輪行の楽しさだけでなく、マナーも啓蒙して欲しいなと思ってまして。

皆さん、輪行ってしますか?

輪行する人としない人、どっちが多いのかわかりませんが、ロードバイクをはじめとしたスポーツサイクルの楽しさを味わう1つのツールとして、輪行は新たな世界を作り出すことは間違いありません。

輪行することで、自走ではいけないような場所でサイクリングすることが出来るという楽しさがあるわけですが、楽しさだけでなくマナーも啓蒙して欲しいなと思ってまして。



FBの記事から

たまたまフェイスブックを見ていたところ、輪行の記事が出てきました。
ミニベロで輪行してメッチャ楽しいぜ!という記事のようですが、記事を読んでいて強烈に違和感を感じました。

こちらの記事です。
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1903/21/news009.html

私が強烈な違和感を感じたのは、まずココ。

「いや待て、電車に自転車を持ち込むだと? あんな重くてかさばるものをどうやって持ち込むんだ?」

って思うかもですが、ご安心を。コツさえ押さえれば誰でもできます。周囲に迷惑もかけないし、腕力に自信のない女性でもノープロブレム。

周囲に迷惑もかけない、と書いてあるのですが、本当にそうですか??というところです。

時々見かけるのですが、輪行は確かにちゃんと考えて、マナーを守れば他人に迷惑をかけないと思うんです。
でも、メッチャ迷惑と思わしき輪行についても、残念ながら見かけます。

例を挙げるとすると、
・そこそこ混んでいる電車に載せる
・5人など、複数の輪行者が固まっているため、電車の出入り口などを塞いでいて一般乗客が乗りづらい
・ハンドルなど、自転車の一部が露出している
・本人とは離れた位置に固定し、人間は着席。そのまま寝ていて、混んできて輪行袋が一般乗客の邪魔をしていることに気が付かない。もしくは気が付いていても無視。

やり方を間違うと迷惑そのものです。
コンパクトに収納しても、一般的な荷物と比べたらデカイことには変わりありません。

輪行の歴史ですが、元々は輪行というのは、登録選手や競輪選手のみに許されていました。
それを日本サイクリング協会が尽力し、一般サイクリストでも無料で輪行できるようになったという歴史があります。

無料で輪行できる権利がある、のではありません。
あくまでも先輩たちが頑張ってくれたお陰で、迷惑にならない範囲なら載せても構わないですよ、となっただけなのです。
なので駅員は、輪行袋を載せることで乗客の安全が確保できないと思うときは、乗車を拒否できます。

一番気になったのは、こちらの画像です。

画像の出典:https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1903/21/news009.html

これ、完全にアウトです。
どこがダメか、わかりますでしょうか?

答えは、乗務員室と客室(?)を結ぶドアを少し塞いでいます。
ここのドアは何かしらのトラブルがあった際に、運転手や車掌などが車内に入ってくるためのドアです。
何かしらのトラブルと言うのは当然ですが緊急事態なので、緊急時にここが塞がっていたらダメなのは当然です。
たぶん、このドアは乗務員室側の内開きになっていると予想しますが(そうじゃないと緊急時に開けづらい)、前にここに輪行袋を置いていた人が、車掌から注意されていたのを見たことがありまして。

そんなの、何かあった際にどけりゃいいんじゃね?と思う人もいるかもしれません。
それはそうなんですが、こういうことも書いています。

その点、電車なら道中は席に座って本を読むもよし、映画や音楽を楽しむのもよし。

私は常にiPhoneに
•Kindle Unlimitedの書籍7~8冊
•映画1~2本
•音楽(80~90年代洋楽)

を入れて道中を過ごしているので時間を持て余すことはありません。なんならちょっとした旅行気分を味わえます。ただ、バッテリーが鬼のごとくなくなる(目的地についたときは40%とか)ので、外付けバッテリーはマストアイテム。

つまり、先ほどの位置に輪行袋を固定した後、座席に座って本を読んだり、映画や音楽を楽しむことを推奨しています。
推奨と言うのはちょっと語弊があるかもしれませんが、そういう楽しみ方もあると紹介しているわけです。

先ほどの位置に輪行袋を固定して、座席に座って音楽や映画を楽しんでいたら、乗務員が緊急事態などで車両内に行きたいときに、気が付かない可能性が出てきます。
音楽や映画を電車内で楽しむと言うことは、当然ですがイヤホンなど使ってますもんね。

正直なところ、モラルが低すぎると思うんです。

一応、

Q:満員電車に乗ってもいいの?

