国道20号(甲州街道)府中の自転車ナビラインを見て思ったこと。

年末にですが、ちょっと用事がありまして東京の府中に行く機会がありました。
府中駅から甲州街道(国道20号)を新宿方向へ15分くらい歩いたのですが、こんなところにも自転車ナビラインがありまして。

国道20号

実は学生のころに府中に住んでまして、毎年のように行くので、土地勘はあります。
国道20号の府中から東府中あたり(新宿方向)は路肩も狭く、ロードバイクとしては全く走りたくないような道路です。
片側2車線ですが、知らぬ間にこんなところにも自転車ナビラインがありました。

で、15分くらい、20号の歩道を歩いていたのですが、先ほども書いたように、ここは路肩も狭く(無いに等しい)、交通量も多いので、ロードバイクでも走りたくない道路です。
そんな道路に自転車ナビラインが書かれても、ママチャリはそんなところを怖くて走るわけにもいきませんので、狭い歩道はママチャリでいっぱいでした。

15分くらい歩いていた中で、自転車ナビライン(車道)を走る自転車はゼロでした。
ママチャリとかクロスバイクは、数え切れないほど歩道にいましたが、歩道が狭いので自転車も止まりながら気を付けて走るしかありません。

府中に住む友人にも聞いたのですが、やはりここを車道を走るママチャリなんぞ皆無だと。
ロードバイクは見かけるが・・・との話です。

その後、友人の車でちょっと出かけたのですが、府中市内でも路肩が広い道路もあります。
そういうところは自転車ナビラインがビッシリ描かれているのですが、友人に聞いた話によると、ママチャリは歩道のほうが多いんじゃないか?車道を走るママチャリってあんまり見ないな、という話もあったわけです。

もちろん、平日は会社勤めで平日の状況を友人は知らないと思うので、それが全てを指しているとは思いません。
しかし国道20号については、危なすぎて車道(自転車ナビライン)を走るママチャリについては間違いなく見かけないとのこと。

思うんですが

この国道20号の府中近辺については、交通量も多いし、ロードバイクでもさほど走りたいとは思えない道路です。
路肩も狭く、後ろから大型車が来ているときの退避場所もない。

そんなところに自転車ナビラインを描くという気持ちがわからんのです。
要は歩道ではなくて車道を走りなさいよ、という意味で自転車ナビラインを描いているわけでしょうけど、ママチャリには怖すぎて無理でしょう。
私がこの近くに住んでいても、ママチャリだったら車道は通りません。

警視庁はこのように自転車ナビラインの整備事業に、毎年5億とか7億とか掛けているわけです。

この資料でも、自転車ナビライン整備事業について、見直しが必要だとなっていますが、例えばこの国道20号、ここに自転車ナビラインを描いても誰も走らないだろうと、道路形状を見れば分かる話だと思うんですね。
ロードバイクでもあまり走りたくはありませんし。

自転車ナビラインを描いてみて、それで検証して、という段階で描かれたのかもしれませんが、どうも税金の無駄使いにしかなってない場所も多いはずです。
警視庁は、逆走が44%減少したなどと言ってますが。

先日も書いた件ですが、大手自転車サイトのサイクリストに掲載された、疋田氏の自転車ナビラインの話。

京都市の自転車ナビラインと自転車事故数の減少について。数字を見て考えること。

疋田氏の記事を読んで、京都市の政策を絶賛するような声が多数上がっていました。
どこかの議員さんとかまでツイッターで絶賛してましたが、自転車ナビラインが全くの無意味だとは思いません。
しかし、疋田氏が述べたような、

