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全面解禁されたツールドフランス2018では、ディスクブレーキ車がどうも少ないらしい。【再アンケート付き】

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シクロワイアードの記事でちょっと興味深いものがありました。
https://www.cyclowired.jp/news/node/270224

 

ディスクブレーキが全面解禁されたツールドフランス2018ですが、どうもディスク車全盛とはいかないようで。
これに対して個人的な見解を。



平坦ステージではディスク車?


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「解禁されるも、まとまらない」 ディスクブレーキを取り巻くプロトンとサポート体制の現況 - ツール・ド・フランス2018現地レポートby綾野 真
ツール・ド・フランス開幕と時期を同じくして解禁されたディスクブレーキの本格使用。この世界最大のレースには様々な新型バイクが投入されることもあり、ディスク化が一気に進むとみられたが、そうではない面も。ディスクを取り巻くツールの現状を調べてレポ...

 

こちらの記事によると、平坦系の第一ステージでは5チームが全員ディスクブレーキ車を使い、もう一つのチームが過半数がディスクブレーキ車という状態だったようです。
平坦ステージということでエアロバイクが多いわけです。

 

そして坂が含まれるステージになるにつれて、ディスクブレーキ車の使用率が下がっているという点に注目です。
これの理由はいろいろあるようですが、
・ディスクブレーキ車は総重量が軽くない
・パンク時のホイール交換の手間、時間的ロス
・ニュートラルカーのディスク用ホイールのサポート体制への不安

 

こんなところでしょうか。
個人的には坂でこそディスクブレーキのメリットが生きると思うのですが、平坦でディスク車を使い坂が出てくるとリムブレーキ車が優勢になるという現象が興味深いところです。

ディスクブレーキ車のメリットは


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プロ機材ですので、基本的にはカーボンホイールを使うわけです。
カーボンホイールとの相性という面で、ディスクブレーキは優勢です。
アルミリムだろうとカーボンリムだろうと、ディスクブレーキだと効きが変わることはありません。

 

リムブレーキのデメリットは、特にウェットコンディションでのカーボンリムとの相性の悪さです。
しかしドライコンディションではリムブレーキとカーボンリムの相性はだいぶ改善されてきているので、問題ないということのようです。

 

しかし、軽い力で制動力を得られるディスクブレーキこそ、ツールドフランスのような長期日程のレースでは体力温存につながるのでは?という疑問もあります。

 

特に山岳ステージこそディスクブレーキの恩恵が大きそうな気もしますが、一番のデメリットはやはりホイール交換の手間なんでしょうね。
パンクした⇒ホイール交換だ!という流れで、ディスクブレーキ車はどうしてもホイール交換に手間がかかります。
またチームのサポートカーが近くにいれば問題ないでしょうけど、ニュートラルカーの供給するホイールがどうなのかという懸念もあるようですね。

一般人は、ディスクブレーキは恩恵が大きい


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プロが使わないからダメ、という考え方はもちろん安易すぎます。
一般サイクリストの場合、少ない力でブレーキングできるディスクブレーキというのは魅力ではあります。

 

私自身の過去の記事を読むと、ディスク否定派だと思われがちなんですが・・・
私自身、ディスクブレーキ車は一般サイクリストにこそメリットが大きいと思っています。

 

一番のメリットですが、カーボンリムのブレーキ熱を気にしなくていいということです。
リムブレーキの場合、ブレーキシューとリムの摩擦によるブレーキ熱は、カーボンリムに損傷を与えます。
いまだにシマノがカーボンクリンチャーに手を出さない理由はここにあるようですね。

 

カーボンリムの放熱性が上がってきているとはいえ、それでも当て効きさせまくる乗り方はNGです。
プロはスポンサーからホイールを提供してもらえるのでいいでしょうけど、一般サイクリストは自分のお小遣いからホイールを買うわけで、ディスクブレーキになればカーボンリムの損傷は事故以外は考える必要性がなくなります。


FELT(フェルト) 2019年モデル VR2[カーボンフレーム][ロードバイク・ロードレーサー]

また、少ない力で制動力を得られるという点では、女性や子供、手の小さい人には大きなメリットがありますね。
手が大きい人でも、少ない力で制動力を得られるので体力温存につながります。

 

ただ私はディスクブレーキ否定の面もありまして、これの大きな理由は既存のリムブレーキ車を持っているユーザーが、新たにディスクブレーキ車を買いそろえるのはお金がかかるという点だけです。
お金に余裕があって気にしない人はいいでしょうけど、既にリムブレーキ用のカーボンホイールを持っている人が、またディスク用にもカーボンホイールを揃えたりするのはお金がかなりかかります。
そうなった場合、どうもメーカーとか業界の規格移行の流れに載せられているように感じてしまうのです。

 

ロード一台目の人は、キャリパーブレーキでもディスクブレーキでも、好きなほうを買えばいいと思っています。
ちょっと前までは今後の規格が不透明だから、ディスクブレーキが廃れる可能性もあるのかなと思っていましたが、世界の状況をみるとそうではなさそうに感じます。

ディスクブレーキについてのアンケート結果。世界でのディスクロードの普及はどうなっている?
先日はアンケートにご協力いただきまして、ありがとうございました。 アンケート開始から一日半経ったのですが、だいぶ回答数も落ち着いてきたようなのでここで一旦結果報告とさせていただきます。 今回のアンケートのテーマは、今後のディスクブレーキ車に...

