先日のスペシャライズドの風洞実験について、コメントいただきました。

先日、スペシャライズドの風洞実験で、ワイヤーの空気抵抗がどんなものなのかという実験があったことを記事にしましたが、

ワイヤーの内装、外装で空力は大きく変わる??そんな実験が。スペシャライズドの風洞実験を見て思うこと。

いくつかコメントいただきました。



頂いたコメント1

こちらが頂いたコメントです。

そりゃあ普通の外装フレームとワイヤー内装フレームの両方に人載せて実験したらほぼ変わらなくなるでしょ。
そんな事になったらワイヤー内装って事がウリにしづらくなるからメーカーとしては「どちらも大して変わらない」って結果は出したくない。だったらある程度違った結果が出るような実験をしてその結果を公表する。当たり前の事だね。別に数字を弄ったり実験環境を偽ったりしてる訳ではないから、そこまで批判する意味も分からん。

この方は、人が乗った状態なら、ワイヤー内装と外装で結果がほぼ変わらないことを認めています。
そこを認めるのであれば、そもそもこんな実験自体が無意味だと思うのが私の意見です。

ロードバイクはあくまでも人力で動かす乗り物であって、人が乗ってなんぼです。
人間が乗ってない状態で何秒速くなる!!と結果を出したところで、個人的には何の意味があるのかわかりません。
机上の空論どころの騒ぎではありません。
むしろ、一般ユーザーをミスリードする危険性すらあります。

実際のところ、誰が乗るのか(体型、身長など)やどのポジションにするかでもデータは変わるでしょうけど、そのあたりは同じ人が同じポジションで比較すればいいだけの話です。
人が乗った上で何秒速くなる!!というデータならわかりますが、乗ってない状態ではロードバイクは進んでくれませんので、そもそも【何秒速くなる】というデータ自体がおかしいと思うわけです。

メーカーとしては「どちらも大して変わらない」って結果は出したくない。
だったらある程度違った結果が出るような実験をしてその結果を公表する。

これが横行するなら、大問題だと思いますけどね。
実際には大差ないような事象でも、条件を変えて机上の空論を使い差があるように見せ付けるのは、メーカーとしての姿勢が疑われると思うんですね。

で、1つ言いたいことなんですが、このコメントいただいた方のように、【実際には大差ないでしょ】とわかっている人はいいと思うんです。
問題なのは、こういう実験を鵜呑みにして【ワイヤーの空気抵抗は大きいから、何とかしなきゃ】と思う一般ユーザーだと思うんですね。
実際には大差ないことに時間もお金も注ぎ込む結果になりかねませんので。

しかもワイヤーを隠すのではなく、全部取ってしまうという現実的にはありえない手法で実験しているわけですので、ミスリードにつながる危険性がある実験だと思うわけです。

私は100%感じ取れない自信がありますが

そもそも、同じフレームでワイヤー内装と外装を試すと言うこと自体があり得ないのですが、前に乗っていたアルミバイクはワイヤー外装、今乗っているのは内装です。
空気抵抗の差、全くわかりません。
フレームが違うので比較できないことを承知ですが、同じフレームであったとしても、私の実力では感知不可能です。

そもそも、人類でワイヤーの空気抵抗を感じ取れる人がいるのかすら、怪しい気がします。
ワイヤーのせいで空気抵抗が強いことを感じ取れるほど敏感な人がいるのでしょうか???

