PVアクセスランキング にほんブログ村
スポンサーリンク

それでも僕は、カウベル(気付きベル)をロードバイクに付けることがマナーだとは思わない。

blog
スポンサーリンク

ロードバイクとカウベル(気付きベル)についてコメント頂きました。

読者様
読者様
いつも興味深く記事を拝読しております。
自転車の警音器(呼び鈴)について、気になる記事がありましたので紹介したく存じます。
詳細は下記リンクをご参照くださいませ。
http://ysroad.co.jp/futakotamagawa/2019/08/25/53366

 

リンク先の記事を私なりに要約しますと、「歩行者に向けて呼び鈴を鳴らすのは道交法違反であるからカウベルを装着して歩行者に気づいてもらいやすいようにしよう」となります。

 

記事のタイトルは「気付いて!お願い!不快な気持ち撲滅運動」とあり、文章は「歩行者の方にも不快な気持ちを持たせない努力もサイクリストには必要不可欠です」といった言葉でまとめられています。

 

読者様
読者様
しかしながら、歩行者の立場としては(歩行者優先の道を歩いている限りに於いて)後ろから音を立てながら道を譲らせようと迫ってくるチャリにはそれなりに「不快な気持ち」を抱きます。

 

ノールックで車道を斜め横断してくるような歩行者は一度脇に置いておくとしても、「不快な気持ちを持たせない努力」とは、歩行者のそばをすり抜けざるを得ない状況ではブラケットポジションで徐行し、せいぜい「すいません。右(左)側失礼します」と声掛けをするくらいではないでしょうか。もちろん、ロードバイクに限った話ではなく、ママチャリも含めた自転車全般を想定してのことです。

 

読者様
読者様
そのうえで、ある程度の速度で走行することが想定されたスポーツサイクルならば、そもそも歩行者とコースが被るようなルートを極力選択しないことが事故を未然に防ぐ方法ではないかと思われます。

 

私自身、イヤホンを装着してスマホをいじりながら蛇行する自転車が前方にいると、わざとすぐ脇を通りに抜けて驚かせたくなる悪意を日頃から持っていますので、気持ちは分からなくもないのですが、やはり該当記事からは自転車側の強い傲慢が感じられます。

 

2017年11月のエントリーにて管理人様が既にカウベルについてご意見を述べておられることは承知していますが、ここ最近売り手側の無責任な紹介の仕方について警鐘をならされるブログ記事が多かったと思われますので、ワイズロードの上記記事を紹介させて頂きました。

ロードバイクにカウベル(気付きベル)を付けることの是非についてですが、正直なところで言うと、私自身まだ考え方が固まっていない部分があります。
なのでまた考え方が変わるかもしれませんが、今の気持ちとして。

カウベル(気付きベル)の法的意味

自転車は、道路交通法54条にて、ベルを鳴らしてもいい場所と鳴らしてはいけない場所を明確にしています。
54条は何度も取り上げていますが、今回は割愛します。

 

ただ、一般的な理解として、

いろんな人
いろんな人
歩行者をどかす目的でベルを使用するのは、警音器の使用制限違反

 

これは道交法54条にて【危険を回避するためにやむを得ない場合に鳴らしてもいい】というところに違反するからです。

管理人
管理人
【やむを得ない】という日本語は、ほかに手段がなく仕方ないという意味です。
従って、徐行する、停止する、押して歩くなど、他の手段で危険性を回避できるなら、ベルの使用制限違反ですね。

 

カウベル(気付きベル)ですが、ロードバイクの振動により【勝手に鳴っている】わけであって、鳴らしているわけではありません。
なので警音器の使用制限違反にはならないと見るようです。

僕がカウベル(気付きベル)を推進しない理由

カウベル付けている人でマナー悪いと思うことが多いから

これは偏見かもしれませんし、私が見た狭い範囲でのことです。
なのでカウベル付けていても、マナー良く走っている方もきっといるんだと信じています。

 

私が見たカウベルを付けている方全員に共通するのですが、

管理人
管理人
カウベルで注意喚起が済んでいると思っているのか、狭いサイクリングロードで、歩行者の横を減速もせずに駆け抜けていく人ばかり

 

