ロードバイクにおける【ポジション調整のプロ】って誰なんだ?という疑問。

時々フェイスブックを見ていると、望んでもないのに、なぜかロードバイク関連の記事が出てきます(広告)。
普段はあまりこういうのをクリックしないのですが、何となくタイトルに釣られて読んでしまいました。

そんなお話を。



素人によるポジションアドバイスの危うさ

【素人によるポジションアドバイスの危うさ】というタイトルで始まった記事ですが、要約するとこんな内容でした。

・経験者(しょせんは素人)のアドバイスを鵜呑みにすると、ああでもない、こうでもないと迷う結果になりやすい
・プロのメカニックに相談すべき
・ポジションは一度決めて終わりではなく、経験とともに変化していくもの

こういうご意見でした。

これは確かにそうだ!と思う部分もあるのですが、ちょっと気になってしまいました。
プロショップの店員さん(メカニック)って、ポジション調整のプロなんですか??と。

様々な計測機器がありますが

近年、特に大手ショップだと、身体の様々なサイズや可動域を計測し、それを元にフレームサイズやポジション調整を行うところも増えています。
中には数万円の費用がかかるようなサービスもありますよね。

こういったものの利用自体は、1つのヒントにはなると思ってます。
まず大前提ですが、ポジショニングに正解と言うのはありません。
大事なことなのでもう一度書きます。

ポジショニングに正解はありません。

じゃあ、何でポジショニングで悩むんだよという話になってくるのですが、ポジショニングと言うのは、速く、エネルギーロスが少なく、快適に、怪我のリスクが少なく走れる最適解を探す作業です。
これが大事なので、もう一度書きます。

ポジショニングとは、速く、エネルギーロスが少なく、快適に、怪我のリスクが少なく走れる最適解を探す作業である。

他人から見ておかしいと思うようなポジショニングであっても、その人が速く、エネルギーロスが少なく、快適に、怪我のリスクが少なく走れる状態がそのポジションなら、その人にとってはそれが正解なわけです。

プロ選手だと、ステム長が140mmとか150mmとかいますよね。
一般人はそんな長いステムを使うことはほぼないでしょう。
プロ選手の場合、ハンドル落差を出すためにワンサイズ小さいフレームに乗ることもあるため、このような長いステムになることもあります。

さて、様々な計測機器で導かれる数字というのは、実は単なる統計学です。
統計学上、これくらいの数字が理想だろうという予測値であって、その予測値は必ずしも最適解とは限らないのです。

ただし、予測値ですら怪しい数字が出ることもあります。
私の知人の例ですが、身長が172センチくらいで、水平トップ長が530mmのロードバイクに乗っていました。
某所の計測機器で測ってもらったところ、フレームサイズは2サイズは小さく、水平トップで550mmくらいにすべきという結果が出たそうです。
フレームを買い換えるのは現実的ではなかったのでステムを伸ばす方向性になったそうですが、ハンドルが遠すぎて快適どころの騒ぎではなかったそうです。
ペダリングしながら解析してもらったそうですが、スタッフさんは【これがベスト】と言っていたけど、どうにも無理すぎて元に戻したと言う話は聞きました。

また某所で有料の計測機器でポジション出してもらったけど、合わない気がしていながらも慣れるまで乗ってみようと頑張った結果、行きつけのショップで【サドル、高すぎじゃね?】と指摘されて元に戻したらそっちのほうが快適だったという話も聞きました。

気をつけて欲しいのは、計測機器で導かれる数字というのは、あくまでも【最適解になりうる候補としての統計学上の数字】でしかありません。
そして【その数字があなたに合うかどうかは別問題】です。

ショップの店員さんでも、人それぞれ考え方は違います。
あるロードバイクが欲しいと思ってショップに相談に行ったときに、Aショップでは【サイズ53が適正】と言われ、Bショップでは【サイズ55が適正】と言われたりすることがあります。
これも店員さんの考え方が入ってくるので、難しい問題でもあります。

メカニック=ポジショニングのプロ?

プロショップのメカニックさんは、ロードバイクを扱っているわけですので、ロードバイクのプロです。
ただし本業は、整備関係でしょう。
メカニックですから。

もちろん、一般論としてのポジショニングだったり、そのメカニックさんの考えるポジショニングの最適解はあるでしょう。
だけどそれが必ずしも、あなたに合う最適解だとは限りません。

素人さんが【もうちょっとサドル上げたほうがいいね】などとアドバイスしてくることを鵜呑みにするのは論外ですが、メカニックさんの本業は整備のほうであって、ポジショニングのプロだとは限りません。(失礼な言い方で申し訳ありません)
ポジショニングのプロですが、計測機器に頼るのも1つでしょうし、ポジショニングに詳しいメカニックさんもいますので、そういう人に見てもらうのもいいでしょう。

しかし、最終的に決めるのは自分自身の感覚でしかありません。

ポジショニングに悩んでいる人って、見ているといろんなところの計測機器でお金を費やしたりします。
それはそれでいいのですが、複数の計測機器で、複数の数字が出てきて、結局わかんなくなるという人も見たことがあります。

なので大切なのは、

最終的に、自分が気持ちよく走れているならそれでOK。

これに尽きます。

先ほど、ポジショニングについてこう書きました。

ポジショニングとは、速く、エネルギーロスが少なく、快適に、怪我のリスクが少なく走れる最適解を探す作業である。

ロードバイクに乗る目的も人それぞれです。
ロングライド志向の人と、レース志向の人ではポジショニングは当然変わってくる可能性もあります。
ただし、結局は自分自身が乗ってみた【感覚】が大切なのであって、計測機器などで導かれる数字というのは、ひとつの目安にしか過ぎません。

私自身、計測機器で何かしたことはまったくないのですが、しない理由としては【自分には合わないポジショニングになってお金を無駄にした】という人の話をよく聞くからです。
統計学上の理想の数字が、あなたに必ず合うとは限りません。

ポジショニングについてアドバイスしてくるのが、プロショップのメカニックさんだろうと、一般人の経験豊富なライダーだろうと、その人なりの好み、その人なりの最適解についてアドバイスしているに過ぎません。
そのアドバイスが、あなたに合うかどうかはまた別問題だと思うわけです。




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする