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フロントディレーラーは絶滅危惧種なのか?フロントシングルの台頭でFD死亡?

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近年、リアの多段化が進むと同時に、フロントについてはシングル化の動きが出ています。
MTB系ではその昔はフロントトリプルなんて時代もあったにもかかわらず、今はシングル化に向かっています。
オフロード系はシングル化の動きが大きく、シマノが今年リリースしてきたグラベルコンポのGRXにもフロントシングルの設定がありますよね。

 

ロードコンポだと、スラムは1×12くらいでしょうか。
シマノ、カンパニョーロは、ロードコンポではまだフロントダブルが主流です。

 

今後、フロントシングル化の動きは加速するのか?
20年後には

いろんな人
いろんな人
フロントディレーラーってなんですか?

こんな時代も来るのでしょうか・・・

フロントシングルのメリットとデメリット

オフロード系、つまりMTBやグラベル、シクロなどではフロントシングルにしている人も多いようです。
フロントシングルにはメリットとデメリットがあります。

 

まずメリットから。

・余計な構造が減る、軽量化とシンプル性。
・フロント変速はリアよりもアクションが大きいが、そのアクション自体が不要になる
・メンテナンス性の向上

アマチュアライダーだと、

いろんな人
いろんな人
フロント変速、面倒だからあまり使わない

 

こういう人も多いのではないでしょうか?
リアはワイヤー式でも軽いクリックで変速しますが、フロント変速のワイヤー式だと、インナー⇒アウターはリアよりもレバーのアクションが大きく、下位グレードコンポだと【よっこいしょ感】が凄まじいですよね。
リア変速するのによっこいしょ感は皆無だと思いますが、フロント変速はリア変速よりも明確によっこいしょ感で溢れています。

 

それが嫌なら電動コンポにしろ!という声はもっともです。

 

それが無くなるというだけでも、メリットは大きいかもしれません。

 

また、余計な構造物が減る=故障箇所が減る、とも言えます。
メンテナンスという観点でも、フロント変速のワイヤー交換という手間はなくなりますし、シンプルであることは正義かもしれません。

 

一方のデメリットです。
フロントシングルのデメリットは、こんなところかと。

・リアがワイドギアにならざるを得ないので、ギアが飛び飛びになる
(適切なギア比を選択しづらい)

・トップギア、もしくはローギアが不足する

恐らく、一番のデメリットはここです。
フロントダブル時のアウター×トップ(一番重い)とインナー×ロー(一番軽い)を保ちながらもシングル化すれば、途中のギアを飛び飛び、つまりはワイドレシオ化しないと無理です。
その結果、適切なギア比を選択しづらくなり、ケイデンスを保ちながら走るという走法がしづらくなるというのが最大のデメリットかと。

 

シマノの11速で考えてみると、フロント50-34、リア11-32とすると、

11 12 13 14 16 18 20 22 25 28 32
50 4.55 4.17 3.85 3.57 3.13 2.78 2.5 2.27 2 1.79 1.56
34 3.09 2.83 2.62 2.43 2.13 1.89 1.7 1.55 1.36 1.21 1.06

GRXフロントシングルで、フロント41T、リア11-40Tとすると

11 13 15 17 19 21 24 27 31 35 40
42 3.81 3.23 2.8 2.47 2.21 2 1.75 1.56 1.35 1.2 1.05

ファイナルローのギア比はほぼ近いところになりますが、トップギアはどうしても不足します。
チェーンリングを大きくすれば今度はローギアが足りなくなるということで、このあたりはどっちを取るかの問題になりそう。

 

一般サイクリストだと、フロント50、リア16T(ギア比3.13)~20T(2.5)ギア比あたりはよく使うギアだと思いますが、それに近いあたりはフロントシングルでもある程度カバーしている感じで、フロント41Tのリア13T(ギア比3.23)~17T(ギア比2.47)ですね。
なのでこのあたりを常用域にしていて、それ以上の重いギアを使わない人であれば、フロントシングルでもそこまで駄目というわけでもなさそうです。
ただしトップ側のギアは明確にダブルより減りますので、下りで脚が回りきってしまうことになるかと。

 

ただこうしてみてみると、一つ思ったのですが、大人でも重いギアは要らんということでジュニアカセットを使う人もいるじゃないですか。

11速のジュニアカセットは14-28Tですが、これを使っている人だと、フロントシングル化というのはアリかもしれません。
フロントシングル42T×11Tと、50-13Tが近いあたりに来てますので。

 

チェーンリングを大きくすればトップ側のギアも増えますが、その分ロー側のギアは減るわけで、これがフロントシングル時のデメリットかと。

 

スラムの1×12だと、フロント歯数は50T~36Tまで2T刻みでありますし、スプロケもトップ10Tもあるので、まだ使い勝手がいいというところでしょうか。

現状の11速、12速では

オフロードではなくロードバイクとしてみた場合、まだフロントダブルが優勢なのかなという印象です。
ロードバイクでは一定のケイデンスにして走ることが拾う軽減に役立つわけですが、一定のケイデンスを達成するには細かいギア比のほうが有利。
重いギアから軽いギアまで、つまり登りから下りまですべてこなせるスプロケとなると、ロードではまだ現状の11速、12速ではフロントダブルのほうが有利でしょうね。

 

ただし、重いギアを排除しても問題ないという人には、フロントシングルのメリットも活かせそうです。

 

これが未来、リア15速とか16速とかそういう時代になった際には、もうフロントダブルはいらないでしょう。

 

ロードバイクでも昔はフロントトリプルがありました。
今はほぼ絶滅危惧種扱いです。
少なくとも、完成車でフロントトリプルのロードバイクはないでしょう。

 

今後リア変速はどれくらい増えていくのか知りませんが、現状ではまだフロントダブルが有利で、一定の条件化、重いギアを排除してもいいなどではフロントシングルにメリットがありそうです。

 

フロントシングルは、現状の11速くらいのリア変速数だと、一定の条件下ではメリットはありそうですが、重いギアから軽いギアまで幅広く使いながらもクロスレシオというロード環境ではまだデメリットのほうが強いのかなと思うところです。

 

ただ、読者様からの情報ですが、油圧ディスクのロードバイクをGRXシングルで組み替えているという話は時々聞くので、乗りたいコースと使いたいギア比があえばメリットはありそうですね。




コメント

  1. k より:

    フロントシングルといえばナローワイドチェーンリングですが、それだけチェーンをしっかり噛まないと外れてしまうほどチェーンラインが乱れているわけで、高回転で駆動効率を追求するロードバイクとは相性が悪いのではないでしょうか

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      それについても正直なところ疑問はあります。
      ただ、過酷な環境下で変速するMTBでも成り立っているので、むしろロードのほうが負担は少ないのかなと思うところもあります。

      シングルにした場合のチェーンラインがどうなっているのかわかりませんが、トップとローは駆動効率は落ちるのかもしれませんね。

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