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5800系105からR7000系に組み替える価値はある??【質問いただきました】

2019モデル
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新型105について質問を頂きました。

ネットの評判などを見ると、新しいR7000の105はかなり良さそうに思うのですが、5800から組み替える価値はあるのでしょうか?
手が小さいので、握りやすくなったというR7000のブラケットが気になっています。

回答いたします。




そもそもR7000の改良点とは?

5800からR7000になり、何が変わったのかという話です。
主な変更点は以下の通りです。

ブラケット形状の変化

5800系とR7000では、ブラケット自体の大きさは実はほぼ変わりません。
ですがよりエルゴノミックなデザインになり、握りやすさは向上しています

 

※エルゴノミックデザイン・・・人間工学に基づいて、人間が自然に使いやすいようになっているという意味

 

また画像でもわかると思いますが、手が当たる部分に滑り止めの加工が施されているため、より扱いやすくなっていることは間違いありません。

 

それとレバーの大型化により、操作性が向上しているとか、フロント側はレバーアクションが小さくなっているため、より小さなアクションで変速が完了するようになっています。

アウターとインナーの歯が広がる

これはR9100デュラエースやR8000アルテグラでも採用されていることですが、クランクのアウターギアとインナーギアの間隔が広がっています。
これによりインナー×トップなどでチェーンの干渉が起こりにくいようになっています。

 

あと、デュラエースやアルテグラにはない、クランク長160mmがあるとか、シルバーカラーのクランクがあるのもR7000系の特徴です。

フロントディレーラーの違い

これは5800系の後期型(FD-5801)でも既に行われていた改良ですが、従来のロングアームの構造を改めました。
ワイヤーアジャスターもフロントディレーラーに内蔵される形です。

 

こっちが5800で、

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こっちがR7000。

 

この構造の変化で、引きも軽くなっています。
最近のフレームの多くは、ワイヤーがフレームに内蔵されるタイプです。
フレーム内蔵の場合、構造的にワイヤーの取り回しに無理があるものもあり、そういったフレームだと5800系だと引きがどうしても重くなります。
R7000ではそういったフレームでも引きが重くなりづらい構造になっているのもポイントです。

スプロケの歯数

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R7000のスプロケでは、歯数が大幅に増えました。
5800系では3種類しかなかったスプロケですが、5種類に増えました。

 

歯数構成は
11-28
11-30
11-32
12-25
11-34

 

の5種類です。
注意点としては、11-34のみ品番が違います。
4つの品番はCS-R7000ですが、11-34のみCS-HG700となるので注意です。

 

この時点でピンと来た人もいるかもしれません。
アルテグラでも同様ですが、11-34のカセットを11速対応のホイールに入れる際には、スプロケに付属する【1.85mmスペーサー】を入れる必要があります。

 

これは逆に言うと、11速未対応のホイールに11-34のスプロケを使う場合、1.85mmスペーサーを抜けばいいんですね。
(ただし10速【専用】ホイールには使えません)

 

これが実は裏技でして、11-34のスプロケは、11速に対応していないホイールでも11速化可能なんです。

 

7900デュラエースなどのホイールを使っている人には、意外な11速化が可能な裏技です。

 

なお、ロー32T以上のスプロケを使う場合、リアディレーラーはGSじゃないと動かないので注意が必要です。

リアディレーラー

リアディレーラーですが、R9100デュラエース、R8000アルテグラと同様に、シングルテンションでシャドー化されたものに変わりました。
これにより、チェーンの暴れが減り、なおかつリアディレーラーのはみ出しが減っているので損傷しづらいデザインになっています。

 

これについて性能的にどうなの??という話ですが、確かに感触は5800とは違いますが、個人的には大きな変速性能の差は感じていません。

重量差


5800系のフルセットは公称重量が2549g、R7000系は2530gです。
ただしクランク長、クランク歯数、スプロケ歯数などで変わります。

 

これらの公称重量はシマノがランダムに選んだものの平均値だったりするので、実測値とは異なる場合があります。
一つ一つのパーツの重量の誤差もあるので、【R7000になり19gも軽量化された】という喜び方は違うんじゃね?と思います。

 

そもそも19gの差って体感できます??
私には絶対にわからない自信があります。
ロードバイクの100gの軽量化ですら体感できる人は少ないと思いますが、数十グラムの差を体感できる人がいたら、スゲーなとある意味感心します。
(リムの50gの差は、体感できる人が多いと思いますが)

 

なので個体差により、フルセットで2400g台になるものもあれば、5800フルセットよりも重いセットもあると思います。

 

主な変更点はこんなところでしょうか。

5800⇒R7000の変更はオススメしません

もしフルコンポで5800⇒R7000に変更を考えているなら、個人的にはオススメしません。
同じグレードでの変更は、かけたお金に対するリターンがあまりにも少ないからです。
なんだかんだ、R7000系のフルセットを買えば7万くらいはしますが、7万かけてわずかな差、それも人によっては違いがわからない可能性もあるので、そんなところにお金をつぎ込むのはもったいないです。

 

もし握りやすさ重視でSTIだけ変更するなら、同じグレードの105に変更するよりも、アルテグラにしてもいいのでは?と感じます。

変速性能について考えるとき、初心者さんはディレーラーのグレードを気にするようですが、ディレーラーのグレードよりもSTIのグレードのほうがはるかに変速性能に貢献しています。
STIだけアルテグラは、握りやすくなるだけでなく変速性能も体感できるレベルで向上するはずです。

 

R7000系は売り出されたばかりなので、それほど値引きもかかっていません。
R8000は多少値引きされているようなので、価格差もそこまで大きくはありませんし。

5800は思ったよりも値引きになっていない

旧モデルになる5800系ですが、ウイグルなどで見る限り、R7000登場前と値段は変わっていません。

Shimano – 105 5800 グループセット

 

もうちょい待てば安くなるのかもしれませんが、せいぜいあと数千円程度しか下がらないと思われます。
4万アンダーは恐らくは起こらない気がします。

 

シマノはおおよそ4年周期でコンポのモデルチェンジがあります。
デュラ⇒アルテ⇒105⇒ティアグラ⇒デュラ・・・と一年おきにモデルチェンジするのが慣例です。

 

今回のR7000の目玉は、個人的には油圧ディスクブレーキのほうだと思っています。
レバーの握りやすさを変えたいだけなら、STIだけ変えればそれでよく、フルセットで変えるのは費用対効果が悪すぎると感じます。

 

完成車を買う場合でも、もし同じフレームで5800系とR7000系の在庫があったら、間違いなく5800系は値引きが大きくなっているでしょう。
私なら値引きが大きい5800系の完成車を買います。

 

それだけ、性能差は微々たるものだという話です。
雑誌などのインプレではどうしても誇張されている気がしますが、使った人に聞くと【5800でもいいんじゃね?】という感想を持つようです。




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