【105にしないと後悔するよ?】←本当ですか?【質問いただきました】

初めてロードバイクを買う方から質問いただきました。

初めてロードバイクを買う予定ですが、ソラかティアグラがついているロードバイクを買う予定です。
友達から「105付いてないと絶対後悔する」と言われたのですが、どうですかね?

ジャイアントとかにすれば105付いているものも買えそうですが、あまり見た目が好きになれなくて。




回答いたします。

105信仰

まさに105信仰というか、最低でも105にすべきという考え方はあります。
これについては、私自身が105付いているロードバイクに乗ってますので、確かにそういう考え方は強いです。

さて、そもそもなんで【105にしないと後悔する】と言われたのでしょうか?
その理由は聞いていますか?

まずは105とティアグラの違いから見ていきましょう。

105とティアグラの違い

現行モデル同士の比較になりますので、105はR7000、ティアグラは4700と考えてください。
スペック的なところでいうと、105はリア11速、ティアグラはリア10速です。

いろいろまとめてみたいと思います。

105 ティアグラ
変速数 2×11 2×10
最大ローギア ロー34T ロー34T
クランク 16,808 13,440 3,368
STI 25,326 25,430 -104
FD(直付) 4,257 3,695 562
RD(SS) 5,640 4,650 990
スプロケ(11-28) 5,233 3,432 1,801
ブレーキ 9,800 6,978 2,822
チェーン 3,922 2,758 1,164
BB 2,171 1,823 348
総額 73,157 62,206 10,951
重量 2530g 2714g 184g

価格差で見ると、105とティアグラでは約11000円の差があります。
一つ一つのパーツで見ていくと、さほど大きな差があるわけでもありません。
クランクとブレーキがやや差が大きい感じでしょうか。

変速性能という面で見ると、フロント変速は105のほうに軍配が上がりますが、そこまで大きな差ではないように感じます。
リア変速はほぼ同等くらいです。

ブレーキは105のほうが効きますが、ティアグラのブレーキも年々進化しているので最近のティアグラのブレーキはよく効きますし。

なのでまとめると、
・105だとリア変速数が一枚多い
・105のほうがちょっとフロント変速が良い
・105のほうがブレーキの効きがちょっと良い
・105のほうがちょっと軽い

こういう違いです。
使ってみるとわかりますが、ぶっちゃけた話でティアグラでも十分と言えるほどスムーズな動きをしていたりします。
でも世間では【105以上推奨】とか【105以上にしないと後悔する】という声は根強いのです。



最低でも105という理由

最低でも105と言われる理由ですが、まず第一に、シマノのコンポ互換性の法則があります。

ブレーキとBBを除き、同じ変速段数同士のコンポしか組み合わせはできない
(ただし世代が違う場合は例外アリ)

これが鉄則です。

現行モデルでは11速コンポは105~デュラエースまでありますが、これらのものは混ぜて使うことができます。
(ただし同じ世代が違う場合は例外アリ)

例えるなら、105を使っていてクランクだけデュラエースR9100という組み合わせは可能です。
逆に変速数が違うもの、例えばティアグラを使いながらクランクだけデュラエースR9100は無理です。

現在、ロードコンポで10速なのはティアグラだけなので、上位コンポのパーツと混ぜて使うことができません。
またティアグラ4700は10速コンポの中でも特殊なので、過去の10速デュラエースなどとも互換性はありません(チェーンすら互換性がない)。

私は5800系105でクランクとスプロケだけアルテグラになっていますが、クランクのグレードを上げるとフロント変速が良くなります。
ティアグラ4700系では互換性がある上位パーツがないため、特に弄るところもなく、そのまま乗るかコンポ総入れ替えするしかありません。

ティアグラ4700を使っていて【もう少し変速性能を上げたいな】と思っても、出来ることは調整スキルを上げるか、コンポ入れ替えくらいしかすることがないわけです。

こういう上位グレードのパーツとの互換性がある分、105以上が推奨される理由です。

用途によってはティアグラ以下も全然あり

これは考え方次第ですが、性能的にはティアグラ以下でも十分と言えるほどの変速性能はあります。
ユーチューブなどでもクラリスでかなり追い込んだ変速調整してピシバシ決めている人もいますが、クラリスだって自分で追い込んで調整すれば、かなりよく動きます。

ただし、最近のトレンドはワイドギアです。
リアのスプロケが大きくなっているので、変速数が少なすぎると使い勝手が悪くなります。

例として11-32Tのスプロケを見てみましょう。

11s 11 12 13 14 16 18 20 22 25 28 32
1 1 1 2 2 2 2 3 3 4
10s 11 12 14 16 18 20 22 25 28 32 x
1 2 2 2 2 2 3 3 4
9s 11 12 14 16 18 21 24 28 32 x x
1 2 2 2 3 3 4 4
8s 11 13 15 18 21 24 28 32 x x x
2 2 3 3 3 4 4

リア変速はちょっとしたギアの変化を付けたいときに使いますが、1T差だと本当にちょっとの変化が起きます。
これが4T差とかだとかなりの変化が起こります。

8sの11-32Tは隣のギアとの差が大きいので、【この中間にギアがあればラクなんだけどなぁ・・・】と思いながらも軽すぎるギアか重すぎるギアを選ぶしかありません。
これが11sと10sではまだ使い勝手がいいのですが、9s以下になって来るとちょっと使いづらさが出てきます。

リア32Tなんて使わないので歯数の小さなスプロケに変えることで解決もできますが、それでも10sと11sの優位性は変わりません。

ギア比の問題で適切なギアを選びにくいのが9s以下で、10s以上だとかなり使い勝手がいいということになります。
しかし変速性能としては、ソラとクラリスは上位機種よりもフロント変速が結構落ちますが、それでも必要十分なレベルです。
これがシマノの凄いところで、他社の廉価コンポだとまともに変速してくれなかったりしますが、シマノはクラリスでもしっかり動いてくれますし。

個人的にはギア比の問題から、ティアグラ以上のほうが使い勝手はいいと思っています。
ソラでもギリギリですが、クラリスになるとギア比的には使い勝手はあまり良くないです。

最初はよくわかんないので

私も最初クロスバイクを買ったとき、店員さんから【こっちはリア8速で、こっちだとリア10速なので使いやすいですよ】、みたいな説明を受けました。
その当時はママチャリ的な感覚しかなかったので、8速と10速を比べてもよくわかんなかったですし、ママチャリと比べると8速でも多いわけで、とりあえず8速でもいいだろと購入しました。

同じようにティアグラ以下のコンポがついた完成車を買った人の中で、買って間もないうちに【105に組み替えたいんだけど・・・】と言い出す人がいます。
組み替えるのは可能ですが、完成車についているホイール次第では105への組み換えで10万弱かかってしまいます。
そうなると、最初から105付いているほうがはるかに安く済んだわけです。

私自身もそこまですぷーつサイクルにハマる予定もなかったのですが、乗ってみると思いのほかハマってしまい、クロスバイクのコンポ交換は考えていました。

こういったことを考えていくと、最初から105が付いているほうが後悔は少ないとも言えます。
人間、上のモノに対する憧れって出てくるもんです。

まとめると
・ティアグラ以下でも変速はしっかりしている
・下位グレードのコンポほどフロント変速は落ちる
・変速段数が少なくなると、ギア比の問題で使い勝手が悪くなる
・人間の物欲は恐ろしい

こんなところでしょうか。
こういった理由から105以上が推奨ではありますが、個人的にはティアグラでも全然アリだと思います。


Shimano – 105 5800 グループセット




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