手組ホイールとJベンドスポーク。カベンディッシュだって手組ホイール。

書くかちょっと迷った案件ですが、いろいろと感じることがありまして。

当サイトでは、正直なところJベンドスポークのホイールに付いてはオススメしていません。
理由は単純なのですが、その前に。
こんなコメントが来ました。




カベンディッシュだって手組ホイールでツール出てるし、それで剛性や強度に問題あるわけないでしょ。

※実際のコメントは単に当サイトを罵倒したいだけだったので、そこは本筋ではないので編集してます。
いつも書いていますが、筋を通している反論には回答しますが、そうでないものには回答しません。

これについてですが、私の書き方にも悪い点はありましたが、ちょっと意味が違うと思ってまして。

Jベンドスポークの弱点

Jベンドスポークの弱点ですが、首の部分が折れやすいというのが唯一の弱点です。
逆にメリットを挙げるとすると、市販されているハブならほぼ何でも使えるとか、組み方の自由度が高いなどがあります。
入手性もいいですね。

で、唯一の弱点は折れやすいという一点ですが、乗ったらすぐに折れるというものでは当然ですがありません。
数年間折れることもなく使えている人もいますし、一年程度で折れる人もいます。
私の場合は32本スポークの手組ホイールを1年半ほど使用して、2回スポーク折れしてます。

ストレートスポークの完組ホイールの場合、スポークが折れた経験をしたことがある人って、かなり少ないと思います。
折れるとしても、リアメカ巻き込みなどの何かをヒットさせた場合でしょう。
ストレートスポークの完組ホイールと、Jベンドスポークの手組ホイール、スポークの折れやすさだけで言うならば、圧倒的にJベンドのほうが折れます。
これについて異論がある人はいないと思うのですが、乗り方などによっても変わりますし、折れない人もいます。
ただし、一般的にはJベンドのほうが折れやすいというのは事実ですので(単なる比較論)、折れたことがないという経験のみで語られても意味を成しません。

Jベンドのホイールですが、剛性についてはきちんとした組み手が考えて組む分には、剛性が高いものも作れます。
ただし、ストレートスポークのホイールに比べて、剛性を上げようとするとJベンドではスポーク数を増やさないと厳しいです。

これは剛性だけでなく強度面の話でもあるのですが、アルミローハイトホイールを考えてみます。
ゾンダとかレーシング3とかは当然ストレートスポークの完組ホイールですが、フロントのスポーク数は16本です。
手組で同じようなリムハイトのもので組もうとした場合、16本では剛性も強度も無理があります。
少なくともフロントなら20本は必要ですし、最近よくある【5万円くらいでデュラC24より軽い】などと謳っているJベンドスポークのホイールだと、だいたいはフロント20本です。

カベンディッシュは手組ホイールを使う

確かにカベンディッシュは、ENVEのリムとクリスキングのハブの手組ホイールです。
スポークはJベンド。

一応今まで書いていた手組ホイールはオススメしないという論調ですが、あくまでもローハイトリムの話のつもりで書いていました。
ディープになると、リム自体の剛性が高くなり、かつスポークも短くなるので、スポーク折れはローハイトよりもしづらくなります。

しかし、折れやすさという面ではJベンドが不利なのは変わらない事実です。(比較論)

で、当サイトでJベンドスポークのホイールをオススメしない理由ですが、比較論としてJベンドスポークが折れやすいというのは事実ですので、折れた⇒修理、と面倒なことが出てくるので、最初からストレートスポークの完組買っておいたほうが楽ですよという話です。
スポーク折れして修理って自分では出来ないですし。
プロ選手は、スポーク折れても自腹で直すわけじゃないです。
メカニックが直してくれますよね。

一般人は毎回自腹で直すわけですが、最近だと通販(海外含む)でホイール買う人も多いと思うんですね。
通販で買ったホイールって、直してくれないショップもありますよね。
そうなると直してくれるショップを探すのも大変だったりしますし、大変失礼ながらショップ店員でもホイール組むのが苦手という人もいますし、きちんと直してくれるショップとなると限られてきます。
下手なショップに直させると、またすぐにスポーク折れしやすくなりますし。

そういうところまで考えて、さほどJベンドスポークのホイールをオススメする理由がないんですね。
折れにくいストレートスポークのホイールを買っておいたほうが、長い目で見ればトラブルが少なく使えますし。

