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ロード乗り、サイクリストにとって、アイシングは有効なのだろうか?

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よく野球のピッチャーが、投げ終わった後にアイシングして冷やしていますよね。
ロードバイクの世界では、乗り終わった後にアイシングするという習慣を正直見たことはありません。

アイシングの効果

アイシングというのは冷却することですが、そもそもなんでアイシングするのか?という話からです。
アイシングの効果は主に以下のとおり。

 

・血管を収縮させ、腫れを抑える効果
・冷却による麻酔効果、鎮痛効果
・細胞の代謝を阻害し、損傷部の拡大を抑える効果

 

こんなところでしょうか。
野球選手の場合、特にピッチャーの肩や肘は消耗品という考え方があるのと、ボールを投げるという動作自体が人間の身体に無理があって損傷しやすいということもあり、アイシングするのが一般的になっているような感じです。

ただ、近年は野球界でも、実はアイシングしないピッチャーも増えてきているそうです。
というのも、アメリカでは【アイシングは治療を遅くする】という考えも出てきていて、さらに

 

いろんな人
いろんな人
アイシングすると翌日肩が重いんだよね。

 

このように語るピッチャーもそこそこいるそうです。
先発投手なら翌日投げることはありませんのでいいですが、セットアッパーやクローザーのようなピッチャーだと、翌日肩が重いというのは致命的です。
ただ、アイシングしたほうが調子がいいという人もいるようで、プロ選手だと最終的には各個人に任せるという感じなのでしょうか?

 

ちなみにですが、私もずっと野球をしていたのでわかりますが、よくデッドボールを受けた選手が、即座にコールドスプレーで冷やすことって見かけると思います。
あれ、正直なところ無意味そのものだと思ってまして、まずユニフォームの上からスプレーされても、全然冷やされた感はありませんw
また、皮膚に直接掛けると、単に皮膚が痛いだけ、つまり凍傷のような状態になるだけなんじゃないかと思うわけです。

 

デッドボールを受けたときの組織の損傷は、皮膚表面だけではなくもっと深いところの損傷だと思うので、個人的には無意味感が強いと思ってます。

 

なんとなく何かしてやった感だけはありますがw

 

アイシングは意味がないという説もあるのですが、この理論の根拠としては、炎症というのは組織が傷ついて、その修復活動でもあるわけだから、炎症を抑えると治癒が遅くなるという考え方もあるようです。

 

ちょっと面白そうな研究データを見つけました。
30分の自転車ペダリング運動を行い、20分の休憩を取り、その後大腿四頭筋にコールドパックで冷やした場合の研究です。

 

BFHS_37-123

 

冷却開始後に皮膚表面温度はすぐに低下が見られたが、筋肉内の温度が有意に低下したのは冷却開始後15分後からということです。
ただし、血行動態には有意な変化が出なかったそうです。

 

冷却の場合、その冷却効果が深部に達するまで時間が掛かるというのはよく知られた話ですが、筋肉内の温度が有意に低下したのは15分後からということですので、それこそデッドボール受けてコールドスプレーをシャーと吹き付けても、ほぼ効果はないのではないでしょうか?

サイクリストにアイシングは必要なのか?

これについてですが、私なりの考えとしては、落車などの打撲等の怪我に対する処置としてはアリ、踏み込みすぎて膝などに熱を持つほど炎症が起こっているならアリ、単なる疲労回復としてはビミョーなのではないかと思っています。

 

まず落車による怪我などへのアイシングですが、腫れが明確に出ている場合にはアイシングしたほうが回復は早いです。
私自身、前に落車して左手の小指を骨折していますが、

輪行⇒大落車⇒手を骨折・・・
昨日ですが、輪行して富士五湖に行ってきた話を書きました。 実は帰り道に、お恥ずかしながら大落車してしまいました。 そんな話を。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 大落車の顛...

このとき、まず一番近いコンビニに行き、ロックアイスを買いました。
そしてビニールテープも買いました。

コンビニの袋に氷を入れて、それを痛めた手にテープでグルグル巻きにしていたのですが、念入りにアイシングした結果、翌日には【動かさなければ痛みはゼロ】というところまできてました。
ずっとアイシングしっぱなしではなく、10分アイス、10分レスト、10分アイス・・・と繰り返す感じです。
翌日念のため整形外科に行って、骨折しているしすぐ手術だと言われたときは、おかしいだろと思ってしまったくらいです。

 

これは整形外科の医者も言っていたことですが、明確に腫れが酷い場合は、湿布よりもアイシングのほうが効果的だそうです。
医者がアイシングをしない理由は、そんなことしても1円にもならないからです。
湿布を処方すれば保険点数稼げますが、冷やしたところで1円にもなりゃしません。

 

なので腫れが酷い場合には腫れの拡大を防ぐとか鎮痛目的にはアイシングは効果的です。

 

次に、関節が熱を持つくらい踏みすぎた場合ですが、これも熱を持っているときは冷やしたほうが回復は早い気がします。
特に趣味で乗っている人は、翌日も乗らないといけないわけでもないですし、個人的にはアイシングをオススメ。

 

最後に単なる疲労回復としてのアイシングですが、たぶん無意味だと思うのでビミョーです。
むしろ、入浴などで温める系のほうが改善早いと思います。
もしくは、冷却と温熱を繰り返すのであれば効果がある可能性はあります。
冷却と温熱を繰り返すことで、血流の増大が見込めます。
ただ、このあたりは個人差があるというか、冷たくしてキモチイイという効果が出る人もいるかもしれませんし、プロ野球選手でも翌日重く感じるという人もいるわけで、効果としては望めなそうという感じでしょうか。

 

アイシングが有効なのは、明確に炎症が起きている場合、つまりは腫れたり熱を持っている場合。
怪我への対処としてはアイシングが有効ですが、怪我の予防だったり、疲労回復目的であれば逆効果に働くこともあるかと。

 

いろいろ調べていくと、元中日の山本昌さんは、一度もアイシングしたことがないそうですが・・・

 

ちなみにですが、湿布を貼るという行為は、冷やしていることにはなりません。
ただひんやりするという効果と、薬の成分の効果でしょうか。

 

ロードバイクに乗って疲労回復をしたいなら、冷やすよりも温める方向で血流を促したほうがいいでしょう。

 

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