自転車道で自転車同士が正面衝突事故!という報道を見て思うこと。

名古屋市のある自転車道で、自転車同士が正面衝突したと事故の報道がありました。
報道を見て、いつかは起こるだろうなと懸念していたことだったので、そのまんまだなと思うのですが。

お怪我された方の一日も早い回復をお祈りいたします。

自転車道で正面衝突

詳しくはこちらを見てもらったほうが早いかと。

https://www2.ctv.co.jp/news/2019/12/11/74801/

10日夕方、名古屋市中区の桜通沿いにある自転車道で、自転車同士が衝突する事故がありました。片方の自転車に乗っていた女性が意識不明の重体です。

警察によりますと、10日午後5時半ごろ、中区丸の内の桜通沿いにある自転車道で、電動自転車とロードバイクが正面衝突する事故がありました。

電動自転車に乗っていた名古屋市守山区の会社員・吉田甲順さん(69)が頭を打ち、病院に運ばれましたが、意識不明の重体です。

ロードバイクに乗っていた男性にけがはありませんでした。

現場は、車道と歩道の間にある自転車専用の道路で片側1車線の対面通行です。

幅3mの双方向に走れる自転車道になっているようです。
ママチャリが一般的な速度(20キロ以下など)で走る分には、ちゃんと左側通行すれば事故にはなりづらそうな幅だと思いますが、正面衝突したとのことですので、どちらかの自転車が反対車線に入るように走ったということですね。

電動アシストのママチャリって、重量で言うと30キロくらいあります。
ロードバイクは9キロとかそんなもん。

低速であっても、ロードバイクと電動アシスト自転車が正面衝突すれば、ロードバイクのほうが吹っ飛ぶくらい電動アシスト自転車は頑丈なんですが、恐らくはちょっとハンドルを切るように避けたなど、電動アシスト自転車側のやや側面に当たったのではないかと思うのですが、報道では事故の詳細についてはありません。
映像ではママチャリのBBに近いあたりに跡が残っているように見えますが、ここにロードバイクが突っ込んだ形なのでしょうか?

自転車道の意味

報道でも【自転車道】と出ているのと、いろいろ調べた結果ですが、ここは道路交通法上の自転車道で間違い無さそうです。

自転車道というのは、道路交通法に定められているもので、ロードバイク殺しともいえる構造です。

第2条
三の三 自転車道 自転車の通行の用に供するため縁石線又はさくその他これに類する工作物によつて区画された車道の部分をいう。

第六十三条の三 車体の大きさ及び構造が内閣府令で定める基準に適合する二輪又は三輪の自転車で、他の車両を牽けん 引していないもの(以下この節において「普通自転車」という。)は、自転車道が設けられている道路においては、自転車道以外の車道を横断する場合及び道路の状況その他の事情によりやむを得ない場合を除き、自転車道を通行しなければならない。

これは以前、国道16号相模原の件でも取り上げましたが、

相模原市、国道16号の自転車道。車道を走ると違反ってホント!?

自転車道が設置されている道路の場合、車道部分をロードバイクが走ると、違反になります・・・
前に取り上げた国道16号相模原の件も、

※画像は国道16号相模原

ここは元々、車道の側道だった部分を改良して自転車道にしているので、【車道に設置された自転車道】なんですね。
自転車道を作る場合、だいたいは相互通行に設計されます。
これはママチャリしか想定していない作りと言えます。
相模原の自転車道は、画像のように無駄にクネクネしてますが、恐らくこれって速度抑制のためにこういう作りなんでしょう。
元々は側道なので、まっすぐで作ろうと思えば作れます。

似たようなものに、自転車専用通行帯とか、

自転車ナビラインというものもありますが、

自転車通行帯もナビラインも、一方通行です。
車と同じ方向、つまり左側通行しかできないのですが、自転車道については、

※画像は国道16号相模原

こんな感じで設計され、両方向に進行しても問題ありません。

あと、似たような構造で、歩道の中に自転車通行可能な場所を作る場合もあります。

今回の事故のケースで言うと、このように自転車道となっているようなので、

このエリアは自転車以外は通行できません。
歩行者も不可。
ただし自転車は両方向に進行可能です。

両方向に進行、つまり対面通行してもいい理由は、これもママチャリを想定して作るからでしょう。
一方通行にしても、ママチャリの人がイチイチ横断歩道渡って反対側に行くのか?という問題があり、そうすると一方通行にしてもカオスになりかねませんし、横断歩道ではないところを横断して反対側に行く奴とか、信号無視して反対側へいく奴とか出てきそうですし、それなら最初から両方向に進行可能にして、真ん中に車線で区切りみたいに書いたほうがマシということなんだと思われます。

で、自転車道がある道路は、ここ以外を自転車が走ると違反です。
車道もダメ、歩道も当然ダメ。
だからロードバイクも、このエリアを走るには自転車道に入らないと違反になってしまうという構造なんですよね・・・

