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荒川サイクリングロードに大量の釘!事件から思うこと。

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もう約3ヶ月前の話となりますが、荒川サイクリングロードに大量の釘が撒かれ、パンク者続出した事件をご存知でしょうか?
この事件は当初より知っていたのですが、あまり書くと模倣犯が増えるのかなと思いあえて取り上げていませんでした。

 

あれから約3ヶ月経ったのですが、そこそこネット上でも話題になっていた事件ですし、思うところがあって書きたいと思います。



事件の概要



出典:https://twitter.com/codedrunk/status/1013293171810267138

 

この事件ですが、今年の6月30日と7月1日に、荒川サイクリングロードで大量の釘が撒かれ、結果として通行していたロードバイクなどがパンク。
画像は荒川を通行するサイクリストが手分けして釘の回収に当たっている様子や、回収された釘の画像になっています。
メッチャ多いですよね。

 

この釘撒き事件ですが、実はこの時だけではないようです。
過去に10回以上同じようなことがあったらしく、管轄の国土交通省の荒川下流河川事務所でも注意喚起しています。


この事件の悪質性ですが、自転車がパンクしやすいように(?)短めの釘が大量にあるようです。
長いものよりも短めのもののほうが、タイヤに突き刺さる確率は上がります。
それにしても釘の本数は数万本らしいので、買うほうも大変だと思うのですが・・・

 

またこれも狙っているのかどうかわかりませんが、ステンレス製の釘のようです。
ステンレス製なので磁石にくっつかないので、回収は手作業になるしかないようです。
磁性を帯びた素材なら、強力な磁石を持っていけば回収は容易でしょうけど、ステンレス製じゃね・・・

 

悪質極まりない事件なのは間違いありません。

 

パンクというのは、単にチューブ代が無駄になるとかそういうレベルの話ではありません。
場合によってはパンクから落車し、大怪我する可能性もあります。

 

もちろんサイクリングロードですので、低速走行が推奨されています。
歩行者もいますので。
低速走行では落車する可能性は低そうな気がしますが、スピード上がっているときにこんなもん踏んだら、最悪落車して死にます。



ちょっと思うこと

この釘撒き事件ですが、私が知る限り犯人が確保されたという話は聞いたことがありません。
恐らく、荒川を走る自転車が気に食わない人の犯行じゃないかと思いますし、高速走行して歩行者に迷惑かけるロードバイクが嫌いなのかもしれません。

 

しかし、気に食わない、キライだから釘を撒いていいわけでは当然ですがありませんね。
何らかの過失(落としたなど)の可能性もゼロだと否定できるものはありませんが、普通に考えたらわざと撒かれたものでしょう。

 

さて、私はこのサイトで度々書いていますが、サイクリングロードという場所は、あくまでも低速で走る場所だと思っています。
というのも、サイクリングロードの設計を見る限り、時速40キロで走るロードバイクと歩行者が狭い空間で一緒になるということは当然ですが想定されていない作りです。
ママチャリ程度の走行速度を想定して作られているのではないかと思っています。

 

なので初心者さんの練習とかで低速でロードバイクが走るのはいいと思うのですが、中級者さんや上級者さんが速度を上げて練習する場所ではないと思うわけです。

 

ですが実態はどうも違うようで、サイクリングロードでタイムトライアルをしている人もいるようですし、ネット上で【荒川サイクリングロードで時速45キロで走行】などと堂々と書いている人もいます。
何かのデータを取りたいときは、確かに信号もなく車もいないサイクリングロードというのはうってつけなのかもしれませんが、でもそれってどうなのよ?と思うわけです。

 

今回読者様から、あるサイトに取り上げられている記事の内容についてタレコミがありました。
そのサイトでは、荒川サイクリングロードで様々な走行実験をして、時速45キロとかでワット数の計測をしているとか。
その実験結果自体は興味深いものがありますが、やる場所としてはどうなのよ?と思ってしまうわけです。

 

私は荒川サイクリングロードはほとんど行ったことがないので詳しく知りませんが、一部一般道になっているところもあるのでしょうか?
実際にサイクリングロード部分で行われたのか、一般道部分で行われたのか調べてもよくわかりませんでしたが、そういう実験をするなら、サーキットのようなクローズな環境でやるべきだと思うんですね。

歩行者が全くいなかったわけではないでしょうし、そういう歩行者を恐怖に陥れながらやるものでもないでしょうと。
ロードと歩行者が1mくらい離れていても、時速45キロとかで追い越しされると恐怖です。
2m離れていてもちょっとビックリするでしょう。

 

話は戻ります。
釘撒き事件では、故意なのか過失なのかもわかりませんし、もし故意に撒かれたものだとしても、どういう意図があって釘を撒いたのかは断定することができません。
しかし、普通に考えれば、ロードバイクの存在、もしくは高速走行とするロードバイクに敵意を持った人の犯行の可能性が高そうだと思うわけです。

