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ピナレロが高い理由は、本当に【ブランド料】なのか?

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ピナレロというと、高級なイタリアンバイクというイメージを持つ方が多いと思います。
どう考えても高いなと思うフレームが多いのがピナレロですが、巷ではピナレロが高い理由として

 

いろんな人
いろんな人
ブランド料が上乗せされているから

 

このような言葉で片付けられてしまうことが多いような気がしてます。

 

でも私はどうも、ブランド料だけで高いとは思わないわけで。

ピナレロが高い理由

ずいぶん前に聞いた話で、本当なのかどうかはわからない話ですが、例えばハイエンドモデルのドグマ。
単にフレームの材料費(カーボン)と工場での人件費、光熱費などだけで見ると、工場出荷時のフレーム価格はせいぜい5万円程度だという話を聞いたことがあります。
ドグマF12でフレーム価格(市場価格)が70万です。

 

これ、正直なところどこまで本当なのかはわかりませんが、実際のところ、フレーム単体にかかる製造費なんてそんなもんだという話です。

 

で、私が思うにですが、ピナレロが高い理由の一つは、まずフレームサイズが多いということなんだと思ってます。
ドグマF12のサイズ展開ですが、

42SL, 44SL, 46.5SL, 47, 50, 51.5, 53, 54, 55, 56, 57.5, 59.5, 62

驚きの13サイズです。
ジャイアントなどいわゆるコスパがいいとか言われるブランドって、3サイズとか4サイズしかありませんよね。
GUSTOなど新興勢力も、サイズ展開は異常に少ないのが特徴です。

 

で、フレームサイズごとにカーボンの金型が必要になるわけですよ。
金型も1つ100万とかそれ以上するらしいので、この時点でコストがかなりかかりますよね。

 

デカイサイズや極端に小さいサイズは需要がほとんどなかったりするので、このあたりの開発費も含めてコストがかかっている分が上乗せされているのではないでしょうか?
サイズが増えればそれだけジオメトリを考えたりする開発費だったり、カーボンフレームの金型だってお金がかかっているでしょうし。


ONDAフォークだから製造コストがかかるとか、アシンメトリックなフレームだから製造コストがかかると言うのは、恐らくほぼ関係ないのではないかと。
応力解析などでいろんな形状を試したりしたのでしょうから、そういう意味ではコストがかかっていると言う見方もできますが、単純に製造するだけなら、特に費用がかさむ製法ともいえないようです。
あの形状に至るまでに試作品をたくさん作っていたら、その分は製品に反映されるかもしれませんが・・・

 

サイズが多いと言うことは、それぞれのサイズでカーボンの積層なども考慮して剛性コントロールしないと、サイズによってフレームの剛性が変わってしまうので、そういう研究なども含めての開発費が大きいのではないでしょうか?
一般的に、フレームサイズが小さい(=各部が短い)とその分剛性が上がってしまいがちですが、各フレームサイズごとに剛性をコントロールして、同じような乗り味を達成するのも技術ですよね。

 

ピナレロクラスになれば、プロ選手を使ってのテスト走行などもかなり念入りにするのでしょうし。

 

こちらは同じく高級車ブランドのLOOKの製造工程ですが、

かなりの研究に基づいて作るから、その研究費用も当然ですが製品価格に上乗せされますね。

ピナレロは販売店が少ない

ピナレロは誰もが認める人気ブランドですが、実は取扱店自体はさほど多くはありません。
プロショップの中でも、ピナレロ取扱い店はかなり限られている印象です。

 

ジャイアントとかは逆に取扱店が多いですが。

 

これの正確な理由はわかりません。
ノルマ的なものが凄く厳しいという話も聞きませんし。

 

これの理由はどちらかというと、プレミア感を出したいとか、値下げされにくくする効果なのではないかと予想します。
販売店が多いとどうしても価格競争に突入することが多く、販売店同士で値引き合戦みたいなのに突入してしまう恐れもありますが、要はライバル店が少ないので、そういう価格競争には入らないよということかと。

ブランド料という側面もあると思うのですが

ブランド料、というのは確かにあるとは思うのですが、ピナレロってやたらとフレームサイズが多いのも特徴です。
よくある台湾系ブランドだと、フレームサイズを3,4つくらいにすることでコストダウンしますが、その対極をしているのがピナレロかもしれません。

 

フレームサイズが多いほど、身体に合わせやすいと言えますし、そういう意味ではユーザーフレンドリーとも言えるかもしれません。
価格だけ見てしまうとユーザーフレンドリー感は全くないのですが。

 

ピナレロもそうですが、デローザとかも、お高めなブランドという見方が一般的だと思います。
ブランド料という見方も間違っているとは思えないところはありますが、フレームサイズが多いだけ開発費は多くかかっているはずですので、多少高くなるのも仕方ないのかなと思ったりします。

 

TIMEのフレームなんてかなり高いことで有名ですが、TIMEが高い理由は、ブランド料という側面よりも、RTM工法であったり、自社工場での製造だからということで、あれも実は値段なりと言えます。
あれ以上価格を下げようがないというのが真相でしょう。
実際のところ、あれだけの値段のフレームでも、会社自体は赤字だったりしたわけですから。

 

ヨネックスのカーボンフレームがなかなかの値段なのも、日本の自社工場じゃないとクオリティコントロール出来ないという理由ですが、だからこそ抜群の乗り味を発揮して評価が上がっているわけで。
ヨネックスがロードバイク業界に参入した当初は、デザインがどうだとか酷評されていましたが、性能で一気に黙らせた感はあります。

 

ピナレロはカーボンフレーム自体は台湾での製造、塗装についてはハイエンドモデルはイタリアでやっているようですが、根本的なところで開発費が多く掛かっているので高いのではないかと思うわけです。

 

台湾系ブランドを否定するわけではありませんが、台湾形ブランドの多くは、他社のカーボンフレームのOEMで発展してます。
他社のカーボンフレームを製造する段階で設計のノウハウも得られるという側面もあるわけで、それが開発費を抑える⇒製品コストが下がるともいえます。

 

単にブランド料、と見てしまうとつまらないところですが、ピナレロって開発費がかなりかかっているから高いのではないかと思うわけですし、だからこそ走行性能も評価が高く、みんな欲しがるのではないでしょうか?

