【インプレ】チェーンオイル付けたらどれくらい放置する?30分?1時間?ロードバイクのチェーンオイルを考える。

ロードバイクのチェーンには、当たり前ですがチェーンオイルを定期的につける必要があります。
ここで疑問。
よく【チェーンオイルつけたらしばらく放置して浸透させる】とありますが、サイトによってその放置時間はバラバラです。

10分というサイトもあれば、30分というのもあります。
数時間というのも見たことがあります。
ごくまれに即座に拭き取れというのもありますが・・・



チェーンオイルはどれくらい放置すればいいのでしょうか?

チェーンオイルが必要な場所


チェーンオイルがなぜ必要かというと、チェーンの動きをよくするためです。
チェーンは接合部のところが動くので、接合部の中にオイルがないとギシギシいうわけです。

チェーンは汚れたらまずは洗浄して、乾かしてから注油します。
洗浄して乾かしたあと、オイルを付けずにクランクを回してみると、まあなんてギシギシ言うことか!
これがオイル切れ状態というわけですね。

チェーンのプレート部にはオイルは必要ありません。
防錆効果が・・・という人もいますが、接合部の内部にオイルを付けるとそれが回転でしみだしてきてプレート部にも付きます。
なので防錆効果を狙ってプレート部にも付けるというのは、むしろつけすぎ状態と言えます。

注油後、どれくらい放置する?

ロードバイクのチェーンへの注油では、本来はチェーンの接合部の【内部】にだけオイルがあれば十分です。
しかし内部にだけ注油するというのは物理的に不可能で、チェーンの外側から注油するしかありません。

ボトル式の垂らすタイプだと、このように接合部だけを狙って注油できます。

ちょっとわかりづらいですが、チェーンの左右にある隙間から内部に垂らすイメージです。

繰り返しますが、オイルが必要なのは接合部の【内部】です。
外から注油しているので、内部に届くまで時間がかかります。

大量にかけてあげれば中に届くのも早くなるでしょうけど、あくまでも注油の基本は【最小限に】です。
一滴ずつ垂らしていき、中に浸透するのを待つ。

これが一体どれくらい待てば浸透しているのかという話なわけです。

スプレー式?ボトル式?


チェーンオイルにはスプレー式のものとボトル式のものがありますが、これでも浸透性は変わるはずです。
スプレー式だとスプレーとしての噴射力がありますので、ボトル式で垂らすよりも早く内部まで浸透する可能性が高いです。

スプレータイプで接合部だけ狙って注油というのはなかなか困難です。
ワンプッシュで出過ぎてしまうからです。

なのでスプレー式オイルの場合は、ざーっと振りかけるように注油するしかないのですが、個人的にはこれだけオイル付けすぎになるのと無駄が多い気がするので好きになれないので、スプレー式のものはほぼ買いません。

スプレー式のほうが浸透させるための力が強いでしょうから、スプレー式とボトル式でも放置時間は変わるかと。

オイルの粘度

オイルにはサラサラ系もあればしっとり系もあるわけで、オイルごとに粘度は違います。
粘度が違うということは外から垂らして内部まで到達するのにかかる時間も違うということです。

当然サラサラしているほうが落下速度は速いので、チェーン外側から垂らしたときの内部への浸透時間は早いでしょう。

グルグル回せば浸透する?

チェーンにオイルを付けた後、クランクをグルグル回せば勝手に中まで浸透するという意見もあります。
これについては若干の疑問があります。

確かに中まで潤滑するとは思いますが、チェーンを回転させると遠心力でむしろ外側に飛ばす方向の力がかかるはずです。
具体的に言うと、チェーンに水をつけてクランクをグルグル回すと、遠心力で水分が飛び散るのが確認できます。

水は粘度がないのでオイルとは違うのですが、グルグル回せばいいというのもなんか違う気がしています。
どうしても時間がないという場合を除いて、じっくり放置して浸透させたほうが被膜形成にはいいのではないかと考えています。

実験してみた

実際にオイルの浸透速度を比較するという意味で、金属製のパレットにオイルを一滴垂らし、どれくらいの速度で落下していくのか見てみました。

今手元にあるのがボトル式だとAZのロードレースSPと、マヴィックのフリーボディオイルしかありません。
スプレー式だとワコーズのメンテルーブ、RESPOのチタンオイルがあります。
マヴィックオイルはチェーンオイルではなく粘度も高いのですが、比較という意味でごく少量をパレットに置き、それがどれくらいで落下していくのか比較してみました。

実験に使用したのは、左から順に
・AZ ロードレースSP
・ワコーズ メンテルーブ
・RESPO チタンオイル
・マヴィック フリーボディオイル

この4つです。
チェーンオイルではないものもあります。
これをチェーンに一滴ずつ垂らすような量で垂らしてみます。

光で反射して超絶わかりづらいですw

なので拡大画像で。

これを少し傾斜させてみます。

5分後の様子。

微妙に私が映ってますw

15分後の様子。

3時間後。

11時間後。

すみません、見づらい画像で・・・

オイルによって落下速度はバラツキがあるようですが、正確に同じ量を最初に落としたわけではないので若干の差は誤差でしょう。

実際にはチェーンに浸透させるので1センチも落下していれば浸透しているかと思われますが、チェーン内部に浸透させるには時間をおいてから拭きとりしたほうがいいということは明白です。

