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シマノ デュラエースR9100のC40とC60にまつわる謎。RS700ってどうなのよ?

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だいぶ前ですが、シマノデュラエース(R9100)シリーズのC40とC60について書きました。
http://roadbike-navi.xyz/archives/1928

 

この時はシマノのサイトでもC40はワイドリム(C17)と書いてあったのですが、疑問があったのでシマノに直接聞いてみたところワイドリムじゃなかったりしたのですが、いつの間にかシマノサイトもC15表記に直されていました。

 

それにまつわる話を。



WH-R9100-C40-CL


Shimano – Dura Ace (デュラエース) R9100 C40 カーボンクリンチャーホイールセット

 

シマノデュラエースC40クリンチャーですが、発表当初はリム幅=C17と表記されていました。
これについて読者様からタレコミがあったのでシマノに直接確認したところ、シマノでは【C17で間違いないですが、推奨タイヤ幅は23cから使える】と意味不明な回答を頂きました。

 

それからもう半年以上経過していますが、気が付いたらシマノのサイトでもC40のリム幅はC15に直されていました。

 

DURA-ACE C40 クリンチャー リアホイール | SHIMANO BIKE(自転車部品)-日本

 

ちなみにまだ誤解している人がそれなりにいるようですが、R9100-C40のリムハイトは40mmではありません。
クリンチャーモデルは35mmです。
チューブラーモデルは37mmですが。

 

さて、先代のデュラエース(9000)には、WH-9000-C35というホイールがありましたよね。
こちらはリムハイト35mm、リム幅C15というものです。

 

さて、WH-9000-C35とWH-R9100-C40の違いは何でしょうか?

 

まとめてみます。

 

9000-C35 R9100-C40
重量 1488g(ペア F674g、R834g

ペア1508g

スポーク数 F16,R21 F16,R21
リム幅 C15 C15
リム高 35mm 35mm
リム素材 アルミ(カーボンラミネート) アルミ(カーボンラミネート)

 

これについて以前シマノに電話して聞いた際に、【9000-C35とR9100-C40のリムの違いはあるのか?】と聞きました。
この時はシマノから【製造工程が変わりましたが、ほぼ同じもの】という回答を得ています。

 

つまり、9000-C35とR9100-C40は使ってみて違いを感じるようなものではなく、ほぼ同じものなんですね。
なぜ重量が増したのかはわかりませんが、個体差の問題でしょうか。

 

ところが、C40のインプレ記事を読むと、【ワイドリム化した恩恵を感じる】とか【リムハイトが5mm上がって性能が良くなった】などと書いている自転車さんもあります。
思い込みってすごいですよね(笑)

 

ワイドリム化していませんし、リムハイトも全く変わらないホイールでも、間違った情報を聞いたまま乗ると違いを感じてしまうのですから。

 

人間の感覚ってあてにならないですよね(笑)

 

ちなみにシマノにC40のリム幅を聞いた時は、なぜかC17であることは間違いないと明言されました。
でも23cタイヤは適合すると。

 

これについてもツッコミを入れましたが、シマノの言い分としては【厳密に17mmではないので問題ない】とのこと。
なぜか間違いを認めないシマノ、そしてしれっとサイト上の間違いを修正するシマノ。
どうなんですかね?

WH-R9100-C60ーCL


Shimano – Dura Ace (デュラエース) R9100 C60 カーボンクリンチャーリアホイール

上のC40と同様で、C60のリムハイトは50mmです。(ただしチューブラーモデルは60mm)
ここまで書けばわかるように、9000-C50と同じです。

 

ところがC60のシマノのサイト表記を見る限り、リム幅はC17になっています。

DURA-ACE C60 クリンチャー リアホイール | SHIMANO BIKE(自転車部品)-日本

 

ただし、推奨タイヤ幅は23c~ですね(笑)

 

9000-C50とR9100-C60のスペックはこちら。

9000-C50 R9100-C60
重量 1672g(ペア) F832g、1019g

ペア1851g

スポーク数 F16,R21 F16,R21
リム幅 C15 C17(自称)
リム高 50mm 50mm
リム素材 アルミ(カーボンフード) アルミ(カーボンフード)

