからまだ手を出さないほうが・・・という意見です。
根本的な論点が違うので、乗ってみてどうこうという話はしていません。

2018年モデル辺りではもうそろそろ買っても大丈夫かな?と思う面もありますが、どこぞのメーカーが独自規格を提唱しだしたりするとフレームの規格が変わってしまうので、そこだけが心配です。
ディスクロード創生期に登場したクイックリリース、エンド幅135mmのフレームを買ってしまった人は、もしかしたら今後のホイール選びで困るかもしれないし、そういう面でやっかいです。

なので私自身はディスクブレーキ車にはまだ手を出すつもりもないですが、今現在ディスクブレーキ車に乗る人は、ホイール選びの参考にしてください。

ホイールのグレードアップをするには、まずあなたのフレームの規格がどうなっているかを調べないとわかりません。
規格が違うものを買うと、付けられないこともありますので。




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