荒川サイクリングロードにおける工事とエトセトラ。サイクリングロードとロードバイク。

荒川近くに住んでいるわけでもないのでさほど興味がなかったのですが、なんか某自転車メディアにて【荒川サイクリングロードと自転車問題】が取り上げられていたので、個人的に思うことを書きます。

これは荒川だけでなく、サイクリングロード全般における問題だと思いますが。



荒川サイクリングロード問題

厳密には荒川サイクリングロードと呼ぶのは違う部分もあるのですが、面倒なのでとりあえず一括りに荒川サイクリングロードと呼びます。

荒川河川敷の特に下流域でよく聞かれた問題ですが、ここは河川敷にあるグラウンドで野球少年が野球をしていたり、散歩している歩行者などもたくさんいます。
小さな子供を連れている方も多いようです。

そんな中、高速でかっ飛ばすロードバイクなどのスポーツサイクルが歩行者などへの脅威になっているということで、過去には【自転車は20キロ以下で走りましょう】というアナウンスがあったこともありましたが、それを守らないロードバイクなども多かったようです。

そこで今年になってから、荒川下流河川事務所よりこういうアナウンスがあったわけです。

荒川下流部の河川敷にある「緊急用河川敷道路」(足立区小台一丁目地先(扇大橋右岸上流))において、高速で走行する自転車に減速を促すための対策を実施します。

「緊急用河川敷道路」では、高速走行が原因となる歩行者と自転車の接触事故が度々発生しています。これまで安全対策として、「新・荒川下流河川敷利用ルール」(以下「利用ルール」という。)の策定、周知を図るとともに、看板の設置やイメージハンプの施工等を実施してきました。

このたび、足立区小台一丁目地先の緊急用河川敷道路において、舗装の更新を行うこととなり、高速走行しにくい舗装(※)で施工することとしました。あわせて、自転車等への安全対策として、舗装が変わる地点及びその手前に注意を喚起する看板を設置します。(詳細は本文資料(PDF)別紙をご覧ください。)
(※)高速走行しにくい舗装:飛散防止措置が講じられた砂埃の発生が少ない土系舗装

「利用ルール」では、「自転車は徐行し、歩行者を優先しましょう。」と規定しております。誰もが安全で快適に利用できるように、「利用ルール」をしっかりと守り、また他の利用者への心遣い・譲り合いの心を忘れないようにしましょう。
利用ルールホームページ:http://www.ktr.mlit.go.jp/arage/arage00138.html

http://www.ktr.mlit.go.jp/kisha/arage_00000218.html

どうやらこれについてネット上では様々な意見があるようですが、あえて私の考え方を書きます。

多摩川サイクリングロードでは

多摩川の場合ですが、過去にスポーツサイクルと歩行者の接触事故があり、大変残念なことですが歩行者はお亡くなりになっています。
そのため【ゆっくり走りましょう】というアナウンスだけでなく、調布や府中の辺りではサイクリングロード上に凹凸(ハンプ)を連続的に設けることで、速度抑制帯のようなものがあります。

多摩川については何度か走ったことがありますが、休日ともなると小さな子供が歩いているエリアもあります。
大変残念なことですが、小さな子供が歩いているすぐ横を減速もせずに走るロードバイクもいます。

私なりのサイクリングロードの考え方

私も初心者だったころは、サイクリングロードばかり走っていたことがあります。
そのうえで、今はほぼサイクリングロードを走ることはありません。

いろんな考え方があると思うのですが、サイクリングロードの設計速度、想定速度ってママチャリを想定しているのではないかと思っています。
ロードバイクなどのスピードが出る自転車を走ることを想定して作るなら、最初から事故防止のために歩行エリアと自転車エリアを分けて作ると思いますし、もっと広い道を設計するでしょう。

多摩川の【ハンプ】にしても、荒川の【舗装改善】にしても、要は高速で走りぬけて歩行者に脅威を与えているから出来たのですよね。
凄くいい方は悪いですが、ロードバイク側の自業自得なんだと思っています。

歩行者に脅威を与えるような走り方さえしていなければ、こういうことにはなっていないでしょう。
もちろん、マナー良く走っている方もいるという前提です。

道路交通法に、交通弱者の規定があります。

第十八条
2 車両は、前項の規定により歩道と車道の区別のない道路を通行する場合その他の場合において、歩行者の側方を通過するときは、これとの間に安全な間隔を保ち、又は徐行しなければならない。