残念ながら、私がスポーツサイクルに乗るようになって10年弱、カウベル付けている人ほど、サイクリングロードで歩行者の横を減速せずに駆け抜けていく現場を見ています。
もちろん、そんな人ばかりではないと信じたいのですが、今のところ私の中では100%なんですね。

 

カウベルで注意喚起し、歩行者の横を減速して安全性を確保しているなら、別にいいと思うんです。
しかし、カウベル付けていることで注意喚起は十分だと思っているのか、歩行者のすぐ横1mくらいを減速もせずに30キロ以上で駆け抜けていく方が凄く目に付きます。

 

管理人
管理人
それは違うんじゃね?と思うわけです。
歩行者のすぐ横1mをロードバイクで駆け抜けると、歩行者は恐怖ですよ。

あくまでも歩行者が優先という意識が薄れる気がするから

これは先ほど書いたことそのまんまリンクするのですが、カウベルを付けることで注意喚起できるアイテムだと思い込んで、歩行者の横でも減速しないみたいな風潮が出来そうで嫌なのです。

 

歩行者優先の原則は変わらないのであって、カウベル付けて歩行者への注意喚起しましょうねではなくて、歩行者の安全をきちんと確保できるように、徐行や停止しましょうねではないのでしょうか?

暴走族との差がわからん

これはややこじつけでしょうけど、カウベル付けることで、要は気が付いて欲しいわけですよね。

 

暴走族って、要はけたたましい音を出して迷惑をかけ、自分たちの存在に気が付いて欲しいわけですよね。
目的は違うのかもしれませんが、やっていることって似たようなもんではないでしょうか?

 

管理人
管理人
さすがに無理がある理論かもしれませんが、音を迷惑と感じるかどうかは、あくまでも歩行者などの他人の評価です。
ロードバイクが【迷惑掛けてない】と言い張っても、歩行者が【ベルの音で迷惑】という可能性もあるわけで。

 

ちなみに先日ですが、たまたま前にいたロードバイクの気付きベルが死ぬほどうるさくて、距離を取っていても迷惑に感じました。
よくあれで乗れるな・・・と思うほどだったので、広い道路に出た時に全力で前に出て引き剥がそうと思ったのですが、なぜか無駄に付いてきたようで、もはや地獄でした。

 

私はロードバイクの整備で、なるべく無音のほうがメカトラブルに気が付くのも早いと思っているので、カウベルなんて付けようとは思いません。
メカトラにつながる異音は察知しやすくなりますし、歩行者への注意喚起は、必要に応じて徐行や停止すれば済むので。

ちょっと実験というか

先日ですが、あるサイクリングロードを平日に走りました。
ここを走った理由ですが、このサイクリングロードは近辺に中学校がたくさんあり、平日だと下校時に中学生で溢れます。
そのため、ロードバイクではまともに進めない個所が何カ所かあります。

 

そこで、私はそういう風に中学生が道を塞いでいるところでも、あえて声掛けもせず、ひたすら後方待機してました。
最大15人くらいの中学生のグループがいて、そもそも4m程度しかないようなサイクリングロードでは、中学生がどかない限り通行不可能です。

 

で、何を見たかったかというと、私の後ろから来るロードバイクが、こういうときにどうするのか?というところです。

 

残念ながら、中学生の集団にぶち切れて怒鳴ったローディーがいました。

 

前に

読者様
読者様
サイクリングロードで歩行者が自転車の往来を邪魔していいわけがない

 

と言ってきた方がいるのですが、サイクリングロードは歩道扱いなので、あくまでも歩行者の往来を邪魔してはいけません。
こういうときに、ベル鳴らすのも違反です。

 

管理人
管理人
歩行者に怒鳴りつけるローディーを見て、うわっっと思って見てました。
もちろん、サイクリストとしてはこういう歩行者もマナー悪いなと思うところは正直に言うとあります。
でも歩行者をどかせてもいいとする法的根拠もありません。

 

で、私が走っていた感じでは、後方待機していれば、そのうち気が付いてくれます。
気が付いてくれれば、中学生も道を開けてくれて、こちらも会釈して通過します。

 

