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チタンフレームのロードバイクって軽いの??しなやかな乗り味が魅力!

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ロードバイクのフレーム素材というと、カーボンとアルミが二強と言っていいでしょう。
クロモリフレームもありますが、残念ながら現在は少数派で、クロモリフレームを作っていないメーカーも多数あります。

 

そんな中、マニアにされているフレーム素材に、チタンがあります。
チタンフレームってどうなの?軽いの?と知らない人もいるでしょうから、ここでチタンフレームについてまとめてみます。



チタンフレームの魅力

重量は軽いの??

ロードバイクに使われる素材でチタンというと、漠然と【軽いんでしょ?】と思う人が多いのではないでしょうか?
よく様々なボルトをチタンにして軽量化したりしますし、デュラエースのスプロケは一部にチタンが使われているので軽量化されています。

 

ですが、実はチタンと言うのは、アルミよりも重い素材です。

 

アルミの比重(同じ体積で比べた質量)を見ていくと一目瞭然です。

素材 比重(g/cm3)
アルミ 2.7
チタン 4.5

チタン自体はアルミよりも重いというわけです。

 

ですがこれをもってチタンはダメと言い切れるわけではありません。
ここで次に出てくる概念ですが、引張強度というものがあります。
これは引っ張りの力を加えた場合にどこまで耐え切れるかという数字なので、要は強度を意味します。
一般的なアルミ素材の6061と、チタンフレームで使われるTi-6AL-4V、Ti-3AL-2.5Vを見ていきましょう。

素材 引張強度(N/mm2)
6061アルミ合金 310
Ti-6AL-4V 957
Ti-3AL-2.5V 661

このように、アルミ合金よりもはるかに強い強度を持っているのがチタン合金です。
Ti-6AL-4Vは6%のアルミを添加した合金で、Ti-3AL-2.5Vは3%のアルミを添加した合金という意味ですが、前者のほうがロードバイクのフレームとしてはよりグレードが高いチタン合金といえます。

 

強度が高いので、その分軽量化しても強度を保てるというわけですね。
ですがロードバイクのフレームとしてみた場合ですが、正直なところそこまで軽いチタンフレームというのは無さそうです。
パナソニックにはチタンフレームがありますが、フレーム重量1510g(サイズ550mm)となっているようです。
これがどれくらいの意味を持つかというと、重量でいうならばアルミフレームの中のエントリーグレードと似たような数字です。

 

ここで疑問を持つ人もいるかもしれませんので補足を。
チタンネジって折れやすいとか強度に問題があるって聞いたけど??という人もいるでしょう。
私自身もチタンネジって折れやすいものだと思っていました。

 

ただこれについては厳密に言うと間違いらしく、粗悪な材料で作られたチタンネジだと折れやすいということのようです。
Ti-6AL-4Vを使ってきちんと作られたネジだと、軽くて高強度のようです。




参考までに、剛性を表わすヤング率を。

素材 ヤング率(GPa)
Ti-6AL-4V 114
7075アルミ 71
6061アルミ 68.6

チタンは素材としてみると剛性も高いようです。

腐食に強い素材

チタンのいいところとしては、腐食に強い、つまりは錆びにくいという点です。
アルミは錆びないと思っている人もいるようですが、アルミは錆びます。
スチールよりは錆びに強いですが、アルミでも錆びは出ます。

 

チタンは表面にチタン酸化物が皮膜として形成されるために、錆に強い素材といえます。

剛性

素材としての剛性とフレームとしての剛性ではちょっと意味合いが変わります。

 

よくクロモリはバネ感があると言われますが、作ろうと思えばクロモリでもガチガチの剛性感溢れるフレームは作れます。
その分クソ重くなるかもしれませんが・・・

 

フレームとしてみた場合、チタンフレームはクロモリのようなしなやかな乗り味になることが多いようです。
クロモリのようなしなやかなバネ感があり、それでいてクロモリよりもはるかに軽いというところがメリットなのではないでしょうか?

 

先ほどの表で、アルミが最もヤング率(剛性)が低いと書きましたが、実は素材としてのアルミは特に剛性が高いわけではありません。
アルミフレームって剛性高いよね?と言われそうですが、あれはパイプを大口径化してパイプとしての剛性を高めているに過ぎません。

アルミフレームでも、パイプを細くすれば、恐らくは剛性を確保できずにグニャグニャな乗り味になるのではないでしょうか?
アルミフレームのパイプが太いのは、そういう理由です。

 

チタンフレームの場合、アルミフレームやカーボンフレームに比べると細身のパイプが使われることが多いようです。
これの理由はわかりませんが、重量と剛性のバランスから見ておおよそこれくらいがバランスがいいということなのかもしれません。

あと勘違いしている方も多いようですが、カーボンと言うのは、素材で見ると強度、剛性ともにアルミ合金よりもはるかに高いです。
ですがカーボンフレームって転ぶと割れるとか言われているわけで、強度的にアルミよりも低いと勘違いしている方は結構多いです。

 

カーボンフレームが脆いと思われていた理由としては、軽さを前面に出したかったために、肉薄にしすぎていたからなんじゃないなと思っています。
現在のカーボンフレームは、超軽量フレームを除けば落車で割れることも少ないですし、強度自体はアルミよりも上です。

問題はお値段

チタンフレームは一般的に高価なものが多いです。
これの理由ですが、金属素材として高いというよりは、加工の手間がかかるということでの人件費が高いようです。

 

チタンは溶接も難しく、職人さんが一本一本丁寧に作っている形なので、大量生産に向かないんですね。
これがデメリットで、チタンフレームを出しているメーカーの中には、オーダーメイド扱いにしているところもあるようです。