ワイヤー内装ですが、理屈の上では空気抵抗が・・・という話になります。
その一方、ワイヤー交換が面倒だとか、ワイヤーの取り回しがおかしくて引きが重いとか、ハンドリングが重くなるとか様々な弊害もあります。
プロ選手は自分でメンテナンスするわけでもないので、どれだけ複雑なワイヤーの取り回しであっても関係ないのでしょうけど、大変なのはプロショップでしょう。
自分でやる人は単に面倒になっただけともいえます。
プロ選手にとってはメンテナンス性なんて関係ないけど、一般ユーザーは大いに関係あると思うんですね。

頂いたコメント2

めっちゃ同感です。

それくらいしか商品の差別化要素が残ってないからなのかもしれませんが、
サイクル系雑誌のエアロ特集や、ネットのインプレを見てても
エアロ効果を過剰に評価してるように思えることが多いです。
ロードバイクに乗ってて、その短縮タイム差が必要!って人
果たしてどれくらいいるんでしょうかね。。

実際のレースでは完全に同一の風向風力や路面状況、また
競り合い状況や同じ体調で走ることなんて不可能なわけですから
再現性がないので、言うたもん勝ち感が否めないです。
その割に価格差はきっちりあったりするのでボロい商売なのかもしれませんね。
(風洞実験してエアロ商品出さないと実験施設の償却費ペイできないですし)

現代のロードバイクのトレンドは、間違いなく【エアロ】だと思っています。
ハンドルで何ワット軽減だとか、このフレームは一番空力がいいだとか。

その空力の計測については、正直言いますと怪しいものもあります。
何度も書きますが、ロードバイクは人間が乗って初めて前に進むものです。
乗らない状態の空力をうんぬん言っていて、じゃあ人間が乗るとどれくらいの差になるの??というところのほうがはるかに大切なわけです。

数字というのは、一見説得力があるように感じます。
理系の人間なら、その数字が出された背景のほうを重視すると思うんですね。

そんな環境で出した数字なら信用できないとか、その条件化でやった数字なら信用できるとか、数字にも意味がある数字と意味がない数字ってありますよ。

ずいぶん前に、パワーメーター買ってホイールのインプレをすべきだ!というご意見を頂いたことがありました。
私自身の考え方は、それで得られる数字に科学性がないと思うので無意味、です。
何となくの傾向は掴めるかもしれませんが、ただそれだけの数字です。
数字=科学的、という考え方を、一度再考したほうがいいと思ってます。

実験するときには同じ環境で試さないと、意味がない数字になるんですね。
私がパワメ買って、その辺を走って数字を取ることに、何の科学性があるのかわかりません。
風向きだって変わるし、風量も変わります。
気温によっても変わりますよね。
そういう細かいところまで一定条件にしてやらないと、所詮は参考値程度しか取れません。
しかも、何度かやって統計学的な意味を持つ平均値を出す必要もありますし。
一般人レベルで科学的な数字を取ることは無理です。

話は逸れましたが、今回の風洞実験。
人間不在の環境下でのデータだとわかっていて、人間が乗るともっと差はなくなることを承知で数字を見るのなら、いいと思うんです。
ですが人間ってそういう人ばかりではなくて、単に数字だけ見てスゲー!と思う人もいます。

実際に対して凄くないことであっても、錯覚させる可能性があると思うので、私は【人間が乗った状態でのデータを取るべき】と主張します。
ロードバイクは人間が乗らずに進んでいくことはありません。
人間が乗って初めて使い道がある乗り物です。

スペシャライズドの場合、自前の風洞実験設備を持っているわけですし、もっとちゃんとしたデータを取ろうと思えば取れるはずです。
ワイヤーを全部抜くのではなくて、比較対象もしっかりして、さらに人間が乗った上でどうなのか。

そういう実験もできるはずなのに、恣意的なデータを出しているように感じてしまったので、それは違うでしょうよと思うわけです。
いくらでも、自社のロードバイクのセールスポイントなんてあるはずです。
せっかくいいロードバイクを作っていても、このような実験は賛同できません。

人間が乗ったら差は本当に僅かしかなかったとしても、差がある以上はそれに対して訴求できるポイントがあると思うんですね。
例えば40キロ走ってたった1秒の差にしかならない、というデータが出たとしても、レースする人にとってはその僅かな差の積み重ねが大きな差につながる可能性もあるわけですので。

なのでもったいない、というのが正直な感想です。

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