大人数のグループのほうが、気が付くのは早かったです。
理由は、大人数だとちゃんと前も見ずに、友達と会話しながら歩いている人も多いので(それもどうかというのはありますが)。
逆に、2人組だと気が付くのはかなり遅い場合もあります。

 

で、何が言いたいのかというと、そりゃロードバイクですので、ストレスなくスイスイ走りたいですよね。
でも、法的には歩行者優先なので、こうするしかないんです。
カウベル付けていれば、もう少しストレスなく走れるのかもしれませんが、それってロードバイク側のエゴなんじゃね?と思うところがあります。

 

ちょっと前のGENTZの開発者もそうですが、注意喚起という名目でベル鳴らして歩行者をどかすことを推奨しているようでした。
もうね、その発想がおかしくて、今回メールいただいた方も書いているように、歩行者に邪魔されないような道路を選んで走れば済むんですね。

 

これらのことから、個人的にはカウベル付けて注意喚起してます!というのはちょっと違うと思うんです。
単に徐行する、停止する、距離を取るなどやるべき安全対策ってもっと違う方向性だと思うので。

もちろん、カウベル付けていても、歩行者の方のすぐ横を通過する際には、きちんと減速して走る方もどこかにはいるんだと思うのですが、私の狭い体験では見たことがありません。

 

そういう体験から、どうもカウベル付けている人のほうがマナー悪いなと思う部分があって、それも個人的にはカウベルに対するイメージ悪化につながっています。(偏見かもしれませんが)

 

カウベルを付けなくても安全性を確保する手段はあるので、さらにいうとモノにもよるのかもしれませんが、うるさいです。
なので個人的には推奨しないという結論になります。

 

管理人
管理人
ただし、カウベル付けていて、さらにしっかりと歩行者のすぐ横はきちんと減速するのであれば、ある意味では歩行者が気が付きやすいとも言えます。

 

そういうところも含めて、【まだ自分自身の考え方が固まっていない】と冒頭で書きました。

管理人
管理人
カウベル(気付きベル)を使うことに違法性はないので、それ以上は自己判断で・・・

 

ただ、モノにもよるのかもしれませんが、ロードバイク乗りの視点から見ても【うるさい、迷惑】と思うモノもありますよ。

 

 




コメント

  1. hiro より:

    私もあのブログは疑問を覚えました。というよりあのベルを免罪符、というか御免状よろしく我が物顔で走る人がいる以上、あのベルは歩行者にとっては「気づ“け”(命令形)ベル」でしかありません。

    ちなみに本当に偶然ですが、今日の日中仕事で幅150cm程度の“歩道を”歩いていた時にロードが後ろから無音&無言で走り抜けていきました、というかあと30cm近かったらぶつかってましたね。
    なお、現場は丁字路のちょうど交点あたりで、かつ直進方向の信号が赤でした。なので(あくまで状況からの推測ですが)「自分の進行方向の信号が赤になったから歩道に乗り上げた」という状況でしょうね。

    …こういう勘違いがいるから「自転車は不当に扱われてる」なんて言っても身内以外誰も納得しないんだよ、とは思いました。というか歩道乗り上げるならせめて休みダンシング応用するとかで速度落とせよ…

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      >気づ“け”(命令形)ベル

      あまりに的確な表現過ぎて、声を失いましたw
      実際、ロード乗りの驕りみたいなもんかもしれませんね。

  2. とかげ より:

    私はカウベル外しました。
    理由は【鳴らすシチュエーションがない】為です。
    高校生から20歳までずっとブリジストンのMTB(祖父母が入学祝いに購入したのでモデル名までは不明)を愛用しておりましたが、繁華街でどうしようもなくて鳴らしても周囲の雑踏がうるさすぎて誰の耳にも届かず、閑静な所だと避ければいいし通れなさそうなら他の道を通ればいいですよね。人気がないから閑静な所な訳ですから。
    最近再び自転車に目覚め、ツーリング車とMTBルック車を愛用しておりますが、閑静な所は今まで通りの対応で十分ですし、ブレーキやシフトチェンジを組み合わせて体でバランス取れば杖ついている老人の後ろを自転車に乗ったまま走行できるので、更にカウベルの不要さを感じ、2台とも取り外しました。