第七十一条 車両等の運転者は、次に掲げる事項を守らなければならない。
二 身体障害者用の車椅子が通行しているとき、目が見えない者が第十四条第一項の規定に基づく政令で定めるつえを携え、若しくは同項の規定に基づく政令で定める盲導犬を連れて通行しているとき、耳が聞こえない者若しくは同条第二項の規定に基づく政令で定める程度の身体の障害のある者が同項の規定に基づく政令で定めるつえを携えて通行しているとき、又は監護者が付き添わない児童若しくは幼児が歩行しているときは、一時停止し、又は徐行して、その通行又は歩行を妨げないようにすること。

二の二 前号に掲げるもののほか、高齢の歩行者、身体の障害のある歩行者その他の歩行者でその通行に支障のあるものが通行しているときは、一時停止し、又は徐行して、その通行を妨げないようにすること。

※車両というものには軽車両、つまり自転車も含まれます。

私も道路交通法に詳しいわけではないですが、荒川下流域は緊急用河川敷道路という扱いで公道ではないということですが、ここに道路交通法が適用されるのかは正直知りません。
ただもし適用外だったとしても、道路である以上はマナーとして守るべきことであることには変わりないと思います。

で、何が言いたいのかというと、道路交通法を読む限り、要約すると歩行者の近くは安全な距離を保ち徐行しろ、子供や高齢者が歩いているところでは停止、徐行しろという意味になります。
サイクリングロードでは歩行者も子供も高齢者も歩いているのですから、そもそも高速域でかっ飛ばすロードバイクが走るような場所ではないと思うわけです。

しかしながら、ロードバイクが走っては【ダメ】とは思いません。
低速で歩行者に脅威を与えないように走るのは構いません。

ですがロードバイクですから、低速で走ることに不満を感じるからそれなりの速度で走るわけです。
そういう風に、ロードバイクとしてそれなりの速度を出したいなら、一般道に行けば済む話だと思います。

いろんな意見が合っていいと思うのですが、例えばサイクリングロードの歩行者エリアと自転車エリアを分離させればいいという意見があります。

これは確かにそうですが、そんな予算がどこにあるんですか?

詳しくは知りませんが、例えば多摩川とか荒川で歩行者エリアと自転車エリアを完全分離するような構造を作るとしたら、数千万とか億単位の予算がかかるはずでしょう。
そんな予算をどこから生みだすのか疑問ですし、行政の限られた予算をそんなところに使うのもどうかなと思います。

なのでスピードを出したいロードバイクは一般道を走れば済むだけの話です。

あと、もし自転車エリアと歩行者エリアを分離するというなら、よくある【間に木があって分離している程度の構造】ではむしろ事故が起こりやすくなると思っています。
というのも、小さい子供などはどういう動きをするかなかなか予測がつかない面があり、間違って【容易に】自転車エリアに入ってきてしまうことも考えられます。
そうなると木などで視界が遮られている分、歩行者の侵入に対して発見が遅れます。
なのでもし歩行者エリアと自転車エリアの完全分離を主張するなら、両者の間がかなり離れているような構造(10mくらいは離れているなど)を作らないと意味がないように思います。

こう書くと、【一般道では車やトラックなどで危ない】とか【車に幅寄せされて危ない】という意見が出たりしますが、それは車側の問題です。
交通弱者保護の観点から見れば、自動車から見て弱者の自転車に配慮して運転すべきことです。

この手の問題を書くと、【そもそも小さい子供をサイクリングロードのような自転車がバンバン走るようなところで手もつながずに放置している親も悪い】という意見をいただくこともあります。

これについては個人的にはその通りだと思うのですが、世の中の親全てが完璧にできるというわけでもないですし、そういうのを気にしない親もいます。

だからといって万が一小さい子供にサイクリングロードで自転車がぶつかった場合には、間違いなく自転車側の過失になるでしょう。


あと、幅寄せうんぬんですが、これについては過去にも書いたことがあります。

自動車の幅寄せに激怒する自転車乗り。幅寄せ問題について考える。

幅寄せされた、という人の話を聞くと、だいたいはロードバイクで無理な運転していることが多いような気がしています。
もちろん、悪質なドライバーが幅寄せして来ることも皆無ではないのですが、車の動きなどを察知して【空気を読んで走れば】別に幅寄せなんてされませんよ。

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私が心がけていることですが、例えばこういうのがあります。
・信号待ちの際に、わざわざすり抜けて前に出ずに、一番後ろの自動車の横に付きます。

