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サイクリングロード問題について、ご意見を頂きました。

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ここのところ書いているサイクリングロード問題について、
http://roadbike-navi.xyz/archives/8848/

 

ご意見を頂きました。
ちょっと思うところがありまして、ご紹介いたします。



サイクリングロード問題

簡単に今までのお話のおさらいです。

 

・サイクリングロードで、狭くて歩行者がいるところでも時速40キロ近い速度で走っているロードバイクがいる

 

・有名ショップの走行会でも、サイクリングロードでかなりの速度で走っている上に、狭い区間でも先頭交代などしている

 

・荒川では、速度抑制のためのダート改良工事が成されたり、多摩川でもハンプを作って速度抑制させたいのは明らか

 

・サイクリングロードは、あくまでもシティサイクルなどを想定して設計されているのではないか?

 

・国土交通省の通達によると、サイクリングロードの設計速度は最大で30キロである

 

このような意見を頂きました。

一概にサイクリングロードといっても、場所によって状況が異なるので難しいところですね。

私は埼玉県の、江戸川・利根川・荒川に囲まれた地域に住んでいるんで、よくサイクリングロードを走ります。
江戸川上流は人が少ない、見通しがよい、道幅が広いので、30km/hで走っても危険ということはないと感じています。
利根川の中流・下流も、道幅はあまり広くはありませんが、見通しがよく、ほとんど人がいないので、こちらも速度を出して走っても問題なさそうです。
一方、江戸川下流や荒川下流は、道幅は広めですが、人が多いので速度を出して走る場所ではないと思っています。
利根川の上流は完全にポタリング向けですね。

咄嗟の時に、安全に止まれる速度で走るのが良いのではないかと思います。
見通しが良い場所であれば、歩行者に近づくまでに安全に減速できますし、人が多い場所であれば、常に速度を落として走れば、歩行者が予期しない動きをしても止まれますし…

この中で、

咄嗟の時に、安全に止まれる速度で走るのが良いのではないかと思います。

まさしく、その通りだと思います。
何かあってもすぐに止まれる速度でいるということは、安全性確保の基本です。
ただし、個人的にはそこに対して問題があるのではないかとも思ってまして。

その前に

別の方から頂いた意見です。

こんにちは。
毎日楽しく拝見しています。

私は、ゼネコンで公共工事をしています。
荒川の築堤工事にも携わったことがあります。
河川敷の道路ですが、あれは《緊急河川敷道路》という名称だったと思います。
震災時、救援物資は荒川を使って船運します。リバーステーションで受け取り、緊急河川敷道路を使って陸運をします。

また、堤防工事の土砂運搬も、緊急河川敷道路を使います。
道路の舗装構成も、大型車両が走行出来るアスファルトの厚さになっています。

私もロードバイクに乗りますが、荒川サイクリングロードの本当の役割は、緊急道路です。使わせてもらっている意識があります。
用途外使用、って言葉があります。良い意味では使われません。荒川サイクリングロードは、実は用途外使用だと思います。

先にお詫びですが、メールフォームにも書いてあります通り、携帯アドレスですと当サイトからの返信がほぼ間違いなく届きません。
そのため、ちょっと前から注意書きしているのですが、携帯アドレスから送られてきたメールに対しては、返信しないことにしております(せっかく長文書いても、携帯会社のサーバーで拒否されているケースがほとんどですので)。

 

なので返信しておりませんが、メール自体は読んでおります。
また、貴重なご意見ありがとうございます。

 

これは私もだいぶ前から知っていたことですが、荒川などの下流域は、緊急用河川敷道路という道路になっていて、実はサイクリングロードではありません。
一見するとサイクリングロード風に仕立てられていますが、本来の目的は、災害が起こった場合の支援物資の運搬用に整備されています。

 

私がこれを知ったのは、確か荒川下流域で【速度は20キロ以下にしましょう】というアナウンスがあった頃(数年前)です。
平常時は解放し、と書いてある通りなんですが、決してサイクリングロードとして設計・整備された場所ではないということも、知っておいたほうがいいと思います。

 

前に紹介した動画の中で【サイクリングロードなのに歩行者がいるのがおかしい】とコメントもありましたし、下流域について【サイクリングロードなんだから、子供をうろうろさせる親が悪い】とコメント頂いたことがあるのですが、そもそもサイクリングロードではない場所もあるということは知っておいたほうがいいと思います。

咄嗟の時に、安全に止まれる速度で走るのが良い

頂いたコメントの中で、【咄嗟の時に、安全に止まれる速度で走るのが良いのではないかと思います。】とありました。
これについてはまさしくその通りです。

 

ただ、最近思うのですが、サイクリングロードで時速40キロなど暴走する人って、事故りたくて走っているわけではありません。
恐らくですが、この速度でも歩行者と接触しないという謎の自信があるから、そういう速度でも大丈夫と判断しているのではないでしょうか?