サイクリストの歩行者やランナーの共存

前にも書きましたが、荒川サイクリングロードは、過去には【速度は20キロ以下にしようぜ!】という運動をやっていました。
厳密に言うと、荒川の下流域はサイクリングロードという扱いではなく緊急道路だったと思うのですが、実態としてサイクリングロード的に扱われているのであえて分けません。

 

しかし時速20キロ以下に速度を落とすロードバイクなんてあまりいなかったようで、今度は実力行使に出ています。
https://roadbike-navi.xyz/archives/5039

 

スピードを出させないようにするために、綺麗な舗装状態をあえて壊して、オフロード風にするという施策です。
これについて不満を持つ人もいるでしょうけど、要は荒川のサイクリストの一部がマナーを守らないために、仕方なく起こった施策です。
みんなが低速でまったりマナーよく走っていれば、こんなことにはならなかったでしょう。

 

前に記事でも書いていますが、こういう事案が起こると【自転車エリアと歩行者エリアを分けるべき】という案が必ずと言っていいほど出ます。
これが実現できるなら大賛成です。
でも実態として、かなりお金がかかる話であることは普通にわかると思いますし、荒川レベルのところでそういうエリア分けをして安全性を高めた道路設計にするには、数千万とか下手すりゃ億単位での予算が必要だと思うんですね。
それを寄付してくれるような方がいるならともかく、ほかにも予算をつぎ込まないと行けない分野がたくさんある中で、それほど重要度が高くないと思うわけです。

 

で、現実的にできる、ロードバイクと歩行者、ランナーの共存の方法はあります。
これは簡単です。

 

・ロードバイクなどのスポーツサイクルは、サイクリングロードでは20キロくらいの速度しか出さない。

・自転車同士の並走などはもってのほか。

・歩行者を追い越しするときは、十分減速して安全性をお互いに確保してから行う。

 

これだけ実践すれば、サイクリングロードを走るロードバイクに不満を持つ人も減ると思うんですね。

 

ですがこの方法、ロードバイク乗りの人としては低速すぎて不満だと思います。
そういう人は一般道を走ればいいだけ。
これで解決すると思うんですね。

 

私自身、初心者時代はサイクリングロードによく行きましたが、ここ何年も行ってませんでした。
今は身体のリハビリということで、サイクリングロードで低速で走っていますが、来週あたりからはそれもやめる予定です。

 

もし新設されるサイクリングロードがあるなら、自転車エリアと歩行者エリアを完全分離した構造だといいなと思うわけですが、ここでいう完全分離というのは自転車エリアに歩行者が入ることがないような構造ということです。
フェンスなどで完全分離してしまうしかないと思うのですが、そこまで予算をかける自治体があるとも思えないので、現実的には実現はかなり難しいでしょう。

 

ロードバイクというのは、乗らない人から見ると思ったよりも嫌われていることがあります。
一部の人の横暴で肩身が狭くなるというのもおかしいのですが、現実的な解決策として、ロードバイクでサイクリングロードを走るときは低速で!とすれば問題は少なくなります。
といっても、過去に荒川でも【時速20キロ以下推奨!】となっても守る人が少なかったわけですし、多摩川でも速度抑制のハンプがあってもさほど意味を成していない気がするので、サイクリストの良心に任せるという話ではないのかもしれません。

 

釘撒きなんて、怖いですね。

私が過去に聞いてビックリした事件ですが、【落車誘発兵器】という話をご存知でしょうか?
これはある地域にて実際に遭った話らしいですが、ロード乗りの多くはビンディングペダルを使っていますよね。
そこを狙った落車兵器が投入されたことがあるらしいです。

 

この事件の概要ですが、自動車がロードバイクを追い抜きして、ロードの前に出ます。
左端に寄って車が走行しながら、左のルートを封じ、ロードバイクとの距離を測った上で急ブレーキ!
すると後ろのロードバイクは衝突回避のために急ブレーキしますが、ビンディングペダルですのでとっさに足が出ず落車しますよね。

 

こういうことを繰り返していた人がいたらしいです。

 

私が聞いた話ではこの犯人は警察の張り込みで確保されたらしいですが(処分は不明)、これは明らかにロードバイクが嫌いとかそういう事情でしょうね。

 

先日もおかしな雰囲気を感じたら離脱せよ!という話を書きましたが、
https://roadbike-navi.xyz/archives/6972

 

おかしな追い抜きされて前に出る車がいたら、危ないので減速して様子を見るのが正解です。

 

自分もロードバイクに乗っている身分ですが、思っている以上に敵はいます。
敵と戦うのが好きな人もいるのかもしれませんが、スルー推奨です。




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