⇒どう考えてもロードバイクよりも自動車のほうが速いので、ロードバイクが前に出ると自動車はロードバイクを追い抜きしないと渋滞になります。
その追い抜きの際に事故が起こりやすいので、無駄な追い抜きという事態を作らないようにすればいいだけ。

・後方でトラックがロードバイクを追い抜けなくていらついている雰囲気を察知したら、一旦歩道に乗り上げてトラックなどを先に行かせます。

⇒これは狭い道を走ってしまったときにあることですが、ロードバイクが渋滞を引き起こしていることがあります。
そういうときは歩道側の安全を確認したうえで一度歩道に乗り上げて、後方のトラックなどを先に行かせます。

※昨年11月に落車&骨折したときは、後方のトラックを先に行かせようとして道路のつなぎ目に引っかかって落車してますが。

輪行⇒大落車⇒手を骨折・・・

・交差点で左折専用レーンがあるときは、かなり注意します。

⇒左折専用レーンがある場合、ロードバイクは直進したくても出来ない場合があります。
これはケースバイケースで違うのですが、安全性を確保できるときは左折レーンから直進しますし、無理だと思ったら流れに乗って左折してしまいます。

自動車運転者から見て、ロードバイクが邪魔という話は結構聞く話です。
世の中にはDQNもいますので、下手にいらついたドライバーにロードバイクが轢き殺されかねないので、私は自分を守るために【空気を読む能力】が大切だと思っています。

ちょっと前に東名にて後方から煽ったり、無理矢理前に出て停止させるドライバーの事件が社会問題化しましたが、頭がおかしい奴なんて世の中にはたくさんいます。
私はロードバイクなんかで死にたくないので、自分を守るために空気を読んで自動車を優先させるように走ります。

もちろん、なんでロードバイクが自動車に気を遣わないといけないのか、という意見もあるでしょう。
でも現実問題として頭がおかしいやつはたくさんいるので、自分を守ろうとしたら自動車を優先させるように空気を読んだほうが得策です。

自動車がロードバイクを撥ねた場合、自動車側は損害賠償だとか刑事罰だとか制裁を喰らいますが、ロードバイク側は致命傷とかカネでは解決できない怪我を負うこともあるわけです。
それでいて、自動車のドライバーは怪我もしない可能性もあります。
カネで解決できる自動車のドライバーと、カネで解決できない致命傷を負うロードバイク、この図式は間違いない事実です。

だから空気を読んでロードバイクに乗るのも必要でしょう。

世の中には頭がおかしい奴なんてたくさんいます。
そういうのに立ち向かう勇気も必要なのかもしれませんが、私は立ち向かうよりもスルーして自分を守りたいので、空気を読む能力、スルースキルは大切だと思っています。

頭がおかしい人、で思い出しましたが、私は普段通勤時はママチャリです。
歩道と車道の区別がない狭いバス通りを通らなければならないのですが、一か所見通しが悪い左カーブがあります。

いつも逆走してくる子供を乗せたママチャリのオバサンがいるのですが、この方、いつもママチャリとしては信じがたいスピードで走ってきます。
セリフを付けるなら【オマエラ、ゼンイン シネーーーー!】みたいな感じで、鬼気迫る表情で自転車を漕いでいるので、恐らくは保育園の時間に必死なんでしょう。

いつも逆走してくるのですが、左カーブで接触事故になりそうになったことがあります。
そのとき、【こっちは子供乗せてるんだ!!子供が怪我したらどうするんだ!!!】と怒鳴られました。
逆走するお前が悪いと言いたいところですが、あの鬼気迫る顔を見たらスルーしたほうが得策だと思ってスルーしました。

あの事故未遂でオバサンが目覚めてくれることを期待していたのですが、それ以降も安定して逆走です。
ほかの方ともしょっちゅうぶつかりそうになっています。
いつも思うのですが、あれだけの速度で急ぐなら、あと10分早く出発していればいいんじゃね??と思うところではありますが。
大切なお子さんなら、是非とも自力で守ってほしいところなんですけどね。

あと、今回の荒川の工事では、土系の舗装に変えることでロードバイクの速度を抑制するという試みのようですが、正直なところさほど効果はないのではないでしょうか?
というのも、近年のロードバイクはタイヤが太くなっていく傾向ですので、別に多少の舗装状態が悪いところなら難なく走れます。
プロ選手なんてパリルーベみたいな石畳のガタガタ道をロードバイクで走っていますしね。

