結局のところ、アルミフレームは常にカーボンフレームよりも下なのか?

アルミフレームとカーボンフレームの違いについて、質問を頂きました。

カーボンフレームはアルミフレームよりも軽いと言われますが、完成車重量を比較すると、例えばジャイアントのアルミTCR SLRは7.9キロになってますし、カーボンフレームのTCR ADVANCED2も7.9キロです。
どちらも105ですが、カーボンフレームのほうが軽いわけではないのでしょうか?





回答いたします。

アルミフレームとカーボンフレームの重量

確かにお話を伺う限りでは、どちらも105完成車ながら重量は同じになっています。
ここで、アルミフレームとカーボンフレームの重量について見ていきましょう。

ジャイアントのTCR SLRはアルミフレームですが、これは恐らく最も軽いアルミフレームだと思います。
未塗装重量で960gとなっています。
ややこしいことに未塗装重量ですので、塗装後の重量は1050g程度ではないかと推測します。

カーボンフレームで最も軽いのは、恐らくですがトレックのエモンダSLRではないでしょうか?
こちらは塗装後の重量で640gとなっています。

だいたいですが、アルミフレームの場合1100g以下だと軽量アルミフレームと呼ばれる傾向にあります。
具体的なところでいうと、ジャイアントのTCR SLR、キャノンデールのCAAD12、FUJIのルーベ、BMCのチームマシンALR、コーダブルームのFARNA SL(2)、ビアンキのFENICE、トレックのエモンダALRなどが入ってきます。


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これらはアルミフレームとしては軽いほうで、ハイエンドアルミフレームと言っていいでしょう。
一般的なアルミフレームですが、ミドルグレードで1400g程度、エントリーグレードだと1600gとかあるかと思います。

カーボンフレームですが、軽量フレームだと800以下のものもありますし、ミドルグレードで900g台、エントリーモデルだと1100g以上あるものもあります。
ただしカーボンフレームの場合、エアロフレームだったり特殊なフレームもあるので、必ずしも重いからエントリーグレードというわけでもありません。

アルミフレームの最軽量は恐らくジャイアントのTCR SLRなどになりますが、塗装後重量で1050g程度でしょう。
これがアルミフレームの限界です。
これ以上軽くすると、強度も剛性も無理が生じるだろうと思います。

アルミ カーボン(エアロを除く)
軽量 1100g以下 800g以下
ミドル 1400g程度 1000g程度
エントリー 1600g程度 1100g以上
最軽量 960g(未塗装) 640g(塗装後)

アルミフレームは製造原価が安い

カーボンフレームに対し、アルミフレームのほうが製造原価が安いです。
これは素材としてのアルミの値段に加え、フレームとして加工するための人件費なども含めて考えても、カーボンよりも安価に作れるというのが特徴です。



アルミはカーボンよりも自由度が少ない

アルミフレームでも、最近はトリプルバテッドといって場所によってパイプの厚みを変えたりして剛性をコントロールしようとしますが、カーボンフレームに比べると設計の自由度が狭くなります。


カーボンフレームの場合、局所的に肉厚にしたり、局所的にカーボンのグレードを上げて剛性を高めるなどが容易にできます。
それに比べると、アルミフレームは設計の自由度が少ないわけです。

以前に比べると、アルミフレームでも様々な工夫をして剛性をコントロールしようとすることができるようになっていますが、カーボンに比べると自由度は下がります。

また、素材の特性としてですが、カーボンは素材自体で振動を減衰する力が強いのですが、アルミフレームでは素材による振動の減衰は少ないのが現状です。

重量だけを見ない

TCR ADVANCEDのフレーム重量がわかりませんが、恐らくですがフレーム重量はTCR SLRとほぼ同じくらいではないでしょうか?
それか数十グラムだけ重いかくらい。

重量だけ見ると同じグレードになるかもしれませんが、こういうのは乗り比べると結構な差があります。
ハイエンドアルミフレームとエントリーグレードのカーボンフレームを比べた場合、一般的な傾向としては加速性はアルミに軍配が上がります。
振動吸収性はカーボンに軍配が上がります。
どうしてもアルミフレームが勝てないのは、振動吸収性です。

私が乗っているLOOK765は未塗装重量で1100gありますので、カーボンフレームとしては重い部類になります。
765はエンデュランスバイクだからということもありますが、TCR SLRのほうが加速性はいいでしょう。

アルミなのかカーボンなのかという問題は、よく聞く質問です。
どっちがいいかと聞かれると、これはその人の乗り方の好みなどもあるため、それに応じて選ぶ形になります。

純粋な走り、加速性やスピード感などは、ハイエンドアルミとエントリーカーボンの比較だと、ハイエンドアルミが勝つでしょう。
しかしアルミフレームは振動吸収性については劣りますので、どっちを重視するか次第で選ぶものも変わります。

アルミフレームが常にカーボンフレームに負けるのかというと、そんなことはありません。
ハイエンドアルミはレベルが高いフレームばかりです。
よくカーボンキラーなんて言い方をするアルミフレームもありますが、それでも振動吸収性だけはカーボンにかなわないのが実情です。

あと、フレームとしての寿命はアルミフレームのほうが早く劣化します。
アルミはどうしても金蔵疲労を溜め込む性質があるので、日々劣化していくものです。

もしレース目的でどちらかを選ぶなら、TCR SLRのほうがシャキシャキ走るでしょう。
ロングライド目的ならば、TCR ADVANCEDのほうが向いていると思います。
レースでも荒れた路面が多い道なら、カーボンフレームのほうがいいでしょうし。
アルミフレームはどうしても微振動が伝わってきますので、これはしょうがないところです。

値段的にはTCR ADVANCED2のほうが高いですが、これは単に製造コストの問題で、アルミフレームよりもカーボンフレームのほうが高くつくというだけの話です。
値段差=性能差ではありません。

どっちがいいかは非常に難しいところではありますが、いいアルミフレームはエントリーグレードのカーボンフレームよりも走りがいいことは多いですし、アルミフレームが必ずカーボンフレームよりも下というわけではありません。

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コメント

  1. Dai より:

    私はCAAD12 2016年モデルにシャマルミレ装着とラレーCRNにキシリウムエリートS装着の2台ありますが、やはり自分の好みで車体の特性を選ぶのが正解ですね。軽いから〜とかカーボンだからとかではなく、自分の走る目的とフレームを合わせるのがいいのではと思いますね。まあ、私は鉄分大好き人間なのでキビキビしたのとぐにゃぐにゃするのを両方楽しんでます(ホイールの剛性によって印象はかわりますが)。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      最終的には自分の好み、まさしくそれが正解ですよね。
      カーボンだからいいとか、アルミだからダメという考え方をする人もいますが、要は自分の好みとあえばそれで十分なわけです。