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MAVICホイールのハブは回転が悪い?回らない?の真実

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よく、「MAVICのホイールは回転が悪い。クソ」という表現を見かけます。
これについて、実際のところはどうなのか、書いていきたいと思います。

MAVICのハブは、他社と構造が違う

MAVICのハブは、ほかのホイールメーカーと違いシールドベアリングを採用しています。
ほかにもシールドベアリングを採用しているメーカーはありますが、接触式シールドベアリングと言って、防水防塵のためのシールがベアリングに接触する形になっています
このため、シールとベアリングの間で摩擦が起こるため、回転が渋くなります。

 

シマノやカンパ、フルクラムなどの大手メーカーは、カップアンドコーンという形式を取っています。
つまり、MAVICは回転性よりも防水防塵性を高めてメンテフリーを目指しているのに対し、カップアンドコーンを採用しているメーカーは回転性を重視する代わりに、高頻度でのメンテナンスを要求しているのです。
カップアンドコーンのハブは、きちんと定期的にメンテナンスしないと回転性能が極端に落ちます。
MAVICみたいにシールドベアリングを採用しているメーカーは、メンテナンスは不要であり初期状態の回転性能が落ちにくい構造をしているといっていいでしょう。

実際に乗ってみて、違いを感じるのか?

同じホイールでハブだけ入れ替えて試乗できれば、ハブ単体の性能差を確認できますが、ハブの交換は不可能です。
ですから、似たようなグレードのホイールとして、シマノデュラエースC24(カップアンドコーン)と、MAVICキシリウムエリート(接触式シールドベアリング)で試します。

 

まずどちらもハブの調整をしてベストな状態を目指します。
マヴィックはホイールに付属するY字型工具を使い、フレームにセットしたままでも玉当たり調整が可能です。

 

 

あと、マヴィックの場合、ハブにグリスは使いません。
専用のミネラルオイルを使います。これ、どういうわけか自転車屋ではまず手に入りません。通販で買ったほうが早いです。入手しづらい・・・

スタンドでの空転(後輪)で、デュラエースC24は130秒ほど、キシリウムエリートは70秒ほどでした。
どちらもアウター×トップにしてクランクをフル回転させて一旦サイコンの速度は70キロ以上にします。クランクを止めてサイコンの速度が60キロになった時点からの計測時間です。

 

こう書くと、結構違いますね。キシリウムはもうちょい煮詰めればもっと上がるかもしれません。

 

さて、同じバイクで二つのホイールを乗り比べます。
平坦なところでは、ハブの回転差は全く分かりません。ぶっちゃけ、ホイールの剛性が結構違うため、キシリウムのほうが漕ぎ出しや加速は軽く感じてしまいますが、今回は剛性がテーマではないので割愛。

 

登りについても、回転性は特に違いを感じません。

 

下り坂ですが、長い下り坂をペダリングを止めてみます。
わずかにデュラエースのほうが進む感触はありますが、正直大した違いではありません

 

スタンド空転時には倍近い差があったにも関わらず、乗ってみると差はわからないのが現実です。

スタンドの空転時と実走はまるで違うもの

ロードバイクには様々な抵抗がかかります。
チェーン、BB、ハブ、プーリーなどのコンポによる回転抵抗、タイヤの摩擦による抵抗など様々ありますが、一番大きいのは乗り手自体の空気抵抗です。
例えるならば、人間の空気抵抗とロードバイクの回転抵抗を比べたら、回転抵抗は人間の空気抵抗の数十分の一程度でしょう

 

スタンドでの空転では、人間が乗っていませんから空気抵抗は関係ありません。
なので、人間が乗って感じる分には、シールドベアリングとカップアンドコーンの差はほとんどないといっていいでしょう。

 

ちなみにですが、マヴィックのハブの改造として、接触式シールドベアリングを非接触式シールドベアリングに交換するという手法もあります。
これにすると防水防塵性はかなり落ちてしまいますが、スタンド上では驚くほどクルクル回り続けます。
スタンド上では。
実走で驚くほどクルクル回り続けるかと聞かれたら、正直な話お金をかけた分の差があるかは微妙なところです。
もし気になるなら、シールドベアリングの寿命が来て交換するときに、あえて非接触式シールドベアリングに変えてみるのもアリかもしれません。




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