また、最近はグラベルロードなんて車種もありますし、個人的には行政側の施策にも疑問はあります。
せっかく限られた予算を使うなら、もうちょい何かなかったのでしょうかね・・・

多摩川のハンプについても、正直なところそこまで効果が上がっているとも思えませんし。

慣れた人とか、ハンプがあっても減速せずに通過していましたし。

話は逸れましたが

サイクリングロードを走るロードバイクを否定するつもりはないのですが、ルールとマナーを守って低速で走ればいいだけです。
私も初心者時代はお世話になりましたし、初めてのビンディングペダルの練習は人がほぼいないサイクリングロードでしましたし。

でもそこから一歩進んで、それなりの速度で走りたいなら一般道に行きましょう。

一般道だと怖くて走れないという人も聞きます。
正直なところで言うと、私も過去に交通事故に遭った後は、しばらくの間は一般道を走るのが怖くて1ヶ月くらいはサイクリングロード専門だったことがあります。

ただ、一般道を走って【怖い】というのは、ロードバイクがサイクリングロードを走ることで【歩行者が怖く感じる】のと何ら変わりないと思うのです。
なのでサイクリングロードでは、すぐに停まれるくらいの速度で走ることが必要です。

サイクリングロードだと信号がなくて止まる必要がなく快適だという人もいますが、私は逆じゃないかと思っています。
サイクリングロードは歩行者が多いため、減速を強いられたり止まる場面はむしろ多いはず。
歩行者保護とか無視してスピード上げるという人には絶好の場所かも知れませんけどね・・・

だいぶ前にサイクリングロードについて書いた記事について、こういうコメントを頂いたことがあります。

超久々にサイクリングロードをロードバイクで走って思ったこと。

歩行者の優先は事実ですが
歩行者が他者の往来を妨害して良いということではないので
道路横断時に直進車両が優先されるのは当然です。
また、サイクリングロードは道なので、
子供が自転車の練習をしているというのも正直理解不能です
(親は子に何を教えているのでしょうか・・・)

お互いの利害が一致しないときはお互いが最低限法律を守った上でマナーを守るべきです。
片方が一方的に譲歩することはマナーではありませんし、それを当然と考えることが既にマナー違反です。

言いたいことも意味も分からなくはないのですが、サイクリングロードという場所に限った話でいうならば、道路交通法の規定を読む限りでは自転車側が譲歩する必要があるのは明白です。
限られた狭い空間に歩行者と自転車が混在しているわけで、自転車側には歩行者に配慮して徐行する義務があるわけです。

ついでに書くと、子供の自転車の練習でサイクリングロードの一部を使っている人もいます。

これについてですが、近年は多くの公園が【自転車乗り入れ禁止】になっていたりするので、事実上練習する場所が少なくなっています。

なのでこれについては大目に見てあげてもいいんじゃないかと思います。

歩行者も、わざとロードバイクの往来を邪魔しようとして歩いているわけではないでしょうし、サイクリングロードという狭い空間に限った話でいうと、【ロードバイク側が歩行者に配慮して当然】なわけです。

なので私が考えるサイクリングロードというのは、
・自転車は徐行する場所
・あくまでも歩行者優先
・どうしてもスピード出して走行したいなら、一般道に行ってください
・サイクリングロードを歩行者エリアと自転車エリアを分ければいいと思う人は、行政を動かす&予算を確保してください

私はロードバイクの脱初心者の第一歩は、サイクリングロードに行かなくなることだと思っています。
確かに自動車もいないので安全に走れる場所という見方もできますし、私も事故った直後はサイクリングロードでリハビリしていたこともあります。
自動車がいないところでロードバイクを走りたいというなら、そのためには低速でサイクリングロードを走ることがマナーであり義務と言っても過言ではないでしょう。

あと、一般道にも自転車通行帯を整備すべき、という意見もよく見られますが、私はこれについてもあまり価値を見出していません。
そういうものがあったら便利だし安全性も高まるのかもしれませんが、狭い国土の日本で自動車車線を減らしてまで、また予算をかけてまで自転車に優遇をしたところでさほど効果があるとも思えません。
自動車車線を減らせば渋滞などの問題も起こるでしょうし、予算をかなりつぎ込んで整備してもどれだけの効果(事故率減少など)が望めるのでしょうか??

あくまでも私個人の意見です。
人それぞれ意見が合っていいと思いますが、現実問題としてはこういうことなんではないでしょうか?

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