ホイールの剛性って、初心者さんにはイメージしづらいですよね。

ホイールの剛性についてメールを頂きました。

センプレプロsoraを購入し、サイクリングを満喫しています。
完成車についていたタイヤでは200km走りました。まだ全然減ってはいませんが、タイヤをコンチネンタルグランプリ4000S2に交換し、本日100kmほど走ってきたところ、あまりの乗り心地の違い・足を止めた時にいつまでも転がっていくような感覚が、想像していたよりも遙かに良く、タイヤが大事ということを痛感しました(空気圧はタイヤ交換前後で同じにしました)。
サイクリング仲間にもコンチネンタルグランプリ4000S2を勧めたいと思います!

また、ホイールは完成車付属のままなのですが、登りでダンシングをしたところ、前輪からカッカッと何かが当たるような音がしました(タイヤ1回転で1回くらいの音)。気になって止まって確認したところ、サイコンのスピードセンサーに傷がついており、マグネットが当たっていたようです。スピードセンサーを少し遠ざけるとダンシングしても音は鳴らなくなりました。シッティング時には異音はなかったため、これがもしかしてホイールの剛性が低いというものなのか?と思ったのですが、そのように考えて合っておりますでしょうか?

回答いたします。




ホイールの剛性

剛性という言葉は、ロードバイク初心者さんや、物理学に詳しくない人にはイメージしづらい言葉です。
中には強度と勘違いしている人も多いようですが、剛性と強度は実は何の関係もなく、剛性が高くても強度が低いものもありますし、その逆もあります。

ロードバイクにおける剛性、強度、耐久性の違いって??

剛性というのは、物体に力を加えたときの【変形しづらさ】です。
ホイールで言うと、縦剛性、横剛性、捻じれ剛性があります。

ものすごく簡略化すると、ホイールの縦剛性というのは振動吸収性に近いです。
ホイールの横剛性というのは、力がかかったときに横に振れるかどうかです。

捻じれ剛性はちょっと難しいところですが、リアホイールはトルクがかかったときにハブが捻じれるような動きをします。
それに伴って動くホイールのズレとでもいいましょうか。

剛性が高いホイールという場合、ホイールに力がかかっても変形量が少ないホイールということができます。
逆に剛性が低いホイールという場合、力がかかると左右への動きが大きくてブレーキシューと接触するとか、【加速時にワンテンポ遅れてくる】などと表現される場合もあります。

縦剛性が高くても横剛性が低い場合もあります。
代表的なところで言うと、SACRAさんの旧ホイールですね。
中華カーボンホイールも、剛性は低い印象があります。

リムハイトが高くなると、その分スポーク長は短くなります。
スポークが短いとホイールとしての変形量が減る傾向にありますので、リムハイトが高いほど剛性が高いことが多いです(縦剛性が高くてもSACRAさんのように横剛性が低いディープリムもあります)。

Campagnolo – Zonda (ゾンダ) C17 ホイールセット

マグネットタッチの場合

走行中にブレーキシューにタッチしてしまう場合、よほどシューを詰めていない限りは横剛性は低いホイールと評価されることが多いです。
マグネットタッチについては、マグネットとセンサーの位置が近すぎるだけのことが多いです。

ですが静止状態だとマグネットとセンサーは触れないのに、走行中、ダンシングのように大きな力がかかるとマグネットタッチしてしまうというのは、これが分かりやすい剛性のイメージです。
これだけを持って【剛性が低いホイール】と評価することはできませんが、力を加えたらホイールが変形していることには間違いありません。
これが剛性です。

私も経験がありますが、リアホイールに付けたマグネットとセンサーの距離が近すぎたせいで、ダウンヒルでのコーナーリング(ペダリングを止めている状態)でマグネットタッチしたことがあります。
カンカンカンカンと音が鳴っていました。

この時マグネットとセンサーの位置を近づけていた理由ですが、サイコンの反応が悪かったのであえて近づけました。
ただ近づけても反応に変化はなく、ただの電池切れの兆候でしたが・・・

コーナーリングでペダリングを止めていても、旋回する横Gでホイールは変形します。

ホイールの剛性は高いほどよい?

ホイールの剛性が高いほどよく進む・・・と言いたいところですが、剛性が高すぎるとロングライドでは疲れるだけです。
難しいところですが、人それぞれ必要とする剛性量、好きな剛性量は違うのです。

剛性が高いほどいいというほど、単純な話ではありません。

ここで注意ですが、こちらの本によると【リム重量が重いほどホイールの剛性は高い】みたいな記述がありますが、これは正しくありません。
同じ材料で作っているならば、リム重量が重いほど【リム剛性は】高いです。
リム剛性が高いとホイール剛性も高いかというと、そこまで単純ではありません。

ハブの寸法や組み方によってもホイールの剛性は変わります。

デュラエースC24は剛性が低い、と評価されることがよくあります。
しかしC24でも十分と感じる人もいるわけです。

人それぞれ、必要な剛性は違うのです。
C24の剛性で十分な人が例えばレーシングゼロみたいな剛性が高いホイールに乗ったならば、過剰剛性に感じる可能性もあります。

そろそろホイールメーカーも試乗を

昨日の記事でも書きましたが、メリダは常設の大型試乗ショップ(?)を伊豆に開設するそうです。

MERIDA X BASEが伊豆に新設!なんと全車種、全カラーが展示され常時200台のメリダ車が!

メリダの全車種、200台近い展示車があり、さらに試乗車もあるそうです。

ホイールの試乗というと、たまにサイクルイベントなどで非常設のコーナーという形であったりしますが、常設のホイール専門店があればもっといいのに・・・と思っちゃいます。
もちろん試乗できるということで。

私がキシリウムエリートを買ったときは、某ショップでマヴィックホイールの常設で試乗ができるサービスがありました。
有料でしたがその日のうちに返せばいいというシステムで、朝借りてそのまま100キロ走ったものです。

それくらい走ると、良い点も悪い点も見えてきます。

ホイール専門店ではなかなか商売にはなりにくいのかもしれませんが、せっかくだからメリダのところでマヴィック、シマノ、カンパニョーロ、フルクラムなどが協賛して試乗できるようにするとか、そういったサービスも欲しいですね。
個人的には有料であっても、そういったサービスを求めている人は多いと思います。

まあ、試乗だけして、買うのは海外通販という輩も出てくると思いますが・・・




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

Scroll Up