A:避けたほうが無難です

というのと、

Q:むき出しで持ち込みはNGだよね?

A:ダメです(専用の輪行袋を使う必要があります)

細かく言うと、自転車のパーツが袋から飛び出していてはダメでして、全部覆われてなければなりません。昔は黒いゴミ袋に詰めて運ぶ人もいましたが、今はルール違反となってます。安いものなので買いましょう。ミニベロ用なら1500円からあります。

ということも書いているので、一定のマナーについても記載がありますが、満員電車は【避けたほうが無難】ではなくて【人として、絶対にアウト】です。
昔は黒いゴミ袋でもOKだったのが今はルール違反、とも書いてありますが、これは昔からルール違反です。

ずいぶん前にこの手の話題である人と議論になったことがありました。
その時の議論の内容はちょっと違う内容なのですが、その方の理屈はこんな感じです。

車椅子だってベビーカーだって、電車に乗っている。
混雑した電車に乗っていれば正直迷惑だけど、ダメではないよね。
輪行だって同じで、混んでる電車に載せれば邪魔なのは間違いないけど、ダメではないでしょ。

私はこの意見を聞いたときに、正直なところ呆れました。
車椅子については、障害者などが生きていく上で必要不可欠なものです。
ベビーカーについては必要不可欠とまで言えるのかはやや怪しいところですが、ある意味では生活必需品の一種とも言えます。

ロードバイクが車椅子やベビーカーと同じく、生活必需品の要素があるんですか?と。

ちなみにですが、車椅子の方ってわざわざ混雑した電車に乗ろうとはしません。
恐らくですが、時差出勤が認められているなど、企業側が配慮しているんでしょう。
ベビーカーについても、満員電車などに載せる人はほぼいないと思います。
子供が圧迫されて怪我したり、死んだりする可能性だってあるわけで、わざわざ大切な我が子をそんなところに載せないでしょうよと。

輪行の楽しさを前面に押し出している記事のようですが、それはそれで大切です。
でももっと大切なのは、一般乗客から見て迷惑に思われないようなマナーの啓蒙です。

記事の内容からすると、非サイクリスト向けに書いてあるのだと思いますが、これだけを読んで輪行されると、ちょっと迷惑になりかねないと思うんです。
特に、画像のような位置での固定。

最初から全て完璧にやれとは言いませんが

私自身、初心者時代に無知から来る間違いをしてしまったことはあります。
無知自体を恥ずべきとも言えますが、無知に気が付いて調べて正せばいいと思ってます。
最初から全て完璧にこなせと言うつもりはありません。

前に読者様から頂いた話ですが、ハンドルなどの一部が袋から出ている輪行者に注意したところ、【飛び出ているのが違反とは知らなかった】と言われたそうです。
その方は教えていただきありがとうということで終わったようですが、正しい輪行についてはまだまだ知られていないんだなぁとも思います。

私なりに思っている輪行のマナーですが、きちんと袋に詰めるなど当たり前のこと以外にもあると思ってまして、
・計画段階で、その電車の混雑状況を調べる。

⇒電車によっては、最前車両が混むとか、最後尾が混雑しやすいなど様々な事情があります。
こういうのは、駅などで聞くと教えてくれます。

【その時間は最後尾だと、〇×駅から高校生が大量に乗ってくるから、前のほうが空いてますよ】などと教えてくれますので、そういう情報を元に最も空いている場所に置いたほうがいいでしょう。
その結果、場合によっては歩く量が増えますが、それは仕方ないことです。

・複数人での輪行は、一箇所に固まらないほうがいい

⇒これも電車の混雑具合にもよりますが、例えば一箇所に三台も輪行袋が置いてあるだけでも、一般乗客からすると邪魔です。
適度にバラけるなど工夫は必要でしょう。
また複数人で輪行するときに、全員が【前輪だけ外すタイプ】の輪行袋だと、より邪魔になります。
前輪だけ外すタイプでも規定内のサイズになる場合もありますが、一般乗客に迷惑かけないように配慮するならば、前後外すタイプのほうがいいでしょう。