 

歩行者と接触事故を避けるには、出来ることは
・止まる
・避ける

 

この二つしかありません。
要はスピード出ていても止まれるとか、スピード出ていて狭い道でも、とっさに進路を変えて当たらないという根拠のない自信があるから、こういう速度でも大丈夫と判断しているのでしょう。

また単なる結果論にしか過ぎないのですが、【俺、この速度でも当たったことないよ】というのもあるのかもしれません。

 

サイクリングロードには、ランナー(ジョギング)もいます。
ランナーの中には、走っていると思ったら急にノールックで反転する人もいます。
特に、ランナーの方は音楽聴いている方も多い印象があるので、ロードバイクの走行音には気がつかない可能性もあります。

ノールックで反転するほうが悪い、と考えがちですが、実際に衝突した場合、ロードバイク側の過失です。
あくまでもサイクリングロードという場所は歩道扱い、歩道だけど自転車も走っていいよ、という扱いでしかないので、事故を起こした場合には完全にロードバイク側の過失となります。

 

で、恐らくですが、狭いサイクリングロードでも時速40キロとか出して走っている方は、それでも十分に安全だと思っているからそういう速度なんだと思うんですね。
なので【咄嗟の時に、安全に止まれる速度で走るのが良いのではないかと思います。】というのはまさしく正論なんですが、たぶん暴走している方々は、【だから、そうやってんじゃん】となるのではないでしょうか?

 

なので、本当に危険性を排除したいなら、【サイクリングロードは〇×キロ以下で走る場所ですよ】ということを明確にしたほうがいいのではないかと思っています。

ただし、制限速度を決めたからといって、現実的には取り締まりは不可能です。
理由はいろいろありますが、一般的に車の速度取り締まりのように、追尾して・・・ということは不可能でしょう。
オービスみたいなのを設置しても、ナンバープレートすらないロードバイクですので、誰が速度超過したのかも追跡できません。
自転車の速度メーターが正しい数字を出しているという公的な証明もありませんし。

 

速度の目安を作っても、無意味なことはわかっています。
代表的な例ですが、荒川下流域は過去に、【自転車の速度は20キロ以下を目安に】というルールを設けていました。

https://cyclist.sanspo.com/118266

 

 

「新・荒川河川敷利用ルール」が発表されました。 | グッド・チャリズム宣言プロジェクト
2014年3月1日から荒川下流(葛西〜笹目橋)で施行される新・荒川河川敷利用ルールが発表されました。 この新ルールに関し、2011年より荒川で自転車のマナー啓発活動を続けているグッド・チャリズム宣言プロジェクトとしての感想を申し述べたいと思...

 

 

しかし、誰もそんなの守りませんし、結局は速度規制を断念した経緯があります。

 

https://cyclist.sanspo.com/118197

 

コメント頂いた方の意見に戻りますが、行政側が考える安全に止まれる速度というのは、20キロ以下だと想定していたようです。
ロードバイクにはふさわしくない速度域なのは、皆さん良くお分かりでしょう。

 

速度の目安を作っても意味がない、徐行の定義も人それぞれ、安全に走れる速度の定義も人それぞれなわけですので、最終手段で荒川の場合には舗装を速度が出にくいダートに変えるということをしたわけです。
しかし、さほど機能していないという話も聞きます。

 

ただ、コメント頂いたように

咄嗟の時に、安全に止まれる速度で走るのが良いのではないかと思います。

これがまさしく正論です。
ただ、その安全に止まれる速度の解釈は、人それぞれかなり差があるというのも現実なのかなと思うわけです。

 

たぶんですが、私がロードバイクには全く乗らない立場だったとして、サイクリングロードを散歩していたら、すぐ横を通る自転車が咄嗟に止まれる速度というと、時速20キロ以下をイメージすると思います。
急に人が飛び出してきたとして、とっさに止まれるのはやはり20キロ以下なのではないでしょうか?

そう考えて行くと、やっぱりサイクリングロードという場所は、そもそもロードバイクには全く向かない場所だと思うわけです。
ただし、サイクリングロードの設計にもよります。
というのも、私が時々通るサイクリングロードの一部区間は、両側に人が入ってこれないような柵があるため、サイクリングロード上に歩行者がいない場合では、急に人が飛び出てくることが物理的に不可能になっているところもあります。
同じように、構造的にどう考えても人が飛び出てくる可能性がないというサイクリングロードもあるでしょうし、全てのサイクリングロードについて言うわけでもないのですが、速度を上げて練習したいのであれば、一般道へ行くべきです。

 

結局、最終的にはその人のモラルに委ねるしかないわけですが、一般的な視点で咄嗟に止まれる速度とはどれくらいなのか、ということです。
また、自分が歩行者だったとして、すぐ1m横を40キロとかで走りぬけられたら、やっぱ怖いです。

 

歩行者の気持ちになって考えるということが、この問題のキーなのではないでしょうか?

 

ご意見ありがとうございました。
まさしく正論だと思います。
ただ、正論だけでは通じない部分があるから、この問題は複雑なんだと思ってます。

 

結局はサイクリストのモラルに委ねられているわけですね。




コメント

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