アルミコラムのカーボンフォークは初心者向き??メンテフリー??【質問いただきました】

先日のカーボンフォークのコラムについて質問をいただきました。

http://roadbike-navi.xyz/archives/6052

こちらの記事を読みました。
カーボンコラムだと壊れやすいと思うので、初めてのロードバイクはアルミコラムのものを探そうと思っていますが、アルミコラムならメンテナンスも不要ということで合ってますか?




回答いたします。

アルミコラムは初心者向き?

先日のこちらの記事ですが、ハンドルの下げ方の手順について解説しました。

ハンドルを下げたい!けど手順を間違うと壊すぜ・・・

この手順ってかなり大切なんですが、どういうわけかネット上でも本でも、【ここを締めろ】とかは書いてあっても手順とかガタの確認とかは書かれていないことが多い気がします。

で、アルミコラムのカーボンフォークは初心者向きなのか?ということについてです。
これについてですが、確かにカーボンフォークよりは気を遣わないかもしれません。
ただ、アルミコラムでも壊れるときは壊れます。

こちらの動画ですが、走行中にハンドルが取れています。

ハンドルが折れたわけではなく、フォークのコラムが折れてしまったためにハンドルが取れたという状態です。
解説を聞く限り、【カーボンコラムのフォークは使ってない】と言っていますので、恐らくはアルミコラムなんでしょう。

本来ですが、素材としてはアルミニウム合金よりもカーボンのほうが剛性も強度も上です。
カーボンは戦闘機やレーシングカーなどにも使われますが、すぐ壊れるような素材なら飛行機なんかには使わないでしょう。

ただ、カーボンは方向性があり、想定していない方向への力には弱いとされます。
またオーバートルクなどでも壊れやすいですね。

アルミコラムのカーボンフォークだと、多少のオーバートルクでも壊れることは少ない気がします。
そういった意味ではアルミコラムのほうが初心者向きとも言えなくはないでしょうけど、実際のところ【初心者だから安全性を求めてアルミコラムを選ぶ】というのはあまり納得がいく説明ではない気がします。

カーボンコラムのカーボンフォークの場合、重量の目安としては350g程度が多い気がします。
一方、アルミコラムのカーボンフォークの場合、重量の目安としては550g程度はあることが多いです。

重量差は結構ありますし、カーボンコラムでもきちんと管理さえしていれば破損リスクなんてアルミコラムでもカーボンコラムでも変わらないです。

アルミコラムだとメンテフリー?

前回の記事で【アルミコラムのカーボンフォークなら、ハンドル下げてもコラムカットしなくても問題は出にくい】というニュアンスで書きました。
これはメンテナンスとは別問題です。

フォークですが、走行中の振動を受けていると、緩んできます。
そのため、アルミコラムでもカーボンコラムでも、定期的に緩んでガタがないかのチェックと、増し締めは必要です。

どれくらいで緩んでくるか、どれくらいでガタが出るかは一概に言えないところですが、私の場合は乗る前に必ずチェックしています。
チェック方法は前回も書いていますが、

1、バイクの横に立ち、フロントブレーキを強く握る
2、ブレーキを握ったまま、バイクを前後に揺するように動かす
3、ブレーキがかかっているのでバイク自体は動かないが、ガタガタするような感覚があればヘッドが緩んでいる

このチェックを行うのは、ハンドルの高さを弄っていない人でも同じです。
一度もハンドル高を変えたことがない人でも、走行中の振動でネジは緩んでいきます。
緩んだ結果ガタにつながるので、定期的にチェックして締めなおす必要があります。

締める順番は前回も書きましたが、ガタを確認して締めなおす場合、まずはステムを緩めます。

ステムを緩めてから、アンカーボルトを増し締めします。

そしてステムを締めます。

ステムを緩めずにいきなりアンカーボルトを締めても、構造的に何も起こりません。
最初にステムをフリーにすることが大切です。

もちろん、作業したらまたガタの有無は確認します。

これって、アルミコラムのフォークでも必須のメンテナンスです。
ガタがある状態で乗っていると、ヘッドのベアリングが壊れます。
だからアルミコラムだろうとカーボンコラムだろうと、メンテナンスの頻度なども変わりません。

強いて言うなら、カーボンコラムの場合はトルク管理に注意です。
トルクレンチは持っていたほうがいいですね。

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あと、こういう言い方すると大変失礼な風に聞こえてしまうかもしれませんが、メンテするつもりがないなら、ロードバイクはやめたほうがいいと思います。
ちょっとのことで命に係わる乗り物です。
先日もクイックリリースのことを書きましたが、

ク、クイックが・・・そんな位置で止めちゃダメ!クイックは正しく使わないと危険なモノになる。

クイックリリースも、正しく使えば安全でなおかつ便利なものです。
ところが使い方を間違えば、超危険なパーツに早変わりします。

2019モデルのジャイアントのクロスバイク、エスケープR3はクイックリリースのほかにナット止めも付属するそうですが、これはある意味英断です。

2019モデルのエスケープR3が値上げになった理由。なんとクイック⇒ナット止めに!

というのも、クイックを正しく使っていないことが原因の事故がどうも増えているようです。
クイックを正しく使わないと、走行中にホイールが抜け落ちる可能性がありますよね。

エスケープR3のユーザーだと、大変失礼ながらメンテに興味がない人もいると思います。
そういう人はクイックで異常が起こっていることに気が付かない可能性もあるわけです。
そういう人は危ないので、ナット止めにしておいたほうがいいですよね。

ヘッドのガタが事故につながるかどうかは別として、ロードバイクでは必須のメンテナンス部位です。
カーボンコラムだから初心者に向かないわけではありません。
カーボンコラムでも正しいメンテ方法さえ知っていればいいだけですし、それはアルミコラムでも同じなわけです。




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