実例出すと申し訳ないんですが、アレックスのALX473EVOというホイールがあります。
これ、5万円程度で、デュラエースC24より軽いというのが1つのウリだと思うんですが、Jベンドスポークでリアは2:1です。

ALEXLIMS アレックスリムス ALX473 EVO ブラック シマノ用

Jベンドスポークでリアが2:1ということは、かなり乗り手を選ぶホイールだと思ってます。
リア24本で2:1なので、反フリー側はたった8本のスポークで支えているので、左右同数スポークよりは折れやすいです。

乗ったことがある人に聞くと、剛性が低いという話ばかり聞くので、しかもスポーク折れしやすいのは間違いないので(比較論)、修理費なども含めるともうちょい違うもの買ったほうがいいのでは?という提案になります。

プロが使っているから、というのは正直なところどうでもいい情報です。
FFWDはオランダで手組されたホイールですが、ほとんどがJベンドスポークです。
これもプロレースで使われた実績はありますし、それこそ昔は完組ホイール自体がなくて、みんな手組ホイールでJベンドスポークでした。

走りの性能についてはそのホイールごとで違うので、【手組だから】と一括りで評価するのはよろしくないところですが、ここは初心者向けナビですので、あくまでも初心者レベルに合わせたことを書いています。
そういう方が考える手組というのは、さきほど挙げたようなデュラよりも安くて軽いみたいなホイールのことを指していることが多く、その手の質問はかなり来ます。

走りの性能については、いい手組もあれば、ダメな手組もありますよね。
ただし最近の傾向を見たときに、ある一定ランク以上の完組ホイールには、手組ホイールは勝てないと思っています。

カベンディッシュが手組を使う理由ですが、今はENVEのサポートだからなんでしょう。
過去にはZIPPのリムを使った手組を使うために、ロゴを消してまで使っていたこともあるようですが、詳しい事情走りませんが彼に合うというか好きなんでしょう。

で、スポークがストレートスポークよりも折れやすいというのは、間違いない事実です。(しつこいですが比較論)
先ほども書きましたが、最近は通販で買う人も多いですし、通販で買ったホイールのスポークが飛んで、直せるショップ、直してもらえるショップで難民化する人もいます。
ちょっと前にも全く違う件でメールいただいた方がいましたが、その方は元々はショップと懇意にしていたようですが、あるパーツをっ海外通販で買って以降、行きづらくなったという人もいます。
そもそも、通販で買ったホイールだと面倒見ないショップもありますし、一方で最近だとメンテナンス専門のショップもあり、そういうところだとどこで買ったものでも修理してもらえますが、まだそんなに数は多くなく、地域差もあるでしょう。
私は首都圏在住なのでショップ関係には恵まれていますが、当サイトに寄せられる相談の中には、一番近いショップでも車で1時間はかかるという人もいます。

そういう事情をいろいろ総合したときに、それならストレートスポークの完組ホイールを買ったほうがトラブルが少ないのは確実なので、Jベンドスポークはオススメしないという話です。

Jベンドスポークを使った、ショップオリジナルの手組ホイールを売っているショップもあります。
私がよく行くショップでもあります。
そして評判がいいらしいです。

そういうのはショップでメンテナンスしてもらえると思うので、スポーク飛んでもショップに行けばいいだけなのですが、それができない事情の人も結構いるので、安さだけ見て変な手組ホイールは買わないほうがいいというのが私の意見です。

で、別にいいんですよ。
私の意見とは違う意見があってもいいですし、私の意見が絶対だなんて思ったこともありません。

個人的に思うことですが、【プロが使っているから】というのは、一般サイクリストにはあまり意味を成さないことが多い気がしています。
サポートを受けて貰える立場の人と、自分の財布からお小遣いをやりくりして買うのでは、意味が違うと思うんですね。
また壊れてもすぐに代替品を手に出来る人と、壊れると難民化する人にも分かれます。

手組ホイール自体も走行性能はいいものもあります。
ただし、何度も書いているように、比較論で言うとスポーク折れはしやすいです。
懇意にしているショップに手組ホイールを作ってもらうように頼めば、そのショップがメンテナンスも見てくれるでしょう。
アフターサービスまで体制が整っているなら、モノにもよりますが手組でもいいと思ってます。

問題なのは完組風にパッケージ化された手組ホイールを、通販で買う場合です。
修理不能に陥る場合もありますので、そういうのはオススメしないということです。




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