だから自転車道がある場所は、

※画像は国道16号相模原

自転車道の中を徐行するしかありません。
間違っても、こんなところを時速40キロとかで走ったらとんでもないことになります。

ロードバイク的には、車道を快適に走っていたのに、自転車道が現れたら速度を落として自転車道に入り、自転車道が途切れたらまた車道に戻るしかないので、ホントにロードバイク殺しの道路です。

今回の事故、どっちが反対車線側に入っていたのかわかりません。
どれくらいの衝撃だったのかも不明ですが、電動アシストのママチャリに乗っていた女性は、頭を強く打って意識不明の重体。

どっちが悪いのかわかりませんが、この事故で教訓にして欲しいことは主に3点。

管理人
管理人
1、自転車道、徐行しましょう。

自転車道は構造的に車やオートバイは進入できませんが、自分が左より通行を守っていても、対向車が守っていない場合もあります。
さほど広い場所ではないので逃げ道がないですし、危険回避のためには徐行。

管理人
管理人
2、ヘルメット、被りましょう

多くのローディーはヘルメット被っているので今更言うことでもないんですが、もらい事故で怪我することもあります。
ママチャリでも被る必要があるのか、と聞かれると安全性重視ならそうでしょうけど、一般的にはママチャリでヘルメット被っていると、むしろ怪しい・・・

ロードバイクに乗る上では、被っていたほうが間違いなくリスクは減らせます。
私も後ろから車に突っ込まれて救急車に乗ったことがありますが、自分が気をつけても防げない事故ってありますから・・・

管理人
管理人
3、自転車保険、加入しましょう

自転車保険は、今は自治体によっては加入義務があります。
ただし、法的な問題から、罰則はありません。

自転車保険は事故を起こしたときに、相手に対して十分な補償を行うには必須です。
子供が乗った自転車がお年寄りに突っ込んで寝たきりにした事故、賠償額は9600万円ですもんね。
保険に入らなくても普通に払える人はほとんどいないでしょうし。

相手を守ると言うことは、自分を守っているともいえますし、自転車保険の加入は必須です。
怪我させました、賠償金は数千万です、払えません、ではどうしようもありませんから・・・

今回の事故については、どっちが悪いのか不明です。
どっちかが車線オーバーしない限り、正面衝突は起こらないので。
ただ、恐らくはどっちが悪いか、報道されることはないでしょう。
前にあったバスとロードバイクの事故でも、

現状での最終回答。道志みち自転車事故について。

その後の裁判のことがあるので、警察は詳しい状況はリリースできないと言ってました。

お怪我された方の一日も早い回復をお祈りいたします。

ただ、この自転車道の構造、いつかはこういう事故が起こる運命だったのではないかと思うときもあります。
対面通行をやめるか、ロードバイクなどのスポーツサイクルは車道通行も可能にしてもらいいたいのがロード乗りとしての本音です。

対面通行は不可としても、恐らくは実態として逆走が増えるだけだから、最初から対面通行で設計しているんじゃないかと思うのですが、日本の自転車行政は迷走している気がします。

あと、自転車乗りでも、自転車道がある場所は車道走行禁止ということを知らない人も多いのではないでしょうか?
地味に警察に注意されるので、自転車乗りとしては知っておいてもらいたいことです。




コメント

  1. カエルネコ より:

    こんにちは、いつも楽しく拝読しております。
    この事故、瞬間は見てませんが警官がロードバイクを検査用のプレートに載せてアレコレ測定している横を通りました。
    この道路、毎朝通勤で使ってますがカオスです。付近に留学生問題で有名になった某福祉大学もあり海外の学生や通勤中の自転車も結構な速度で走り、逆走なんか当たり前、信号無視、路肩走行、歩道も我が物顔で走ってます。
    先日も黄色で横断歩道を渡ろうとしたサラリーマンチャリダーが車にハネられたのを目撃しました。自転車はそのまま走り去りましたが。
    一年に一度ほど警官が取り締まってますが、まぁ無法地帯ですね。
    私は名古屋市内をロードで走りたいと思いません。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      現場を知っている方のご意見、非常に役に立ちます。
      やはりカオスなんですねw
      これは道路設計のときに、ある程度想定できそうなことな気がします。

      今回の事故はなぜ起こってしまったのか不明ですが、もし情報がありましたらお願いします。
      ありがとうございました。

  2. 北陸地方の名無しさん より:

    自転車専用道路の記事を見ると3年ほど前フランス&オランダへ出張へ行った際の事を思い出します。
    当時は趣味としてロードバイクに乗っておらず、記憶も曖昧ではありますが、ロードバイクに乗るようになって、明らかに日本とは違うぞと感じた点など。

    ・自転車専用の道路がどこにでもある。
    ・自転車用の信号がある。
    ・道路の交通カースト最上位が自転車(少なくとも歩行者よりは上位に位置していると感じました)
    海外なので法的にどうしてるのか謎ではありますが。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      ヨーロッパだと結構違うと言いますよね。
      自転車自体が人気スポーツだから、ということも関係するのでしょうか??
      サッカーか自転車か、みたいな感じだとよく聞きますが。