タイヤ幅÷リム内幅>1.4、は既に終了した時代のロードバイク業界。

従来、リム内幅とタイヤ幅の関係性は、このような図式で表わされてきました。

(タイヤ幅) ÷ (リム内幅) =1.4~2.4

この規格は、ETRTO(dte European Tyre and Rim Technical Organisation)が定めているのですが、リム内幅が17mmならタイヤは25c以上と言うのが通説でした。
しかしこの規格に沿わないホイールも近年は増えています。




ERTRO規格に沿わない事例

まず、シマノデュラエース、R9100-C60-CL。

シマノのサイトによると、

リム外幅 22.4mm
リム内幅 C17
推奨タイヤサイズ 23-32c

C17と表記があるものの、推奨タイヤサイズは23c~になっています。

続いてはROVAL CLX50。
これについては前にスペシャライズドに聞いたのですが、

ワイドリムにまつわる疑問。ROVAL CLX50はリム内幅だけど20.7mmなら推奨タイヤ幅は??メーカーに問い合わせた結果【追記あり】

推奨タイヤサイズは22c以上だそうです。

リム外幅 29.4mm
リム内幅 20.7mm
推奨タイヤサイズ 22c~

続いてはフルクラムのレーシングゼロDB。
こちらはリム外幅の記載がありません。

リム外幅
リム内幅 C19
推奨タイヤサイズ 23-50c

しかしリム内幅がC19なのに、推奨タイヤサイズは23c~になっています。
ただしフルクラムの本国HPによると、このような記載になっています。

リム外幅 23.8mm
リム内幅 19mm
推奨タイヤサイズ 23-50c

ちなみに同社のレーシング4DBだと、こんな感じです。

Fulcrum – Racing (レーシング) 4 ロードディスクホイールセット

リム外幅
リム内幅 C17
推奨タイヤサイズ 25-50c

こちらはリム内幅がC17表記で、推奨タイヤサイズは25c~になっています。
本国HPを見ると、このようになってますが・・・

リム外幅 22mm
リム内幅 ERTRO 17C
推奨タイヤサイズ 23-50c

本国HPではリム内幅について【ERTRO 17C】とあえてERTRO規格なんですよと表示しながら、推奨タイヤ幅はERTROに沿わないという謎っぷりですw

ちなみにレーゼロDBもレーシング4DBも、どちらも2WAY-FITモデルです。
フルクラムの本国HPを見ましたが、リムブレーキのクリンチャーホイール全て(?)については、【ERTRO C17】表記で推奨タイヤ幅が【25c~】になっているようです。
少なくともレーゼロコンペとかレーシング3などはそうなってます。

続いてはマヴィックのコスミックプロカーボンSL。

リム外幅
リム内幅 C19
推奨タイヤサイズ 25-32c

C19で25c~になっています。

リム内幅が19mmだと、ERTROによると推奨タイヤサイズは27c以上となってしまいますが、ロードでそんな太いタイヤ使うことはあまり一般的ではありません。

このように、ERTRO規格に沿わないホイールは近年増えています。

なぜなのか?

これについてはあくまでも噂レベルの話なのですが、リムのフックの構造を見直して、万が一の際も脱輪しないように設計しているという話を聞きます。
ただ、実際のところで言いますと、リム幅17cで推奨タイヤ幅が25cのホイールであっても、23cを使っている人が多いという事情はあります。
多くのプロショップでは【ワイドリム?23cでも大丈夫ね】と言っているようですし、そもそも25cタイヤをほとんど置いてないショップすらあるそうです。

基本はメーカー推奨に沿ったほうがいいですが

メーカー推奨というのは、何か問題が起こった場合でも、メーカーが指定するように使っていれば、あとはメーカー側の責任になるという意味でもあります。
まあクリンチャーなら、走行中は空気圧で引っ掛けているので脱輪は考えづらいですし、パンクしてもチューブが邪魔して脱輪しないものですが、たまにクリンチャーリムにチューブレスタイヤを使う人がいます。
チューブレスリムは、脱落防止のハンプがついているのですが、クリンチャーリムにはないので、チューブレスでパンクするとタイヤが脱げます。
マジで危険です。

メーカーの意向に沿って使うのが正しいことですが、単に【C17】とか【C19】とか見ても、適合するタイヤ幅はメーカーサイト見ないとわからない時代になってきました。

ちなみにだいぶ前に、シマノに聞いたのですが、シマノ的にはC17=17mmとは限らないそうです。
17mm以下でも便宜的にC17と表記することがあるようで、正確な数字は非公開のようです。
この表記にルールがあるのか調べたのですが、よくわかりませんでした。

なのでいろいろと要注意ですし、【1.4倍ルール】は既に過去のものとなりつつあるのかもしれません。




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