 

まあ、ピナレロのドグマが高価だということで、中国の闇市場ではバッタモンも普通に出回ってますけどね。
シナレロの毒魔。
数万円でフレームセットが変えてしまいますが、形だけ真似た偽物なので、走るとまるで違います。

 

ピナレロの場合、BB規格はイタリアンです。
ほとんどのメーカーがJIS、もしくは圧入系にいっている中、ITAにこだわっているようです。
ところが偽物シナレロの中には、BB規格がJISになっているものもあるそうですよw




コメント

  1. マエダ より:

    自分もピナレロ持ってますがショップの人と話してて、ピナレロってコスパ悪すぎますよねって言うとめちゃ納得したのが、ホントのコスパは2.3年後にわかる。アメリカブランドなどはモデルチェンジすると全く形が変わって古くなるけどピナレロは何年経っても一目でピナレロとわかるって言うのが大事って言ってました。
    古い型も長い事作り続けるからすごいって言われて納得してまたピナレロ買ってしまいました笑

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      私、世間一般で言うコスパという表現があまり好きではなくて、【コスパがいいロード】というとき、それは安いのはわかるけどパフォーマンスはわからなくね?と思ってます。
      ピナレロが好きな人にとっては、唯一無二のONDAフォークなど、他社にはない技術があるからピナレロを選ぶのだと思いますし、おっしゃるとおり、何年経ってもピナレロはピナレロ、変わらぬアイデンティティを感じますよね。

  2. zunow より:

    お邪魔します。

    >単にフレームの材料費(カーボン)と工場での人件費、光熱費などだけで見ると、工場出荷時のフレーム価格はせいぜい5万円程度だという話を聞いたことがあります。
    ドグマF12でフレーム価格(市場価格)が70万です。

    そんなモンでしょう。
    業種も市場規模も違いますが、店舗等の大型エアコンで言えば定価の4割が本体価格と搬送取付費、建機はメーカー価格の4割が上顧客渡しですね。
    全てに共通していませんが、工場出荷単価は定価の2割〜3割位、直販(代理店含む)からの購入で定価の半値八掛二分の一が渡し相場の金額になります。

    そんな金額なら流通価格はボッタクリか!と思うのが一般的な考えですが、なればその金額で一般人が同じレベルの品質 CS 使い心地 性能等満足できるものを作れるかといえば無理でしょう。

    昔ワインかウィスキーの洋酒でしたか製造原価が話題になりましたが、その時も原価という金額即ち数字だけがクローズアップして取り上げられ騒がれたことを覚えています。今の時代で言えば炎上でしょう。

    高い安いという金額より、その金額に見合った価値があるのか見極める目を持つようにすればいいでしょう。そのためにメーカーや代理店も試乗会や販促を行うのですから。

    相変わらずの長文、失礼します。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。
      まあ、そんなもんでしょうね。

      ちなみにエアコン業界にお詳しい??のかわからないですが、よく店舗などにある天井埋め込み型のエアコン。
      カタログなどでは定価90万とかになっているのに、いろんなショップなどで取り付け代も含めた見積もりとると、なぜかエアコン代+取り付け代で35万くらいになるということがありまして、そもそもエアコン業界の定価ってなんなんだ??と思ったことがあります。

  3. kei より:

    こんにちは

    ピナレロの(というかドグマの)原価は恐らく他のメーカーと雲泥の差が有るはずです
    というのも東レの”繊維”ではなく”プリプレグ”を使っているからです

    東レの繊維を使っているフレームは沢山有りますが、東レの純正プリプレグを使っているのは恐らくピナレロ位です、しかもナノアロイ仕様

    プリプレグの原価を何となく知っているのですが、東レ純正は台湾製の東レ繊維を使用したプリプレグの倍以上する場合もざらに有ります、さらに言えばピナレロが使用する1k平織は本当に原価が高いです

    また、設計の最適化で薄い素材を沢山使ってる昨今のフレームは軽量化と引き換えに材料原価、製造原価ははね上がります
    プリプレグというやつは薄い方が値段が高く値段は面積当たりで決まるので、例えば薄さを1/3、値段が2倍のプリプレグを使ったら同じ重量のフレームでも原価は6倍みたいな事になります(もちろん製造原価も時間が掛かる分上がります)

    余談ですが、カーボンフレームのコピーですが、実は金型など無くても作れます

    少量生産であればツーリングプリプレグ(型用プリプレグ)という素材を用いればフレームのコピー型が作れます
    メーカー品のフレームがマスターとして一本有ればカーボン型は何回でも複製出来てしまうんです
    金型よりコストも掛からないのでTTフレーム等の少量精算モデルであれば樹脂マスターを作ってCFRP型で生産してるメーカーも有りますよ

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      この分野は詳しくないので、ありがとうございます。

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