・車椅子スペースには置かない

⇒人として当たり前のことですが、車椅子スペースは手すりがあるので、固定しやすいからと輪行袋を置く人もいます。
車椅子の人が来たときにどけるでもいいのですが、最初から置かないほうがいいのかなと思ってます。

・車内の固定場所は、よーく考えて

⇒席ほどの画像のように、乗務員室のドアを塞ぐのは良くないです。
また出入り口でも、乗客の乗り降りを邪魔する可能性があるところには置かないこと。

手すりに固定するのが一般的なのですが、高齢者とか身体が不自由な人にとっては、その手すりが乗り降りするときに必要なんです。
私自身、昨年腰を痛めてまともに歩くこともままならなくなった経験がありましたが、あの時ほど手すりの世話になったことはありません。

仕方なく手すりに固定する場合もあるとは思いますが、その時は駅に着くたびに手すりを必要としている人がいないか、注意を払うべきだと思ってます。
自分が身体を痛めて初めてわかったことですが、高齢者が電車の乗り降りのときに、手すりを持って乗り降りするのを見たことがある人もいるでしょう。
スッと行けないんですよ。
手すりがないと、まともに歩けない人もいます。

・離れたところに置いて着席はオススメしません

⇒これについてですが、きちんと管理しているなら問題ないと思います。
しかし先ほどの画像のような手すりに固定をして、離れたところに座っている場合、周囲の状況には目を配って欲しいと思います。

手すりにバンドなどで輪行袋を固定していると思いますが、本来は手すりなので、高齢者や身体が不自由な人にとっては必要なものです。
それを輪行袋で塞がれていると、困る人もいます。

なので手すりなどに固定しても、その手すりを必要とする人が現れる可能性も考えて、近くで目を離さないというのが鉄則です。
音楽や映画を見て時間を潰すのが完全にダメだとは思いませんが、駅に着くたびにその手すりを必要とする人がいないかくらいはチェックしたほうがいいでしょう。

・袋詰めなどをする場所を考えましょう。

⇒前にちょっと驚いたのですが、改札が2階にある駅で、改札でてすぐのところで輪行袋から出してセッティングしている人を見たことがあります。
どうやって1階に下りるのかなと思ったら、エレベーターにロード剥き出しです。

輪行は自転車の楽しさを何倍にもする1つのツールですが、ツールの使い方を間違えれば他人に迷惑をかける材料にもなりえます。
楽しさだけにフォーカスするのではなく、その責任を書いたほうがいいのでは?と思ったりしています。

この方のサイトは、当サイトよりもはるかに規模が大きいと思いますし、影響力がそこそこあるんでしょうからなおさらです。

前に読者様から指摘いただいたことですが、この方のサイトでは【輪行袋に後輪を納めるとき、スプロケが外側に来るようにすればスプロケカバーも要らないしフレームに傷も付かない】と推奨していると聞きました。

ナマ・外出しは危険!被せて中出ししましょう!

これも自分の都合だけ考えればその通りなんですが、歩行者に接触すればスプロケの歯で怪我させる可能性もあります。
なのでスプロケカバーをして養生し、内側に来るようにするのが正解です。

自分がよければそれでいい・・・こういう風潮を作るのは良くないと思ってまして、こういう発想の積み重ねが【ロードバイクは迷惑】という論調にも繋がっていくんじゃないかと思ってます。

ちなみにですが、私が輪行するときですが、よっぽど電車内が空いているなら別ですが、座席に座ることはほぼありません。
輪行袋を固定したところに立っていることが多いです。
これは誰かに触れられたくないからというのもありますし、何かのきっかけで固定が緩んで倒れたりすることを防ぎたいからです。

輪行で自転車の可能性が広がるのはその通りですが、それと同時に責任を背負うというところをもう少し書くべきではないでしょうか?




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コメント

  1. 高はし より:

    ちょっと懐かしい響きを感じます。➡️輪行。
    今は無料でも、手周り品切符が必要な時代も、ありました。手周り品切符を買うためだけにJCA入る、てのもあったです。(YHと似たような構図でした)
    最近の輪行袋は大きめですよね。当然というか、フォーク抜かないから。

    できるだけ迷惑かけないように楽しめると、いいですね。

    昔話でした。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      そういう時代もあったようですね。
      今はある意味では自由なんでしょうけど、マナーを守らない輪行者も増えてきている気がします。