コンポを変えるとどれくらい速くなる??105?アルテグラ?デュラエース??

ロードバイクのコンポについて質問を頂きました。

今クラリスのロードバイクに乗っていますが、105に変えたらどれくらいスピードが上がりますか?
アルテグラではどうですか?

よろしくお願いします。




回答いたします。

コンポのグレードと速さの関係

ロードバイク用のコンポーネントには、クラリス、ソラ、ティアグラ、105、アルテグラ、デュラエースと6つのグレードがあります。
もちろん最上位のコンポはデュラエースです。

最上位のデュラエースは、コンポだけの価格でもクラリス完成車よりもはるかに高かったりします。
なのでやっぱデュラエースは凄いんだろうなと思う気持ちはわかります。

さて、コンポのグレードによって速さは変わるのでしょうか?

いきなり結論ですが、全く変わりません。

ロードバイクの場合、フロントギアとリアのギアの選択でギア比が決まります。
クラリスでもデュラエースでも同じギア比を選べば、同じケイデンスで回す限りは全く同じスピードしか出ません。

ただし、諸条件が重なるとわずかですが速くなります。

ではなぜ、みんな上位コンポを付けたがるのでしょうか?

コンポの違いは操作性の違い

コンポのグレードが上がると、向上するのは主にフィーリング的な部分と考えたほうがいいです。
わかりやすいところでいうと、変速時にSTIをカチッと動かしますよね。
上位コンポほどカチッと動かすレバーの操作感が軽く、それに対応してディレーラーの動きもスムーズです。

要は上位コンポほど、少ない力で確実かつ素早い変速が可能になるということです。

もう一つわかりやすい点ですが、ブレーキ性能です。
上位コンポほど、ブレーキ時に止まりやすいとかコントロール性がいいということが挙げられます。

要は上位コンポほど、少ない力で止まりやすいということが挙げられます。

あと、上位コンポほど各パーツの剛性が高くなっています。
わかりやすい点でいうと、クランクの剛性はクラリスとデュラエースではだいぶ差があります。

クランクの剛性ですが、どういうところに関わると思いますか?
クランクはペダルを踏みこんだ時にたわみます。
剛性が高いクランクは【たわみ】が少ないので、パワーロスが少なく後輪に力を伝えている感触があります。
逆に剛性が低いクランクほど、踏み込んだ際にグニグニ動くイメージで、パワーロスしている感触になります。

これは実はペダリングの軽さにも関わるので、実際には上位コンポのクランクほど踏み込んだ時の感触は軽く感じたりします。
なのでペダリングが軽く感じられる分、上位コンポのほうが【回せる】状態になるので実際にはわずかですが速くなります。

ただ、普段ケイデンスが80くらいの人が、急に100になるとかではありません。
そこまで劇的なケイデンスの差になることはありえませんが、感触としては確実にペダリングが軽く感じ取れますが、劇的に速度が上がるということはありません。



上位コンポほど変速段数が多い

上位コンポほど変速段数が多いというのはご存知だと思いますが、まとめてみます。

コンポ名 リア変速数
デュラエース 11
アルテグラ 11
105 11
ティアグラ 10
ソラ
クラリス

例えば11-28Tというスプロケを考えてみます。
当たり前ですが、11は一番重いギア、28は一番軽いギアです。

まずはクラリスグレードの8s(11-28T)から。

11-13-15-17-19-21-24-28T

見てもらえばわかるように、11Tの次は13Tとなって、13Tの次は15Tとなっており全体的に飛び飛びになっています。

次に11速の105(11-28T)のスプロケを。

11-12-13-14-15-17-19-21-23-25-28T

11~15Tまでは1T刻み、それ以降もクラリスの8sに比べるとそこまで飛び飛び感がありません。
これは当たり前ですよね。
11-28Tの間に、8枚あるか11枚あるかの違いなので。

これが何を意味するかというと、例えば15Tだと軽すぎて13Tだと重すぎるという場面があったとします。
クラリスの8速の場合、13Tと15Tの間にはギアがありませんので、どちらかを我慢して使うしかありません。
105の11速の場合、間の14Tを使えばちょうどいいという形になります。

足の強さにあったちょうどいいギアを選ぶことで速くなる可能性もあるので、ギアの枚数の問題で上位コンポにすると速くなる可能性もあります。

重量

上位コンポほど軽量になっているのですが、まとめるとこんな感じです。

重量 変速数
デュラエース 1950g 2×11
アルテグラ 2313g 2×11
105 2438g 2×11
ティアグラ 2714g 2×10
ソラ 約2800g 2×9
クラリス 2×8

これらは例えばバンド式のフロントディレーラーと直付でも重量は変わりますし、スプロケの歯数でも重量は変わりますのであくまでも参考値です。

シマノコンポは下位グレードでもきちんと変速する

シマノコンポの凄いところですが、安くてグレードが低いクラリスやソラでも、きちんと変速してくれるという点にあります。
カンパニョーロだと一番安くてもそれなりの値段になってしまいますし、スラムでも同様です。

海外通販で買うと、105フルセットで45000円前後だったりします。
ティアグラフルセットでも4万ジャストくらい。

さすがにソラフルセットとかクラリスフルセットみたいなのは需要がなくて販売されていませんが、もし海外通販でクラリスフルセットがあったとしたら2万程度で買えてしまうのではないでしょうか?
そんな値段のクラリスでも、きちんと変速してくれます。

時々クラリスやソラで変速が調子悪い・・・と相談を受けますが、これについてはパーツスペックよりも調整不足が大きいです。
クラリスでもトコトン突き詰めて調整すれば、かなりバシバシ決まりますよ。

最低限105?