    記事にも書いておられますが、歩行者の後ろを超徐行していると気がついてくれて避けてくれるので鳴らす必要もなければ怒鳴ることもないという認識です。

    ベルを鳴らしまくって怒鳴るって、どこの煽り運転手なんだか(呆れ

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      他の方も書いてますが、【気付きベル】ではなくて【気付けベル(命令系)】なのかもしれません。
      まあ、一種のあおりとも言えますね

  3. 田村 より:

    私はトレイルランニングも少しだけするのですが、そこでも登山者とランナーの速度差のあるすれ違い問題が常に発生してるんですよね。

    それでロードバイクのカウベルと同じ発想で熊避け鈴をつけて走るランナーがたまにいるのですが登山者からの評判はかなり悪いですね。
    やはり「救急車のサイレン」みたいなある種の強制力みたいなものを感じるようです。

    実際、鎌倉市ではトレイルランニング禁止の条例が協議されるなど相当な問題になり、ランナーへのマナー・自主ルールの設定と啓蒙によってギリギリ何とかなった経緯があります。
    こういった問題は法規制のレベルではスムーズな解決がまずできないので結局はマナーを説いていくしかないのかなあと思い、こういった記事はとても有用なものと感じました。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      鎌倉でのトレイルランと散策者の問題は、ずいぶん前に噂で聞きました。
      それと同時に、マウンテンバイクで走り回るヤカラもいると聞いて、マナーとかモラルとか懸念してましたが、そこまで問題になっていたんですね。

      自制しないと、自分の首を絞めるだけということに気が付かないといけない例ですね。

  4. r より:

    共感しました!

    そもそも法律の話をすれば、自転車のベルが警笛の技術基準なるものを満たしてるかは謎ですし、自転車程度のベルでは警笛を鳴らして良いというシーンにおいてその用途を果たせるとはおもわないので、法が実情にあっていないとしか言いようがない状況だと思うんです。(守らなくて良いという話ではなくて、いろいろ記事で散見されるようにいきなり違法云々を言い出すものではない)

    この話題になると必ず、自転車は車道を走るべきとか、法と道路状況があっていないので難しいとかという議論になっていて、昔は私もモヤモヤしていたのですが、今は割と自分として明確な基準があります。

    「車道を走るときは自分を車だと思う(横をすり抜けない、サインを出す、左側通行、はみ出さない等)」

    「危険回避などで歩道にいきたきゃ自由に歩道に行けばいい。ただし、歩道に入ったら自分を大きい荷物を抱えた歩行者だと思う」

    あとは、人間として普通に振る舞っておきゃいいという感じです。

    集団が前を塞いでたら「周り見えてねぇなぁ」と普通に歩行者のときと同じよう内心で毒づきながら(冗談です 笑)、押して歩くかスタンディングでフリーカラカラ鳴らして徐行してればいいだけですし、近くに人がいるのにスピード出したまま追い抜くとかありえないわけです。

    もし道をあけてくれたら、こちらでもみなさん言ってるように、すみませんーありがとうございますーなんて言って通って、気分がよくなるだけですしね。

    実際、人がいる歩道に入った場合は、大半の時間は、左脚だけペダルに乗っけてスタンディングしたまま、右足で地面蹴って進んでます。

    ・・・と、考えていくと、カウベルなんてどうでもいいと思っちゃいますね。笑
    歩くときにかばんにカウベルつけようなんて思いませんし。

    たしかにこちらでいわれているように
    「ごらーーー、よけろやー」
    相当まろやかに言っても
    「自分、速いので、さっさとよけてくださいね^^」
    くらいの意図に感じるのも無理ないと思います。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      何をマナーと考えるのか、この問題は人それぞれ価値観があまりにも違う気がするのですが、要は反対の立場に立ってみれば、どうされたいかがわかると思ってます。
      自転車 対 歩行者であれば、歩行者目線でどうされたいのかを考えることです。
      自転車 対 車であれば、車を運転している目線でどうされたいのかを考えるということ。

      【俺様はきちんとベル鳴らしてんだから、ドケや!】では、マナーではないですもんね。

タイトルとURLをコピーしました