なぜロードバイクはメンテナンスが必要なのか?なぜ我々はメンテナンスをするのか?

ロードバイクはなぜメンテナンスが必要なのか?

このセリフを聞いたときに、それなりにロードバイクに乗っている人からすれば、メンテナンスの重要性はもちろんわかっているでしょう。
ロードバイク初心者さんにとっては、メンテナンスなんかしないママチャリしか経験がなかったりするので、メンテナンスが重要だと言われてもピンと来ないケースもあるようです。



なぜメンテナンスが重要なのか、理由について説明します。

メンテナンスが必要な理由

いくつか、理由を挙げていきたいと思います。

メンテナンスすることで走行性能が上がるから

これは特に分かりやすいのが、チェーンなどの駆動系のメンテナンスでしょう。
クランクを回すとチェーンが回り始め、それに応じてリアホイールが回転することで前に進むのがロードバイクです。
クランクを回すところ(BB)、チェーン自体の回転抵抗、プーリーの回転抵抗、リアハブの回転抵抗などは、メンテナンスせずに乗り続けると、どんどん抵抗が増していきます。

チェーンで言うならば、埃や金属片などのゴミによる抵抗増加、オイル切れによる抵抗増加です。

ロードバイクに乗る人にとって、駆動系の抵抗は意外と無視できないものです。
初心者さんがノーメンテで数ヶ月間バリバリ走り、初めて駆動系のメンテナンスをすると、メンテ後のペダリングの軽さに驚きます。

メンテナンスすることでパーツの寿命が延びるから

ロードバイクのパーツは、本来はレース機材ですので、耐久性よりも走行性能に振った作りのものが多いです。
先ほど挙げたチェーンもそうですが、メンテせずに使い続けると、ゴミ・異物がチェーン内部に溜まって行きます。

そういう異物がパーツを傷つける原因となってしまい、お高いパーツが早々に寿命を迎える結果となるわけです。

例えばですが、アルミリムのホイールの場合、リムブレーキならば、ブレーキシューがリムを挟むことで制動力を得ます。
このリムをブレーキシューで挟むときに、一般的にはリムよりもブレーキシュー(ゴム)が削れていくのですが、細かいアルミ片をブレーキシューが拾ってしまうことがあります。

ブレーキシューに細かいアルミ片が刺さったまま使い続ければ、アルミ片でアルミリムを削ることになるので、リムの寿命は極端に短くなります。
なので時々、ブレーキシューを見て、アルミ片が刺さっていれば穿り出す必要があります。

ロードバイクには至るところにグリスアップされている場所がありますが、グリスを塗ることで浸水を防ぐ機能もあります。
グリスが切れているのにさらに使い続ければ、どうなるかはお察しの通りです。

メンテナンスすることで安全性が高まるから

ロードバイクは簡単にスピードが出てしまう割には、極細のタイヤの二輪車であり、さらに重心が高い乗り物なので、不安定な乗り物です。
ちょっとしたメンテ不足から、メカトラブルになることもあります。

例えばですが、私自身が前に経験したケース。

走行中にチェーン落ちした、驚きの理由。

これは長い下り坂をペダリングを止めて下っていて、平坦に変わろうかというところで踏み込んだところ、バキっと強い音がしたと同時に、フロントがチェーン落ちしてクランクロックした事例です。

これ、なんでこんなことが起きたのかというと、マヴィックのホイールで不十分・間違ったメンテナンスをしたせいです。

マヴィックのホイール(従来の二つ爪のラチェットのホイール)ですが、フリーボディとリアハブの間に、黒いゴムシールがあります。
ここがフリーボディ側の白い樹脂部分と強く接触している構造なので、ここに十分な潤滑がないと、リアホイールの回転によってチェーンが供回りします。

長い下り坂をペダリングを止めて進んでいるので、本来はリアホイールは回転していても、チェーンは動きません。
ところがフリーボディのゴムシールのところのオイルが足りなかったために、固定ギア状態みたいになってしまい、リアホイールの回転にあわせてチェーンも前に進むように回転したわけです。

ところがペダリングは止めているので、チェーンが前に進んだけどダブついたようになって、そこから急にペダリングしたらダブついていたチェーンがFDに干渉して、FDを変形させ、チェーン落ちしたのです。

正しくメンテナンスすれば、クランクを回してクランクから手を離したら、クランクの回転は起こりません。

ゴムシール部にオイルが足りない場合は、動画の状態でクランクから手を離すと、リアホイールの回転につられてクランクも回転し始めます。

スピード出ているときにチェーン落ちとかすると、マジで危険です。
いきなりクランクがロックするので、パニックになりますよ。

こんな動画もありますね。

1:00あたりからを見てください。
いきなり後輪がスリップして、単独大落車してます。

これ、前加重のダンシングでリアタイヤが浮いたから、という見方をしている人もいるようですが、これ、何らかの理由によりクランクがロックしています。
恐らくですが、チェーン落ちなどの理由によりクランクがロックしてしまい、制御不能に陥ったのではないでしょうか?

メカトラブルを完全に防ぐということはできません。
強いて完全に防ぐ方法となると、乗らないという結論しかありません。

しかし、普段からやるべきメンテナンスさえしていれば、メカトラブルが起こる確率くらいは減らせるのです。

普段からメンテナンスしていれば、急にブレーキワイヤーが切れて制御不能になるということもないでしょうし、普段からメンテナンスしていれば、防げることはたくさんあります。

なぜ我々はメンテナンスするのか?

私が思うにロードバイクでメンテナンスが必要な理由は、常に最上の走行性能を獲得するということ、パーツの寿命を延ばすこと、安全性確保の3点だと思ってます。
ただ、これらは、自分が大切にするロードバイクへの愛そのものだと思ってます。

せっかく買ったロードバイクですので、たくさん愛してあげてください。
(抱いたりする必要はありません)
たくさん愛してあげることで、よく走るようになってくれたり、パーツ類が長持ちしたり、安全性を確保してくれるのです。

ロードバイクの値段が高いか安いかは関係ありません。
どんなにお高いロードバイクでも、ノーメンテなら価値はありません。




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コメント

  1. えいちゃん より:

    いつも、参考になる情報、アドバイスをありがとうございます。私にとって当サイトは、バイブルのようになっています。もっと早くにこのサイトにたどり着いていれば、いろいろと無駄なことをしたりや無駄な物を購入することは無かったのですが。今後とも、よろしくお願いいたします。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      無駄なもの、と考えるとずっと無駄なものなままですが、経験だと考えれば、いい経験したと言えるのではないでしょうか?