チェーンオイルは多すぎても汚れを引き寄せてしまうわけですが、少ない量をつけると内部までの浸透時間もかかると考えていいでしょう。
どれくらい放置するのかについては、オイルに寄っても違うと言ってよさそうです。
私は一晩くらい放置してから拭きとりにしていますが、そのほうが内部までしっかり浸透している感覚があるからです。

まあ、クランク回してみてオイル切れのシャリシャリ音がしていなければ問題ないかと思いますが。

一滴だと多い?

ボトル式のオイルをチェーンにつけるとき、リンク部に一滴ずつ垂らしていくというのが定石です。
ただ一説によると、垂れてくる一滴では多すぎるという話を聞いたことがありました。

ただあれを一滴ではなく半滴(?)にするというのがどうやったらいいのかよくわからなかったのですが、先日思うところがあっていつもより少なくなるようなイメージで【半滴ずつの注油】をしてみました。

で、オイルをつけていって一晩放置し、チェーン表面をかなり念入りに拭き取ります。
私の場合、イメージですがウェスでチェーンを挟み、クランクを40回転くらいさせて拭くイメージです。
40回転という数字に特段の意味はありません。

その状態で乗ってみたのですが、回転も軽いし100キロくらいの走行ではオイル切れもなし(当たり前か・・・)。
AZのロードレースSPを使ったのですが、このオイルはどちらかというと汚れやすいオイルです。
ただ、100キロ走った後のチェーンを見る限り、いつもより汚れも少なかったです。
あと気のせいかもしれませんが、いつもより回転が軽い気がしたのですが、このあたりは感覚的なものが多いので立証不可能です。
プラシーボかもしれません。

いつも整備していて思うのですが、整備がドンピシャで嵌った時の乗り味って、なんか違う気がしています。
いつもと同じ空気圧なのになんか今日はいいなとか、ペダリングがいつもより軽いなと思うことがあるのですが、ドンピシャからわずかには外れると【なんか違う気がする】となることがあります。

ただこれは気のせいなのかもしれませんし、いつも思うのですが感覚的過ぎて言葉にするのが難しいところです。
理屈的には気温とか湿度とかでもタイヤのゴムの質は変わりそうですが、それを体感出来ているのか、気のせいなのかはいまだに不明です。

よくうどん職人さんとかは気温や湿度などで加水量を変えるとかいいますが、私もついに覚醒したのでしょうかw
ちょっとの違いがわかる漢になったのかもしれません。
たぶん、気のせいです。

さてチェーンオイルに戻ります。
チェーンオイルはチェーン内部にさえあればいいので、理屈的には確かに一滴でも多いのかもしれません。
チェーン内部に入ることができるオイル量は構造的に決まっていますので、それ以上のオイルだと飛び散るとか汚れの原因となるだけです。

チェーンの黒い汚れですが、主には鉄粉と言われます。
チェーン内部での摩擦で、オイルと金属が混ざって黒い汚れとなるわけですが、これ自体は決して悪いものではなく、しょうがない副生物です。
ただ汚れが汚れを引き寄せ、汚れが抵抗を生むということにもつながるので、オイルが多すぎるのは経済的にも良くないことと言えます。

同じオイルを使っても、オイルのつけ方によって回転性も変わります。
いろんな方法で試してみて、ベストな量を測るというのも面白いところですね。
理屈の上では、気温や湿度によってもチェーンオイルのチェーンへの絡みが変わるとかそういうのもありそうですが、まさか気温や湿度をみてそこまで調整している人がいるとも思えません。

ただ、ちょっとの違いが面白いのがロードバイクだと思っています。
サドル高でも、2mm変わると全然変わったりしますよね。
ハンドル高でも、スペーサー一枚分下がるともう別物ですよね。

ちょっとの違いを楽しむというのも、ロードバイクの醍醐味です。

ちなみにですが、いろいろチェーンオイルを使ってきましたが、なんだかんだAZのロードレースSPが最強なんじゃないかと思っています。
価格、潤滑性、耐久性のバランスが優れています。

最近は高価なオイルも売られていたりしますが、AZでいいやじゃなくて【AZがいいや】と思える性能です。




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コメント

  1. ダリオ より:

    オイルの浸透速度は、オイルが対象に付着したあとの毛細管現象による吸込みが影響すると思うので、噴射(または落下)速度はあまり影響しないのではと考えています。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      毛細管現象の速度には液体の粘性も関係しますが、液体の粘性は落下速度に関係するので影響は大きいと思いますよ。

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