アンケート

過去にディスクブレーキ車についてのアンケートは何度か行っています。
こちらがアンケート記事で(既に回答は打ち切りました)
http://roadbike-navi.xyz/archives/5179

 

こちらが結果記事です。
http://roadbike-navi.xyz/archives/5200

 

アンケート結果をまとめるとこうなります。

 

1、次にロードバイクを買い替えるなら、ディスクブレーキ?キャリパーブレーキ?

たぶんキャリパーブレーキ車を買う 34%, 176 Votes
たぶんディスクブレーキ車を買う 32%, 167 Votes
必ずディスクブレーキ車を買う 21%, 107 Votes
必ずキャリパーブレーキ車を買う 12%, 64 Votes
総数 514

 

【たぶん】と【絶対】を合わせた場合、わずかですがディスクブレーキ車に気持ちが傾いている人が多いことが分かります。
ディスク:キャリパー=274:240ですので。

 

2、今乗っているロードバイクはキャリパーブレーキ?ディスクブレーキ?

キャリパーブレーキ 86%, 509 Votes
ディスクブレーキ 13%, 78 Votes
ノーブレーキ(←死ね) 1%, 8 Votes
総数 595

 

現時点では圧倒的にキャリパーブレーキ車が優勢です。

 

私はこのアンケート以前まで、ディスク車にここまで興味を持っている人が多いとは思っていませんでした。
私自身は今のところ、次に買うのはキャリパー車の可能性が95%くらいです。
理由は単純で、持っているホイールとか使えなくなるからです。
ディスクブレーキ完成車を買っても、基本的には鉄下駄ホイールが付いて来るでしょう。
もしキャリパーブレーキ車を買ったら、付いていたホイールが鉄下駄でも、手持ちのホイールを付ければ済みます。
ディスク完成車を買ったら、同じくらいのホイールを買い足さないと満足いかないでしょうから、お金がかかるというのが大きな理由です。

例えばですが、先日読者様からROVALのカーボンホイールをお借りして試乗しました。
http://roadbike-navi.xyz/archives/6150

 

ROVALクラスのカーボンホイールを持っている人なら、ディスク車に買い替えてもROVALクラスのホイールを使いたくなるでしょう。
ですがまた30万近く出してカーボンホイール買うの??という問題が出ると思います。
直接は聞いていませんが、恐らくディスクブレーキ車にするつもりはないのではないでしょうか?

残りの5%は、今後シマノが13速とかに進化した場合、キャリパーブレーキ車でもフレームのエンド幅が変わる可能性もゼロではないと見ているからです。
エンド幅が変われば手持ちのホイールは使えませんから、それならキャリパー車にこだわる理由がなくなります。
http://roadbike-navi.xyz/archives/5274

 

さて追加のアンケートです。
前のアンケートとほぼ同じですが、前のアンケートから数ヶ月経って気持ちが変わりつつある人もいるかなと思いアンケートです。

 

[poll id=”29″]

 

当サイトに寄せられる質問で、【キャリパーブレーキにするかディスクブレーキにするか迷っている】という声は結構多いです。
そういう質問に対し、【前にやったアンケート結果】と【世界の動向】を教えるのですが、ぶっちゃけ今は非常に難しい時期です。
メーカー側はディスク推しですし、北米の新車販売の7割はディスクブレーキ車ということが判明しているので、ディスクブレーキが廃れる可能性はないとみていいでしょう。
キャリパーブレーキが無くなるということも正直考えづらいところです。

 

なのでどっちを選んでも特に問題ないところですが、強いて言うならディスク用ホイールはまだ過渡期な気がします。
ディスク用ホイールはキャリパー用ホイールの常識が通用しないので、スポーク数を減らすこともできませんし、組み方にも制限がかかります。

 

そんな中、これで大丈夫なのか?というホイールも存在します。

 

友達とホイールを交換することができないとか、中古市場でディスク用ホイールがまだ少ないとか問題もあるかと思いますが、前のアンケートから数ヶ月経ち、気持ちが変わっている人もいるのかなと思い再アンケートです。
一つだけ選択肢を追加していますが。




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