C60については、前作よりも劇的に重くなっています。
もしかしたら23cが嵌る程度にワイドリム化している(16mmちょっと)のかもしれませんし、していないのかもしれませんし。
これについてはよくわかんないんですよね。
ただ、リムハイトが変わらずにここまで増量するのも異常かと。

 

ただ、リムハイトが変わっていないという事実、どちらも23cタイヤは使えるという事実はあります。

 

正直なところ、シマノのホイール戦略は迷走気味な気がします。
C40,C60というのも、あたかもリムハイトが上がったみたいな錯覚を起こしかねません。
プロの自転車屋でもこれについて騙されている人もいるので、一般人はなおさらという感じがします。

C60とかC50については、正直サイクリングしていてもほぼ見かけません。
これは50mmハイトだから、というのが最も大きな理由だと思います。
サイクリングでは使いづらいリムハイトなので。

 

しかしほかにも理由があると思うのですが、例えばデュラエースC60ってそれなりに高価です。
これを買うくらいならもうちょっと出してボーラワンでも海外通販で買うよ?という人も多いのではないでしょうか?

Campagnolo – Bora One (ボーラワン) 35 クリンチャーホイールセット (2018)

 

C50(C60)はアルミリムにカーボンフードを付けた構造ですが、それならばリムが軽いフルカーボンホイールのほうがいいよね?という感じですかね。

RS81グレードの廃止は痛い

シマノホイールは2018年モデルよりRS81が廃止になり、代わりにWH-RS700-C30というホイールが出てきました。
このRS81グレードの大きな特徴ですが、デュラエース(9000)と同じリムとスポークを使い、ハブだけグレードダウンさせているというものです。
そのため、RS81にはC24,C35,C50の三つがありました。

 

ホイールの場合、同じリムとスポークの場合、ハブでの性能差は正直なところ出にくいです。
特にシマノのデュラハブの場合、カンパのCULTハブみたいに劇的に回転が良くなるというほどでもないので、デュラとRS81では走行性能の差がわかりづらかったという問題があります。

 

逆にいえば、デュラを無理して買わなくても、RS81でそれなりに楽しめるという見方もできました。

 

さすがにこれだと商売的にイマイチだったのか、RS81グレードを廃止してRS700を投入してきました。
このRS700はデュラのリム同様、アルミにカーボンラミネートを施しているので、リムはデュラエースグレードとも言えます。
ただしC30一択になってしまいました。

そしてこのRS700-C30ですが、リムハイトは30mmではありません。
F24mm,R28mmです(笑)

 

この辺が超絶わかりづらいのが、2018年のシマノホイールの特徴です。

 

F24mm、R28mmではエアロ効果はまずありませんし、軽量リムにしたいならC24みたいにF21mm,R24mmでいいと思いますし。
このF24mm,R28mmの立ち位置がよくわかんないんですよね。
強いていうならば、C24だとリムが軽すぎて剛性が低いけど、28mmにしてリムの剛性を上げているとも考えられます。
ゾンダとかレーシング3あたりの立ち位置を狙っているのかもしれません。
重量的にもゾンダ、レーシング3、キシリウムエリートあたりがライバルなのかなとは思いますが、それにしてはやや割高なプライスになっている気がします。

Campagnolo – Zonda (ゾンダ) C17 ホイールセット

 

シマノホイールの利点ですが、他社がアルミホイールでもワイドリム化していく中、なぜかナローリム(C15)のままであるということです。
他社だとナローリムのままのアルミホイールはかなり少なくて、カンパニョーロのユーラスとか、マヴィックのR-SYS SLRとかに限られてきます。

Campagnolo – Eurus (ユーラス) Mega G3 クリンチャーホイールセット


Mavic【マビック】R-Sys SLR Clincher Road Wheelset

23cタイヤを使いたいとか、ナローリム(C15)がいい人にはシマノホイールくらいしか選択肢がなくなってきているのも事実です。

 

個人的にはシマノの【リムハイト詐欺】がどうにも好きになれませんが、ナローリム派にはほぼ唯一の砦です。
C40=40mmハイトみたいに安易に考えずに、情報収集しておかないとダメですね。




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