信号が赤になりそうなのでブレーキングしたら、知らぬ間に真後ろにロードバイクがいたらしく、追突された場合の過失割合。

読者様から交通事故時の過失割合について質問を頂きました。

読者様
読者様
先日なのですが、ロードバイクに乗っていて、ある大きな交差点(片側3車線道路を越えるので、6車線分を超えないといけません)に入る直前に赤になったので、急ブレーキと言うほどでもないのですが、時速22キロくらいからやや急なブレーキといった感じで停止しました。

そのとき、真後ろにロードバイクがいることに全く気がついてなくて、ブレーキングしたことでちょっとしたトラブルになりまして。
接触や転倒はありませんでした。
手信号も出さずにブレーキしたら危ないだろ!とお怒りのようでして、確かに急ブレーキというほどではないにしろやや急ブレーキ気味に停止したことは悪かったかもしれませんが、ピッタリ真後ろに付いているロードバイクも悪いと思うのですが・・・

もしこれで衝突事故、接触事故などが起きた場合、過失割合ってどうなるのでしょう?

というお話です。

車の事例はあると思いますが

よく車同士の衝突事故での判例はありますが、自転車同士となるとどうなんですかね?
で、車同士の事例はネット上にたくさんありますので、まずは車同士の事例を見て行きましょう。

この場合、先行車と後続車では払うべき注意が違いますよね。
先行車は道路交通法の急ブレーキ禁止の規定があります。

(急ブレーキの禁止)
第二十四条 車両等の運転者は、危険を防止するためやむを得ない場合を除き、その車両等を急に停止させ、又はその速度を急激に減ずることとなるような急ブレーキをかけてはならない。

後続車は車間距離を保つ義務があります。

(車間距離の保持)
第二十六条 車両等は、同一の進路を進行している他の車両等の直後を進行するときは、その直前の車両等が急に停止したときにおいてもこれに追突するのを避けることができるため必要な距離を、これから保たなければならない。

で、停止線を越える前に既に信号が赤だったらならば、先行車が急ブレーキで停止して後続車が突っ込んだ場合、過失割合は原則として

先行車 : 後続車 = 0 :100

が原則です。

これが停止線を越えるときに黄色信号だったのを、横断は無理と判断して急ブレーキ掛けた場合、

先行車 : 後続車 = 30 : 70

これが基本線で、ここから修正要素が入るかどうかという感じのようです。

で、これはあくまでも車の話であって、自転車に当てはまるのかはちょっと不明です。
自転車の場合、車と決定的に違う点がいくつかあり、

・ミラーの装着義務が無い
・ブレーキ掛けた場合の、赤色灯がない

ミラーの装着義務が無いということは、後方の視野はゼロに等しいわけです。
なのですぐ後ろにロードバイクがいることを予見できるのかという問題があります。
実際のところ、前にも紹介した自転車同士の追い越し時の判例で、自転車にはミラーがないことを一つの理由として、追い越し時のリスク管理は後続車がすべきこととしているものもあります。

次に、車と決定的に違うポイントとして、ブレーキ掛けても赤色灯がありません。
そのために手信号、という話になるのかもしれませんが、道路交通法上では手信号を出す義務を課す一方、きちんと両手でブレーキなどを操作しろという規定もあるわけで、手信号を出さなかったことは問題にはならないかと思います。
だからこそ、後続車が車間距離を保つ必要性があるとも言えそうですが。

そういう点からすると、もし黄色信号での急ブレーキでも、車同士の事故とは違う過失割合になるのでは?とも思うのですが、探してもそういう事例はなさそうです。

大きな交差点は要注意

大きな交差点で、それこそ6車線分を超えないといけないような場所だと、交差点に入る直前に黄色に変わると怖くないですか?
そういう交差点って、赤になると同時に右折サインが出るので、タイミングを間違い、速度もそれほど速くないと、かなり危険です。
だからといって交差点に入らず急停止するのも危険で、もし後続のロードバイクが至近距離にいた場合には、衝突します。

そういう意味では、ミラーをつけるというのも結構大切なのですが、ロードバイクのミラーは構造的にも、右後ろしか見えません。
真後ろは完全な死角です。

私も経験ありますが、気持ちよく走っていたら、気がついたら知らないロードバイクが至近距離にいたことってないですか?
あれってマナー違反だしルール違反(車間距離不保持)と思うのですが、どうもレースでのドラフティングという行為が一般化しているためか、なぜかロードバイクではよくある光景になっています。

どちらにせよ、急ブレーキと言うのはリスクを伴う行為なので、交差点侵入時は要注意です。
小さな交差点だと、黄色に変わっても普通に超えることが出来ますが、大きな交差点だとかなり危ないので、大きな交差点に侵入するときは要注意ですね。

急ブレーキの危険性はわかると思いますが、それでも事故が起きてしまう可能性はあります。
それを防げるとしたら、いまだとミラーよりも後方カメラ&スマホ転送で見れるシステムとかではないでしょうか?

前に読者様の話を紹介しましたが、

【俺流バイク自慢】後方視野はアクションカムで確認!ロードバイクの安全性を重視したスペックに。

この方はアクションカメラを設置し、

スマホでリアルタイムで見れるようにしているそうです。

ミラーについてはいろいろと試しましたが、

先日のGEAROOPのミラーについて【セッティング編】

ここにつけても、

ここにつけても、

真後ろにいるロードバイクは全く写ってきません。
あくまでも右後方にいる車の動きが見える程度の話。

アクションカメラ&スマホなら、後方確認はバッチリかと。

あとは、こういうトラブルを未然に防ぐとしたら、
・頻繁に後方確認で目視しておく?
・大きな交差点侵入時は、止まることも視野に入れていつも減速気味にしておく?

なんでしょうかね?
あまりいい案も思い浮かびませんが、個人的には知らない人の真後ろに、何も言わずにピッタリ付く人は勘弁です。
見つけ次第、全力で引き剥がすか、むしろ徐々に減速していき、先に行かせるかですね。
全力で引き剥がすのは大体の場合は無駄なエネルギー使って、しかも付いてくるだけなので、あまりしませんが。

あと、いろいろと注意していても、事故を完全に防ぐことはできません。
なのでそういうので揉めたときのために、保険に加入しておくのがベストですね。

こちらの保険はロードサービスつきです。

プランS プランM プランL
ロードサービス距離 1回50キロまで 1回60キロまで 1回100キロまで
ロードサービス回数 4回/年 4回/年 4回/年
賠償責任保証 × 最大1億円 最大1億円
示談交渉サービス ×
年会費(税込み) 3,400 4,300 5,200

まあ、たぶんAU損保のほうが安いですが、いわゆる損害賠償保険はほかの保険(火災保険など)でカバーされている人の場合、ロードサービスだけという保険を選択できるというメリットがあります。

まあ、今回書いた内容で、実際にこのケースで事故が起きた場合の過失割合がどうなるかはわかりません。
恐らくは車同士の衝突の場合に準じるのではないかと予想しますが、知らない人の真後ろに、何も声かけずにドラフティングに入ることも危険ですので、やめたほうがいい行為ですね。

そもそも、先行しているロード乗りの実力も不明なのに、ドラフティングに入るということ自体がよくわかりませんが・・・
先行車が何をしでかすかわからないですし。