チタンフレームを作っているメーカー

上でも書いたように、チタンフレームを作っているメーカー自体、ほとんどありません。
オーダーメイドでの製作になる場合もあります。

パナソニック OTRC21、FRTC21

チタンフレームと言うとパナソニックを思い浮かべる人も多いかもしれません。
Ti-3AL-2.5Vを使用し、独自のしなやかさとバネ感を演出した一台。

重量 定価(税別)
OTRC アルテグラ仕様 8.4キロ 413,000~
OTRC 105仕様 371,000~
FRTC フレームセット 1510g 240,000~

オーダーフレームなので、納期は1ヶ月ほどかかるようです。

GIOS TITANIO(チタニオ)


【最大4,000円クーポン+P最大26倍(12/26 0時まで)】【2019モデル/ULTEGRA】GIOS(ジオス)TITANIO ULTEGRA【ホイール選択可能】(チタニオアルテグラ)チタンロードバイク【送料プランB】 【完全組立】【店頭受取対応商品】

 

Ti-3AL-2.5Vを使用したチューブで、ジオスらしいジオスブルーがカッコいい一台。
105完成車、アルテグラ完成車、フレームセット販売があります。
フレームセットは、フレーム重量1500g、フォーク重量380g。

ホイール 定価(税別)
アルテグラ完成車 マヴィック コスミックプロカーボン 618,000
アルテグラ完成車 シマノRS100 408,000
105完成車 シマノRS100 358,000
フレームセット 278,000

カラーリングのせいかもしれませんが、結構太めなパイプに見えるのは気のせいでしょうか?

デローザ TITANIO 3/2.5、SOLO


メタルバイクでハイエンドモデルを作っているおなじみのデローザ。
こちらは溶接痕処理などもさすがのきれいさを誇る一台です。

 

SOLOのほうはオーバーサイズのチューブを使って剛性感を高めているようです。

定価(税別)
3/2.5フレームセット 740,000
SOLOフレームセット 960,000

まあ、欲しいと思っても気軽には買えない値段も魅力ですw

 

このクラスのフレームだと、変なパーツでは組みたくないですよね。
相応のパーツで組んでいくと、結構なお値段になりそうです。
やはりカンパニョーロで組んだほうがカッコいいでしょうか。

ライトスピード


チタンフレームを専門に作っているアメリカンブランドです。
チタンフレーム自体一般的とはいい難いので、ブランドの知名度もちょっと低目かも。

モデル名 チタン素材 定価(税別)
T1SLフレームセット Premium 6AL-4V Titanium 470,000
T2フレームセット Premium 3AL-2.5V Titanium 320,000
CHROHALAフレームセット(ディスクブレーキ) Premium 3AL-2.5V Titanium 300,000
GRAVEL フレームセット(ディスクブレーキ) Premium 3AL-2.5V Titanium 303,000
T5 Premium 3AL-2.5V Titanium 240,000

フレームセット以外にも完成車もそれぞれあります。
なにより車種も豊富で、レーシーなものからロングライド向け、グラベルロードまでチタンで出来ているのが特徴。

LYNSKEY(リンスキー)


リンスキーはライトスピードの創業者が新たに作ったチタン専業ブランドです。
フレームはライトスピード同様にチタンのみ。

モデル名 チタン素材 定価(税別)
Helix Proフレームセット

トップチューブ:6AL/4Vチタン

 他:3AL/2.5Vチタン

440,000~
Helix Sportフレームセット 3AL/2.5Vチタン 360,000
R460フレームセット

トップ・ダウンチューブ:6AL/4Vチタン

 他:3AL/2.5Vチタン

500,000~
R360フレームセット

トップチューブ:6AL/4Vチタン

 他:3AL/2.5Vチタン

410,000~

レーシーなモデルからエンデュランスバイクまで幅広く揃えているのが特徴でしょうか。
ライトスピードもリンスキーも、ハイグレードなチタン素材(6AL-4V)のバイクと剛性を落とした3AL-2.5Vのバイクも用意しているのが嬉しいところですね。

カーボンでもグレードがありますし、アルミでもアルミ合金の品番によって結構変わります。
チタンフレームでも素材による差がどれだけ出るのか、楽しみなところですね。

TNI チタンロード  HR-III

こちらはTNIのフレームのみの販売で、フォークも付属しません。
お値段が安く、142,000円(税別)なのが大きな特徴。

 

3AL2.5Vチタニウムチューブを使用し、フレーム重量は1370gとそこそこ軽量に仕上がっているようです。

チタンフレームの魅力

チタンフレームのいいところですが、クロモリよりは軽く、それでいてクロモリに近いようなシナリがあるフレームになるという点ではないでしょうか?
腐食に強いという点でも、一生もののフレームと言ってもいいのかもしれません。

 

レーシングバイクとしてみた場合、軽量性や剛性ではカーボンフレームには敵いません。
メタルバイクにはメタル独特の良さがあり、見た目、走りともにカーボンとはまた違った世界を見せてくれるフレームでしょう。

 

デローザはさすがに高額すぎて買える人も少ないかもしれませんが、手に入れやすい価格帯のものもあるので、カーボンやアルミとはまた違った用途で使ってみたいという方にもいいのかもしれません。
個人的に面白そうだなと思うのは、ライトスピードのグラベルですかね。

タイヤクリアランスも40cまで行けるそうですし、これをツーリングバイクとして使っても面白いのかと。
ジオメトリも安定志向の一台ですし、これでオフロード遊びしてもいいでしょうし、オンロードのツーリングバイクにしても良さそう。




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