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ケンウッドのウェアラブルワイヤレススピーカー「CAX-NS1BT」はロード乗りには・・・

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イヤホンでもヘッドホンでもない、自転車に乗りながら音楽を聴けるものがあるところで紹介されていました。
ケンウッドの【CAX-NS1BT】というものは、首に掛ける形で音楽を聴けるパーツなのですが、ロード乗りとしてどう考えていくのか、私なりの考え方を。




ケンウッド CAX-NS1BT

これですが、イヤホンやヘッドホンとは違い、首に掛けるようにセットします。
そのため耳をふさがないので、理論上は周囲の音を遮断せずに音楽も聴けるというものですね。

 

わずか88gと軽量なのと、ハンズフリーで通話もできるらしいです。
20時間程度バッテリーが持つようなので、まあロングライドでも使えるというタイプですね。

 

一番のメリットは、耳から少し離れているので、周囲の音をかき消さないという点でしょうか。

自転車と音楽の法律

近年、【イヤホンやヘッドホンを着けて自転車に乗るのは違反】という話をよく聞くようになりました。
これについてですが、多くの都道府県では、道路交通法施行細則という条例において、定められています。

 

例えば東京都の道路交通法施行細則ではこのようになっています。

第8条 法第71条第6号の規定により、車両又は路面電車(以下「車両等」という。)の運転者が遵守しなければならない事項は、次に掲げるとおりとする。

(5) 高音でカーラジオ等を聞き、又はイヤホーン等を使用してラジオを聞く等安全な運転に必要な交通に関する音又は声が聞こえないような状態で車両等を運転しないこと。ただし、難聴者が補聴器を使用する場合又は公共目的を遂行する者が当該目的のための指令を受信する場合にイヤホーン等を使用するときは、この限りでない。

イヤホンやヘッドホンが一律でダメというわけではなくて、安全な運転に必要な音や声が聞こえない状態にすることが違反だと定めています。

 

神奈川県ではこのようになっています。

(5) 大音量で、又はイヤホン若しくはヘッドホンを使用して音楽等を聴く等安全な運転に必要な音又は声が聞こえない状態で自動車、原動機付自転車又は自転車を運転しないこと。

ほぼ同じ内容です。
これについては私が知っている限り、どこの都道府県でもほぼ同じ内容です。
実際の取り締まりではどのように運用されているかというと、警察官が背後などから声を掛けて、気が付かないようなら違反としているケースが多いようです。
ただし積極的に取り締まりしているかというと、そうでもなさそうですが。

 

前に読者様から、京都府では一律で自転車に乗りながらイヤホンやヘッドホンの使用が禁じられているとコメント頂いたのですが、京都府の道路交通法施行細則ではこのようになっています。

(13) 大きな音量でカーラジオ等を聞き、又はイヤホン、ヘッドホン等を使用しているため、安全な運転に必要な交通に関する音又は声を聞くことができないような状態で車両等を運転しないこと。ただし、難聴者が補聴器を使用する場合又は公共目的を遂行する者が当該目的のための指令等を受信する場合は、この限りでない。

なので他の都道府県とほぼ同じ・・・と思いがちなのですが、実は他にも条例がありまして、京都府自転車の安全な利用の促進に関する条例ではこのようになっています。

(自転車利用者の責務)
第3条 自転車を利用する者は、道路交通法その他の法令の規定を遵守するとともに、次に掲げる事項を励行すること等により自転車の安全な利用に努めなければならない。

(2) 携帯電話、イヤホン又はヘッドホンを使用しながら運転をしないこと

前にコメント頂いた時にはこの条例に気が付かなかったのですが、調べてみるとこの条例によって、自転車に乗りながらイヤホンやヘッドホンを使うことは禁止されているわけです。
罰則もあり5万円になっているようです。

 

ほかにも同じような条例を持つ都道府県があるかもしれません。

 

で、道路交通法施行細則に戻りますが、多くの都道府県では、

大きな音量でカーラジオ等を聞き、又はイヤホン、ヘッドホン等を使用しているため、安全な運転に必要な交通に関する音又は声を聞くことができないような状態で車両等を運転しないこと。

このような条文があります。
ここで書かれていることは
・大きな音量でカーラジオなどを聞くことで、周囲の音が聞こえない状態
・イヤホンやヘッドホンを使っているために周囲の音が聞こえない状態

 

これらを違反だとしているため、このケンウッドのワイヤレスを首に掛けていても、それが大音量のために周囲の音が聞こえない状態にしていれば違反になります。

 

よく、

骨伝導ならOK

スピーカーで音楽聴くならOK

このように言う人がいるのですが、これは正しい理解ではありません。
骨伝導だろうとスピーカーだろうと、周囲の音が聞こえない状態であれば違反です。

 

まあ、周囲の音が聞こえやすいように、ケンウッドのワイヤレスが開発されているわけですから、よっぽど音量を上げない限りは違反にはならないでしょうけど。
音量上げ過ぎていれば、耳が爆死しますしね。

ロード乗りに音楽は必要なのか?

法的にどうこうというのもあるのですが、ロードバイクってかなりスピードが出る乗り物ですし、それでいて重心が高く不安定な乗り物です。
しかも繊細なパーツ類で構成されている乗り物ですから、安全性を重視するならどの方法だろうと音楽聴きながらは止めたほうがいいと思ってます。

 

メカトラブルも、最初は小さな異音から始まる場合もあります。
そういう小さい異音でおかしいなと思う感覚って結構大切で、おかしいなと思ったら一度止まってチェックするなどしておいたほうがいいこともあるわけで、個人的にはロードバイクに音楽はオススメしていません。

 

まあどうしても聞きたいという方もいるのかもしれませんので、法的に違法じゃない範囲なら後は自己責任なので、そういう方にはこのケンウッドのワイヤレスもいいのかもしれません。

ホント、ロード乗るなら音楽聴きながらはオススメしませんけどね。
過去に2度ほど、ロードバイクのどこかにスピーカー載せて、大音量で音楽聴きながら乗っている人を見たことがあります。
まあ、違法じゃない範囲ならあとは自己責任ですが、オートバイでもそうですが、音楽ガンガン鳴らしながら乗るのって、私は恥ずかしく感じてしまうのでできません。
このあたりは人それぞれ感覚は違うでしょうから、他人の趣味まで否定するつもりはありませんが。

 

音楽聴くのは好きですが、ロードに乗る時はロードバイクの運転に集中したいので、メカトラブルの早期発見や、集中力の問題による安全性なども考えて、音楽聴きながらのロードバイクはオススメしません。

 

ちなみにこれが、京都府の条例に違反するのかについては、警察でご確認ください。




コメント

  1. のぶ より:

    このケンウッドのウェアラブルスピーカー
    自動車の車内での使用を考えて作られた物らしく(カーオーディオを使えばいいと思うんですけれどね)
    残念な事に防水機能が無いので自転車・ランニング・釣行での使用は避けたほうが無難です
    20時間駆動できる能力はあるらしいので,次のモデルに期待しましょう

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      調べて見ましたが、確かに防水とはどこにも書かれていませんね・・・
      汗程度なら大丈夫なのか、それすら不明なのはちょっと怖いかもですね。

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