細かい街路に入ると自転車マークを見ないところがないくらいになっている。するとどうだ。まずは自転車が左側通行を守るようになった。これまでは左右デタラメに走っていたのが、矢羽根通りに左側通行。これで(おそらく)出合い頭の事故が減った。

https://cyclist.sanspo.com/504828

もうひとつ画期的だったのが、これら路面のピクトグラムを整備したらクルマの平均スピードが落ちたことだ。

つまり、この約10年の中で、京都という街は日本で一番「自転車が最も頻繁かつ安全に使われている大都市」という称号を手にしたのである。

これ、全部根拠はないですよ。

例えば京都市の発表資料でも、

自転車ナビライン整備後の生活道路での状況ですが、左側走行率に変化はなく、一時停止率や減速率は悪化ですよ??
まあ、ほぼ変わってないと見ていいでしょうけど。

車の平均スピードが落ちたとの話も、何らデータはありませんし、実際に京都に住んでいうrという方からも、

読者様
読者様
むしろ京都の自転車マナーは最悪の部類だと感じていたので、あの記事については困惑です。

このように言っている人もいますし、ツイッター上でもこのような意見はいくつか見かけました。

どうも、勝手に【京都の自転車政策は大成功】という印象操作にしか見えないのです。
実態として、事故数が減ったことは喜ばしくても、それが本当に自転車ナビラインの結果だとする根拠は全くないですから。

京都市で自転車事故が減っている理由を推測してみる。

一番怖いのは、著名なジャーナリストの意見を鵜呑みにして世論を形成されてしまうことです。
実態とは別なのに。

凄く気になったことですが、サイクリストの該当記事。
https://cyclist.sanspo.com/504828

記事がアップされて数日は、コメント欄があったのですが、なぜかコメント欄が無くなってしまいました。
この記事よりも前にアップされている記事についてはコメント欄があるので、この記事だけ狙ってコメント欄自体が無くされています。
これは言論封鎖というか、後ろめたい事情があるからなのでは?と疑ってしまいます。

著名なジャーナリストなど、社会的地位がある人が発表した意見が世論を形成してしまうということが、ホント恐ろしいと思うんです。
それが正しくない記事であっても、その意見が通ってしまうわけで。

国道20号の自転車ナビラインについても、正直無駄です。
これからは道路整備事業については、その費用対効果を検証して行く時代なのではないでしょうか?

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コメント

  1. lucifer406 より:

    自転車ナビラインについて、
    今日こんな記事が、Yahooニュースで流れておりました。
    https://kuruma-news.jp/post/222330
    (リンクは、Yahoodehanaku, 配信元のほう)
    あまりたいした内容ではなく、ブログ主様のほうがちゃんと書いてられると思いましたが。
    参考までに。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      この記事は読みました。
      正直なところ、何を言いたい記事なのかよくわからなかったと言いますか、自転車の並走は違反とかそんな程度の結論でお粗末な気が・・・

      こんなマークに、東京都だけで毎年5億とか7億とか投入しているので、都民は怒ったほうがいいと思いますw

  2. 利用者 より:

    調布から新宿まで20号で自転車通勤利用してますがナビマークができて
    ママチャリなどの逆走がほとんど見かけかけなくなった
    クルマが意識的に車間をあけて抜くようになった(一部意図的に幅寄せするアホなミニバンなどは居ますが)
    などあり走りやすくなりました
    もともとここにママチャリなどを誘導する意図は無いと思います

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      >もともとここにママチャリなどを誘導する意図は無いと思います

      自転車ナビラインの目的は警視庁HPにあります。
      【自転車が通行すべき部分及び進行すべき方向を明示するものです。】とあるように、本来はごく一部の例外を除いて歩道走行できない自転車を車道に促すとともに、逆走を防ぐという二つの目的があります。
      歩道走行する自転車のほとんどはママチャリですので、この政策自体はママチャリをここに誘導する目的です。

      これの根拠として、多くの自治体では、自転車ナビラインを設置後に自転車の車道走行率、歩道走行率の変化、逆走率の変化などを数字で出していますが、車道と歩道の自転車走行率を出して、【歩道走行が減った】というデータを出していることからも、ママチャリに対する政策なんです。

      で、このナビラインが本来の目的通り使われるようになれば、ロードバイクや車はむしろ走りづらくなるのが本来の姿です。
      走りづらくなる理由は、低速のママチャリが車道に増えるからです。

      なのでママチャリを誘導する意図で作られているけど、実態としては機能していないというのが通説です。