よく【完成車のコンポは105以上にすべし】みたいなことを言われますが、性能だけで言うならティアグラでも十分満足いくと思っています。
ですが世間では105信仰が強いんですよね。

これの大きな理由ですが、105まではデュラエースをベースに作られているので、同じ世代のデュラエースとは完全互換だからです。
STIだけデュラエースとかクランクだけデュラエースなどのグレードアップが出来るのは105までです。

ただしブレーキとBBについてはデュラのものでもクラリスなどと組み合わせて使うことができます。

105以上の優位性ですが、一番のメリットはリア変速が11枚あるという点ではないでしょうか?
これによりより細かい変速が可能になり、ちょっとだけ重くとかちょっとだけ軽くという変化が付けやすいので、路面状況の変化に対応しやすいんですね。

また一昔前までは、105以上しかSTIから出てくるワイヤーが内蔵されていませんでした。
105以上だとワイヤーがバーテープの中を通る形でスッキリ見えて、ティアグラ以下はいわゆる触角という時代がありました。
またティアグラ以下はクランクのデザインが異常なレベルでイケてないという時代もありましたね。

ところが現行モデルでは、クラリスR2000でもワイヤーは内蔵式になっていますし、クランクも上位クランクと同じ4アーム化しているので、近づいてみないとわかんないレベルになってきました。
なので見た目は下位コンポでも悪いものではありません。

私は手が大きいのでさほど気にしたことがないのですが、一般論としては上位コンポのSTIのほうが小ぶりになっていて握りやすいです。
なので女性とか手が小さい人は、ブレーキングのしやすさや握りやすさなどを考えた場合、上位コンポを選んだほうが快適で安全とも言えます。

クラリス⇒デュラでも速度は【原則として】変わらない

上位コンポほど軽量で、回転性も良く、操作性が高いという特徴がありますが、同じギア比で乗る分には、クラリスでもデュラエースでも速度は変わりません。
デュラ=速い、というのはほぼ妄想と思っていいでしょう。

しかしながら、変速のスムーズさやブレーキの軽さは、やはり上位コンポに軍配が上がります。

例えば1分間に2回シフト操作をしている人なら、3時間乗れば360回STIを操作しているわけです。
実際のライドでどれくらいシフト操作やブレーキングしているかなんて数えたことがありませんが、動かすということはわずかな力ではありますが体力を消耗しているとも考えられます。
それが上位コンポになるほどストレスが小さくなるというわけですね。

私は性能と価格のバランスから、105&アルテグラミックスにしています。
具体的なところでいうと、こんな感じです。

STI 105
クランク アルテグラ
FD 105
スプロケ アルテグラ
RD 105
ブレーキ 105
BB PF30(シマノ以外)
チェーン 105

変速性能を上げたいと思う初心者さんは、フロントディレーラーかリアディレーラーのグレードを上げようとする人が多いです。
しかし、変速性能という面でいうと、フロント変速ならクランクが第一で二番目にSTI、リア変速でいうとSTIが第一で二番目がスプロケかなと思っています。

フロント変速ですが、歯数差が大きいところをFDがチェーンを持ち上げていくわけですが、クランク&チェーンリングの剛性が低いと、スパッとした変速にはなりません。
なのでクランクの剛性重視でアルテグラにしています。

RS500、105、アルテグラのクランクの違い。剛性はどれだけ違うのか?【質問いただきました】


リア変速ですが、リア変速はそもそも歯数差が少ないところを動かすので、下位グレードでも劇的に悪いという感覚はありません。
STIのグレードが上がると、小さいアクションで変速が完了するという意味でSTIが第一かなと思います。
二番目はスプロケのグレード。

ディレーラーのグレードは、そこまで大きな要素ではありません。

こういうミックスコンポが出来るというのも、105以上ならではなんですね。
なので【105以上がオススメ】というのは真実ですが、ソラやクラリスで劇的にダメということはありません。

もうすぐR7000系105が出ますが

これも何度も書いていることですが、もうすぐR7000系105が登場します。

ついに105がモデルチェンジ!R7000シリーズになったぞ!

これについて期待している人もいるようですが、R8000アルテグラやR9100デュラエースの時と同じく、前モデルとそこまで大きな差があるわけでもないので、私は安く買える5800系をオススメしています。
R9100が出たときは9000系がやたら売れたそうですし、R8000が出たときは6800アルテグラが売れたと聞きますが、単に安くなっているからです。
それでいて大きな性能差はないので、105で考えている人は安くなっている5800系を今のうちに買ったほうがお得です。


Shimano – 105 5800 グループセット

R7000系で期待できることとしては、105グレードの油圧ディスクが出るということくらいでしょう。

コンポの交換は、お金がかかる割にはそこまで大きな差になりにくい気がしています。
クラリスやソラでもちゃんと調整すればパシパシ変速は決まります。
ただ操作性では上位コンポには勝てませんし、クランクの剛性などでペダリングの軽さや変速性能はやはり上位コンポには勝てません。

ただ、速度的にはほぼ変わらないという現実もあるので、コンポを交換したいと思う人はなぜコンポの交換をするのか理由を明確にしてからしたほうがいいでしょう。




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